多様性が当たり前!障がいのある学生が好きなことに夢中になれるSHOW!国際音楽・ダンス・エンタテイメント専門学校の環境。

2022.05.27 Fri

―音楽の分野で長所を伸ばした卒業生がSHOW!にいることで、将来の夢を思い描けたんですね。

山本 先輩であるその卒業生は、とてもストイックでした。周りには真似できないような個性的な特徴があったんです。ドラムの先生が「自分にはできない」という様なテクニックを披露できたりもする。
どんな人でも、大なり小なり何かは得意で、何かは苦手という特徴があります。この学校は、その学生の持つ「得意」を伸ばせる場所です。

―特別に受け入れ制度は設けていないとのことでしたが、サポートすることなどはありますか?

山本 例えば、ある卒業生の場合は障がいのために文字を読むことが苦手で、特に漢字を読むのが苦手でした。そこで、担任の教員が教科書の漢字にルビをふって読めるようにしたり、留学生向けにルビがふられた教科書がないか問い合わせて取り寄せたりしていました。
また、脚が不自由で車椅子で生活している学生が音楽ビジネス科に在籍していたこともあります。ライブハウスや実習教室など地下にある教室への移動が必要な事も多いので、階段の昇り降りの際に車いす用の昇降機を手伝うなど、周りの学生が自然にサポートしていました。そうした事が自然にできるようになったという事は、健常な学生にとっても多様性について学ぶ良い機会になったと思います。
コミュニケーションが苦手で、オープンキャンパスで出会った頃はほとんどコミュニケーションがとれないという学生もいました。その学生はその後入学し、卒業した今では打ち解けて気さくに話せています。
ダンスを学びに入学した学生もいます。特別支援学校の担任の先生から、入学する前にこの生徒の特長について説明したいとおっしゃっていただき、「落ち込みやすいパターン」「苦手な言葉」など関わり方をまとめた資料を用意してくださったこともありました。

―その都度一緒に考えながら、関わり方を見出していくんですね。入学の相談を受けることはありますか?

山本 オープンキャンパスで「大丈夫でしょうか…」と相談されることもありますし、軽度な障がいがある学生が入学後に「実は」と話してくるケースもありますね。
障がいとして診断を受けていない学生でも、最初のオリエンテーションで「私にはこういう特徴があります」とみんなに伝えていることもありました。
こういったことは特に最近増えたということではありません、何年も前からそういったことはありましたし、特に特別なことをしているという感覚もありません。都度1人の学生として我々が向き合ってきただけなんです。
ですので、職員も経験豊富で物怖じせずに学生と接する事ができていますね。もともと個性的な学生がいて当たり前の学校でもありますし。
また、SHOW!は、少人数制、担任制なので個別のサポートがしやすい環境ということもプラスの点だと思います。
また、NSGグループには障がい者の就労支援事業を行う法人も複数あります。我々としても相談できる専門家がグループ内にいるのは心強いですし、そういった環境があるからこそ自信をもって、安心して入学してくださいと言えるのだと感じます。

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