会社の仕組みが背中を押してくれた!「モンテッソーリ教育×英語スクール」新規事業の立ち上げに挑戦

2017.07.4 Tue

楽しく学びながら子供の自立を促すオールイングリッシュのプリスクールを立ち上げた星野順也さん。
ソーシャルワーカーとして高齢者介護の現場に立っていた星野さんは、今、幼児教育に打ち込んでいます。
その転身の軌跡とは―?

まずは4月にオープンした「フィオーレ・モンテッソーリ・インターナショナル」について、教えてください。

モンテッソーリ教育というのは、20世紀初めにイタリアの女医マリア・モンテッソーリが提唱した教育法です。発達段階に応じて、子供たちが自ら考え行動する力を育て、責任感のある自信にあふれた健全な人格を形成することを目的にしています。

モンテッソーリ教育を行う施設はほかにもありますが、私たちはオールイングリッシュ。子どもの自立性や責任感に加えて、英語力も身に着けることができるプリスクールとなっています。英語でモンテッソーリ教育を提唱する幼児教育施設というのは、全国的に見ても大変めずらしい存在なんです。

 

具体的にはどんなことをしているのでしょうか。

例えば、おやつに果物などを食べる場合、子供たちは自分でナイフを使って果物を切ったりしています。もちろん、先生の指導や監督の下で行うわけですが、実際の生活の中で生きる技術を学んでもらっているんです。
また、私たちのスクールは商店街にあるのですが、子どもたちと先生で買い物に出かけることもあります。「ごっこ遊び」ではなく、お店の人とやりとりしながら、実際に現金で買い物をします。
教室内で話すのは基本的にすべて英語。ロンドンで学んだニュージーランド出身のニール・マクレーン先生をはじめ、英語経験のある保育士さんたちが、ほぼマンツーマンで対応しています。
さまざまな生活体験を通して、楽しみながら英語に親しんでいくやり方をとっています。

 

 

子どもたちの教育に力を注ぐ星野さんですが、以前は、高齢者施設にお勤めだったとか?

高齢者施設でソーシャルワーカーをしていました。そのとき、NSGカレッジリーグの国際こども・福祉カレッジから実習生の受け入れなどもしていたのですが、縁あってその国際こども・福祉カレッジに誘っていただき、生徒たちに教える立場に変わりました。
施設で実習生を受け入れていたときには、「今ドキの若い子は…」なんて思ったこともあったのですが、学校で生徒たちと接してみたら、福祉の仕事への熱意や、悩みながら前に進んで行こうとする姿に触れることができて、意識が変わりました。この子たちを応援したい! と思うようになっていきました。

 

専門学校教育から幼児教育にお仕事が変わりましたね。

40歳を過ぎた頃、事業創造大学院大学に入ったんです。知らないことがたくさんあって、それを学ぶことができて、刺激的でした。中でも、事業の企画提案をしたりするゼミが楽しかったですね。
元来、自分自身は慎重な性格なので、この大学院での経験がなかったら、事業にチャレンジすることもなかったかもしれません。
タイミングよく、社内公募で幼児教育の責任者を募集していたんです。それで、つい、手を挙げて(笑)。大学院での学びや社内公募など、さまざまなきっかけを与えてくれるNSGグループの仕組みに、背中を押してもらってきた、ともいえるでしょうね。

 

新たな事業をスタートさせるにあたって大変だったのは?

幼児教育でも当初はまったく別の事業企画がありました。ただ、結果的にそれはうまくいかなかったのですが、その後、モンテッソーリ教育と、その教育法を実践しているニール・マクレーンさんとの出会いがあったんです。モンテッソーリ教育について学んでいくうちに、これだ! と(笑)。
ただ、問題は、それで事業として成り立つか、という部分でした。

よい教育を提供しても、それを継続していかなければ意味がないと思っています。資金が続かないからすぐに撤退するということはできません。教育に携わるなら、長く継続していく社会的責任があると思います。
そのために、事業としてどう安定的に運営していくか、選ばれる教育内容を提供できるか、という点では悩みました。
新事業の準備で量的・時間的に仕事が増えるっていうのは、そんなに辛くないんです。ただ、事業化できるか、という点は、本当にプレッシャーでした。

 

そんなプレッシャーを乗り越えられた要因は?

家族ですね。
あとは、ストレス解消というとジョギングです。

私は、家では仕事のこと、会社のこと、一切話さないんです。そのおかげで、自分なりの切り替えができて、悩み過ぎずに済んだと思っています。
陸上をやっている娘を応援することが、今、私たち夫婦の生きがい、働き甲斐です(笑)。
記録会や大会は可能な限り応援に行きます。
子育てはほとんど放任でした。細かいことを言わず、子どもがやりたいことを応援する。そんなスタンスです…いやー、プライベートな話だと汗かきますね(笑)。

 

「フィオーレ・モンテッソーリ・インターナショナル」がスタートして3か月目になりますが、評判はいかがですか?

子どもたちの吸収力に目を見張っています。英語の力をはじめ、目に見えて成長している姿に驚かされます。
うれしいことに、親御さんの口コミで入園が増えているんですよ。子どもを通わせてみたら、なかなかいいよ、ということを伝えてくださる親御さんたちがいらっしゃって。
その分、責任は重大です。みなさんの期待を裏切るわけにはいかないので、ますます頑張らなくては! と思っています。

この施設で過ごした子どもたちが、将来、新潟で、また、国際社会で活躍する姿を思い描くと、ワクワクしてきますね。

スクールで子供たちを教えているニール・マクレーン先生いわく「星野さんは優しい、親切」。

 

 

今後の星野さんの夢は?

仕事というのは、関わる人すべてが幸せになってこそ意味があると思っています。
関わる人というのは、例えば、プリスクールなら、通ってくる子どもたちだけでなく、そのご家族、スクールのスタッフ、スクールでお世話になっているご近所の方とか…。
仕事を通じて関わる人みんなが幸せになれる、そういう仕事を紡いでいきたいですね。

スタートしたばかりの今のスクールをより良いものにして、広げていくのはもちろんですが、長期的な夢として、子どもから障がい者、高齢者まで、垣根のない施設を作れたら、と思っているんです。現状、福祉とか教育といった施設は、どうしても縦割りになりやすいんですね。でも、私は、みんなが垣根なく交流できる施設を作りたい。
そのためにも、まだまだ勉強して頑張ります!

 

〈プロフィール〉
星野 順也(ほしの・じゅんや)
1972年、長岡市生まれ/44歳
東北福祉大学社会福祉学部卒業、事業創造大学院大学事業創造研究科修了。社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員、MBA・経営管理修士(専門職)などの資格を取得。
高齢者施設で約10年間、相談業務等に従事した後、NSGカレッジリーグの専門学校「国際こども・福祉カレッジ」に勤務。教務部長・就職部長として、社会福祉士・保育士等の養成に関わる。その過程で、幼児教育、保育の重要性に改めて気づき、2017年4月、NSGグループ初となるプリスクール「フィオーレ・モンテッソーリ・インターナショナル」をニール先生とともに立ち上げる。

 

 

 

 

 

忙しい毎日、仕事に追われても落ち着いた、どこか穏やかな雰囲気を漂わせている星野さん。

 

お嬢さんと弥彦山登山。「もう何年も前の写真ですが」と見せていただきました。でも、星野さん、ほとんど変わっていません。

 

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