日本酒文化の伝統をより多くの人に伝えたい! 新潟から全国、そして世界を目指す「幻の酒」の戦略とは

2019.10.26 Sat

新潟の酒の感動を贈り物として全国に伝えたい
蔵元と共に新たなブランド酒にチャレンジ

何かうちだけの特徴を出さねば、ということで思いついたのが記念日のギフト酒です。還暦、古希などの長寿記念、結婚式や金婚式、銀婚式、母の日、父の日など、記念日にふさわしいラベルを用意し、名入れも可能な新潟の酒を用意しました。これがヒットして、また売り上げが上昇に転じました。パッケージだけでなく、中身、つまり新潟の酒が本当に美味しい、素晴らしいっていうことがポイントだったと思います。酒そのものに感動があるから、記念にふさわしい感動を伝えられるし、信頼していただけたのです。

名入れ酒は個人のほか、企業や団体の記念日などにも好評。

 

でも、記念日の商品って、日常的にはリピートしてもらいづらいんですよ。年1回の記念日だけでいい、ってことになる。そこで、新潟の農家さんや蔵元さんと一緒に限定酒の新ブランドを作る試みをスタートしました。クラウドファンディングで支援者を募り、県内3地域の棚田で米作りから取り組んだんです。食べてうまいコメなら酒にしてもうまいだろうと、品種は最高の食用米であるクラシックコシヒカリをチョイス。精米技術の進歩と相まって「純米大吟醸 幻の酒」第一弾ができたときは本当にうれしかったですね。3つそれぞれの地域ごとに、水や土壌、気候、いわゆるテロワールを反映して、味に個性のある3種類の純米大吟醸が誕生しました。この仕事が、耕作放棄地を少しでも減らすことや、越後杜氏の伝統の技を守ることにつながったのもうれしいことでした。

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