高校・大学・医療機関の一貫した学びで地域の課題を解決

NSGグループの新潟医療福祉大学が、3月6日にJA新潟厚生連と、3月26日に日本赤十字社長岡赤十字病院と、教育、人材育成、学術研究、社会貢献などを推進することを目的としたパートナーシップ協定を締結しました。
また、3月29日には、医療専攻を有する新潟県内の県立高校3校を含む県内外の高校5校と、高校生に対して医療系資格・職業についての理解を深める機会を創出し、将来地域社会に貢献する有為な人材を育成することを目的とした高大連携協定を締結しました。
この度の協定により、新潟医療福祉大学はNSGグループの病院と高校を含めて、17か所の病院、7つの高校と協力関係を結んだことになり、今後も上記目的に賛同いただける高校、医療機関との連携を拡充していく予定です。

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新潟医療福祉大学が高校、医療機関を繋ぐハブに

この度の取り組みは、「高度医療人材の育成」という共通の目的のもとに、高校、大学、医療機関が一気通貫で繋がることがポイントです。高校、大学、医療機関はそれぞれが課題を抱えていますが、新潟医療福祉大学がハブ的な役割を担うことによって、それらを解消することがねらいです。具体的なそれぞれの課題は次のようなものです。
高校は、探究学習などの枠組みの中で、職業学習、業界研究、業種研究、大学研究などをどう行うか、そして生徒が意欲高く学べる進路に進むために表面的な職業理解にならないよう、よりよい支援のあり方を探し続けています。特に医療系は職業理解を促す機会として有効な病院見学を実施しようとしても、高校単独でその調整を図ることは簡単ではなく、また年間を通じた効果的なプログラムを開発することにも課題を抱えています。
一方、医療系の大学では、学生の実習先の確保や就職支援において、例えば学生の実家の近くの実習先や勤務地を選べるように選択肢を広げたいといった課題を抱えています。
また医療機関では、看護師をはじめとした医療専門職の人員不足や果たすべき役割が多様化する中で、安定して優秀な人材を採用しなければいけません。そのためにも学生が現場の状況をよく理解した上で入職し、早期離職などのミスマッチを防ぎたいという課題を抱えています。
そうした中で、新潟医療福祉大学がハブとなって、高校、大学、医療機関を繋ぎ、優れた医療専門職の育成や安定確保を実現したいと、各高校や医療機関に提案したことが、今回の協定の発端となりました。

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高・大・医の連携でミスマッチを防ぐ

新潟医療福祉大学は、大学と医療機関が連携する取り組みにより教育の質向上と新潟県全域へのさらなる人材供給が可能になります。
病院にとっては、安定的な人材確保と職員の育成(大学院進学、基礎教育、リカレント教育)が可能となり、より充実した医療サービスを提供することに繋がります。
高校と大学の連携の取り組みにおいては、新潟医療福祉大学は6学部15学科からなる日本最大級の医療系総合大学であるという特長を最大限に生かし、多様な医療系資格・職業の理解を深める講義・体験・見学機会を提供し、高校の探究学習の支援などを行います。
医療系の特徴の一つでありますが、この分野は医療系国家資格の取得を目指す高度専門職養成のカリキュラムを修めなければならず、進学するタイミングで職業選択をしなければいけません。高校生が医療分野には多種多様な専門職があることを詳しく知らなかったり、現場のイメージが乏しいまま進学したりすると、学年が進み現場実習の時点になってようやくミスマッチに気付くということもあります。
高校と大学が連携することで、高校生はより医療専門職に対する理解を深め、意欲を高めた状態で大学進学ができます。さらに、大学進学後も実習先であり、将来の就職先である病院の状況をよく知ることができるため、よりミスマッチが起こりにくくなります。

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人づくり、安心安全に暮らせる地域づくりを目指して

新潟県に限らず、特に地方においては、全国的に医師や看護師などの医療専門職の不足や偏在などの課題があります。医療機関単位、学校単位でのこれらの課題解決は極めて困難です。医療機関、学校が連携して課題の解決に取り組むことが必要なのではないでしょうか。
この度の取り組みが、学校や病院だけではなく新潟の課題解決の一助となれば幸いです。そして、同様の課題は他の地方にもあります。この取り組みが成果を上げ、他の地域においても一つの事例として参考にしていただけるレベルに発展する事を願っています。
新潟医療福祉大学が保健医療福祉分野における地域のニーズに応えるべく、この度の取り組みをスタートさせたところですが、NSGグループとしても、地域との連携をこれまで以上に深め、人づくり、安心安全に暮らせる地域づくりに貢献できるようますます励んでまいりたいと思います。   〆