大好きなチアダンスを教え、 新潟にスマイルの輪を広げたい。
株式会社ICOスポーツマーケティング / 三膳 克予

2022.06.28 Tue
PROFILE
三膳 克予
株式会社ICOスポーツマーケティング アルビレックスチアリーダーズ事務局
新潟市出身。大学卒業後、保育士に。翌2002年、アルビレックスチアリーダーズのオーディションに挑戦し合格し、2007年まで活躍。その間、2005年からスクールの講師に就任。その後、株式会社ICOスポーツマーケティングに入社し、アルビレックスチアリーダーズ事務局に配属。事務局の業務も兼務し、多忙ながらも、チアダンスの普及に努める。
小さな頃から踊ることが好きで、チアリーダーに。
その後、ICOスポーツマーケティングに入社し、スクール生の講師を務め、
チアスピリットである、「笑顔」と「思いやり」の大切さを伝える。
事務局としてチアの運営も兼務し、充実した日々を送っている。
コロナ禍からの回復に合わせて、地域貢献活動も再開したい。
そんな三膳さんがチアダンスを通して目指す、将来の夢とは。

事務局やチアスクールの講師として、充実した日々を過ごす。

今はどのような仕事をされていますか?

アルビレックスチアリーダーズスクールの講師として子ども達へのレッスンのほか、スクール生の出欠管理や運営業務、イベントの企画や準備、グッズ販売など、運営に関わることは何でもやっています。またアルビレックスのサッカー、バスケ、野球チーム試合にスクール生のチームも出演していますが、各チームとの連携も必要です。決まった日時に向けて準備していかなければいけないことが多く、その調整に苦労はありますが、スクール生のハレの舞台なので楽しく仕事に取り組んでいます。

イベントに向けてはどのような準備をしていますか?

アルビレックスの各チームの試合で、スクール生が応援パフォーマンスをするので、その時の参加者を集ったり、出演が決まったら、どんな演目を踊るかを決め、踊る場所やフォーメーション、当日のスクール生のタイムスケジュールを考えたり、スクール生に集合時間や持ち物を周知したりと多岐にわたります。

仕事のやりがいを感じる時はどんな時ですか?

チアダンスは人々を励まし、応援することができ、そしてダンスを通じて自分自身が成長したり、人と人との交流を生みだすことができるんです。チアリーダーになった時からチアダンスのそうした素晴らしさを大勢の人に知ってもらいたいと一生懸命やってきました。だからスクール生が卒業していくときに「チアをやっていてよかった」と言ってくれること。また保護者の方に「習わせて本当によかった」と言ってもらえると、すごくうれしいですね。この積み重ねがチアダンスの普及にもつながっていくと思っています。

チアを始めていちばんの思い出は、J1昇格の試合。

アルビレックスチアリーダーズに入ろうと思ったきっかけは?

小さい頃から踊りが好きで、バレエをずっと習っていて、学生時代はダンス部に入っていました。卒業して社会人になったら踊る機会がなくなり…そんなときにチアのトップチームのオーディションがあると知り「挑戦しようかな」と。チアダンスは見たことがなかったのですが、急いで調べ、オーディションを受けました。

トップチームでの思い出は?

いちばん思い出に残っているのは、2003年にアルビレックス新潟のJ1昇格とJ2優勝が決まった試合ですね。4万人を超える満員の観客の前でのパフォーマンス。そして満員のスタジアムが一体となって熱狂ともいえるような空間を創り出した。あの日のことは忘れられないですね。歴史的瞬間に自分がチアとして、関われたことは、一生の思い出です。後日、J1昇格パレードにも参加させていただきました。またイベントにもたくさん出演させていただいたので忙しかったですね。懸命に駆け抜けた、5年間の現役時代でした。

今のトップチームのメンバーにはスクールの教え子もいらっしゃるそうですね。

はい。ランドセルを背負って「先生ただいま!」と言って、小学校から直接レッスン会場に来ていた子が、今はトップチームのチアリーダーになって輝いています。講師としてずっと成長を見守ってこられたのが、すごくうれしいですね。自慢の教え子です(笑)。

「笑顔」と「思いやり」、チアスピリットをスクール生に指導。

保護者の方はどのような思いでスクールに通わせるのでしょうか?

「身体の柔軟性を高めてほしい」「リズム感を高めてほしい」という親御さんは多いと思います。また、「うちの子は踊るのが好きだから」という感じで通わせてくださる方も多いですね。最初は馴染めず泣いてばかりいる子もいますが、徐々に打ち解けて表情がイキイキしてくるので、親御さんも驚きます。

トップチームで学んだことで、指導で大切にしていることはありますか?

チアスピリット”です。それは常に笑顔でいることと、相手を思いやることですね。それを常にスクールの子ども達に伝えています。だからダンス中でも、笑顔を欠かさないように指導しています。踊りながらなので、難しいのですが。そして相手を思いやる気持ちの大切さもレッスンでは意識して声をかけるようにしています。

「思いやる気持ち」とは、具体的にどのようなことですか?

チアダンスは一緒に踊る友達を思いやりながら、息を合わせて動きを揃えることが大事になってきます。また選手やチームを応援するダンスなので、自分が楽しく気持ちよく踊っているだけではダメで、観客の気持ちを察しながら、楽しい思いにさせ、選手を応援しようという気持ちを高ぶらせること。そこも大事だと思っています。

イベントや施設訪問などで、チアの魅力を再発信したい。

コロナ禍でイベントなどでの披露の場も少なかったと思いますが。

そうですね。ここ数年、イベントに出られなかったので、チアダンスを見たことがないという方が増えていると思います。チアダンスはとても素敵なので、それを見てもらえる機会をこれから増やせたらいいなと思っています。

コロナ前は地域活動にも積極的に取り組んでいて、イベント以外でもチアダンスを披露する場がありました。例えば、スクール生と一緒にデイサービスセンターを訪問させてもらったことがありました。いっしょにポンポンを持って、できる範囲で踊って楽しい時間を過ごしました。おじいちゃんやおばあちゃんは、小さい子が来ることにまず喜んでくださって。いっしょに踊ると、涙を流すほど感激される方がいました。コロナ禍からの回復に合わせてぜひ、そうした活動をまたできるようにしていきたいですね。

 

 

今後チャレンジしたい夢はありますか?

今までは子どもがメインでしたが、それに加えてこれからは大人のコースを増やしていく予定です。チアだけではなく、チア+色々なジャンルのダンスも学んでいただき、幅広い年代の方にチアの魅力を体感してもらいたいですね。そして大好きなチアダンスを通して、新潟にスマイルの輪を広げていきたいと思っています。

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