地域に根を張り、世界へつなぐ。 FCジュロンが目指す、クラブの新しいかたち

2026/27シーズンが開幕し、シンガポールで活動してきた「アルビレックス新潟シンガポール」は、「FCジュロン」として新たなスタートを切りました。

クラブは2004年、日本人選手を中心とする外国チームとしてシンガポールリーグに参戦しました。若い日本人選手に、海外でプレーし、世界へ挑戦する機会をつくる。それが出発点でした。シンガポールの地で積み重ねてきた歩みと、多くの方々に支えられてきた歴史は、今も大切な財産です。

その後、クラブはシンガポール人選手の受け入れや育成を進め、2024/25シーズンからローカルクラブへ移行。今回の名称変更は、そうした変化の先にある新しいクラブづくりの出発点です。

新たに掲げた「ジュロン」は、シンガポール西部を代表する地域の一つ。その名を冠したのは、これまで以上に地域とのつながりを深め、ともに歩んでいく意思の表れです。自分たちは何のために存在し、地域でどのような役割を果たすのか。これまでの歴史を受け継ぎながら、その原点を改めて見つめています。

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22年の歩みが教えてくれた、クラブの役割

22年の歩みは、決して平坦なものではありませんでした。スポンサーや事業環境、スポーツを取り巻く価値観が大きく変わる中、リーグやカップ戦で数々の優勝を重ねる一方、期待した成果に届かず、試行錯誤を迫られた時期もあります。そうした変化を乗り越え、活動を続けてこられたのは、多くの方々の支えがあったからこそです。同時に、「クラブは何のために存在するのか」という問いを持ち続けてきたからでもあります。

スポーツクラブでは、勝敗や順位に注目が集まります。勝つことは大切です。しかし、価値はそれだけではありません。地域に夢や元気を届ける。選手やスタッフが成長する環境をつくる。企業や地域の方々の新しい出会いを生み出す。そうした役割も、クラブの大切な存在意義です。

スタジアムには、年齢も学校も職場も異なる人たちが集い、サッカーを接点に同じ時間を共有します。スポーツには、人と人を結び、地域に新しい関係を育てる力がある。だからこそクラブは、競技の場にとどまらず、さまざまなつながりが生まれるハブになれると考えています。

FCジュロンとしての始動は、その存在意義と改めて向き合う機会でもあります。地域からどのような存在として認めていただけるのか。その答えを、これからの歩みの中で形にしていきます。

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ジュロンに根を張り、シンガポールから世界へ

地域密着は、地域名を掲げれば実現するものではありません。地域の皆さまとの接点を増やし、対話を重ね、一つひとつ信頼を積み上げる。その先に初めて、地域とのつながりが生まれます。

目指すのは、規模の大きさではなく、「ここでプレーしたい」「このクラブだから応援したい」と思っていただける存在です。そのためには、ジュロンに根を張り、この地域ならではの文化と価値を育てていかなければなりません。

一方で、地域に根差すことは、地域の中だけに閉じることではありません。アジアの中核に位置するシンガポールには、人や企業、地域と地域を結ぶ力があります。FCジュロンも、その力を生かし、シンガポールからアジア、そして世界へとつながりを広げるハブを目指します。

本田圭佑選手の加入も、その新たな出発を象徴するものです。完成したクラブに加わるのではなく、ゼロから始まるクラブの土台と文化を、ともにつくっていく。世界で挑戦を続けてきた本田選手の経験と姿勢は、FCジュロンがこれから進む道に大きな力を与えてくれるはずです。

さらに、インド・チェンナイを拠点とするスポーツ投資会社SKASportsと戦略的提携を結びました。競技や選手育成、事業の各面で連携し、シンガポールを懸け橋に、成長を続けるインドの市場や人材とつながっていく。クラブを起点に人と地域を結び、新たな交流と可能性を生み出す取り組みです。

クラブの名前は変わりましたが、人と人をつなぎ、地域の中で価値を生み出したいという想いは変わりません。まずはジュロンの皆さまに親しんでいただき、必要とされるクラブへと一歩ずつ近づくこと。その積み重ねの先に、シンガポールからアジア、そして世界へと新たなつながりが広がればと願っています。新しい名前にふさわしいクラブになれるよう、地域の皆さまとともに歩んでまいりたいと思います。 〆

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