日本酒文化の伝統をより多くの人に伝えたい! 新潟から全国、そして世界を目指す「幻の酒」の戦略とは

2019.10.26 Sat

「地元新潟ではあまり知られていないけれど全国では大人気」という会社が、限定酒・希少酒のネット販売を手掛ける株式会社幻の酒です。先ごろ、女性目線で食のトレンドを発信しようと設けられた「FOODEX美食女子アワード2019」で、同社のオリジナル酒Amule(アミュレ)が金賞を受賞するなど、全国的な注目度も高まっています。ベンチャーとして創業、今も会社を率いる松本伸一社長が目指すところは? そしてその戦略とは?

商売は山あり谷あり、思いついたらやってみる
ネットショップで “新潟の酒ブランド”の力を実感

創業は2000年12月です。酒屋を営んでいた父が体を壊し、県外でのサラリーマン生活を辞めて新潟に帰郷しました。家業の酒屋は廃業することになりましたが、せっかく酒類販売の免許があるのだから、それを生かして自分で事業をやってみようと考えたんです。家族は反対しましたが、自分の中には新しいネットショップのイメージがあったので、NSGグループに事業を提案し、支援を受けてスタートしました。

「思いついたらやってみる。V字回復という言葉がありますが、うちは今のところW字で回復してきたところ(笑)。失敗もあるけど仕事は楽しい」と松本社長。

 

商品を新潟の酒に絞ってサイトを開設し、2年ほどで軌道に乗りました。3年目には月商が倍くらいになって、面白かったですね。何が良かったのかって、それはもう「新潟の酒」というブランドに尽きます。新潟は小さな蔵が多いこともあり、全国的な流通網に乗らないお酒も少なくないのです。また、季節の酒とか、日本酒の蔵が作る焼酎や梅酒など、レアなお酒もさまざま。手に入りにくい新潟の酒を買えるということで、全国各地から注文が押し寄せました。地元新潟の人はネットショップを利用する必要がないので、ほとんど顧客もいないし、あまり知られてはいないのですが、県外の人にとっては大うけ(笑)。
でも、ネット販売が当たり前になってきて、どんどん似たようなサイトができたこともあり、数年で売り上げが下り坂に転じてしまいました。商売は山あり谷ありです。落ち込んでるより次の一手を考えなければ、とあれこれ頭をひねりました。

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