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2026/10/01

お金がなければ続かない|起業資金の考え方

はじめに:起業資金は「始めるためのお金」だけではない

 

起業を考えたとき、

「いくらあれば起業できるのだろう?」

と考える方も多いのではないでしょうか。

 

事業を始めるためには、例えば次のようなお金が必要になります。

  • 店舗を借りる
  • 商品を仕入れる
  • 設備を購入する
  • ホームページを作る
  • 広告を出す

しかし、ここで注意したいことがあります。

 

起業資金は、事業を「始めるためのお金」だけではありません。

 

事業を始めても、すぐに十分な売上が得られるとは限りません。

 

売上が安定するまでにも、

  • 家賃
  • 仕入代金
  • 人件費
  • 水道光熱費
  • 通信費

などの支払いは発生します。

 

さらに、起業する人自身の生活もあります。

 

そのため、

「起業するまでにいくら必要か」だけではなく、

「起業した後に事業を続けるためにいくら必要か」まで考えておくことが大切です。

 

今回は、起業を考えるうえで大切な「起業資金」について、具体的に考えてみましょう。

 

  1. まず「何にお金が必要なのか」を全部書き出す

 

最初に行いたいのが、

起業するために必要なお金を、一度すべて書き出してみることです。

 

頭の中だけで、

「だいたい100万円くらいあれば大丈夫だろう」

と考えるのではなく、一つずつ具体的にしてみましょう。

 

例えば飲食店なら、

  • 店舗を借りる費用
  • 内装工事
  • 調理器具
  • テーブルや椅子
  • 食器
  • 食材の仕入れ
  • レジ
  • 看板
  • 広告

など、さまざまなお金が必要になります。

 

一方、自宅でオンラインサービスを始めるのであれば、

  • パソコン
  • 通信費
  • ホームページ
  • オンラインサービスの利用料
  • 広告費

などが中心になるかもしれません。

 

事業によって必要なお金は大きく違います。

 

だからこそ、

「起業には○○万円必要」と一律に考えるのではなく、

自分の事業には何が必要なのかを一つずつ確認することが大切です。

 

  1. 「最初だけ必要なお金」と「継続して必要なお金」を分ける

 

必要なお金を書き出したら、次は大きく二つに分けてみましょう。

 

■最初に必要なお金

例えば、

  • 店舗の契約費用
  • 内装工事
  • パソコン
  • 機械や設備
  • 家具や備品

などです。

これらは、事業を始めるときにまとまって必要になるお金です。

 

■事業を続けるために必要なお金

例えば、

  • 家賃
  • 人件費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 仕入代金
  • 広告費
  • 各種サービスの利用料

などです。

こちらは事業を続けている限り、毎月あるいは定期的に支払いが発生します。

 

この二つを分けて考えることが重要です。

 

例えば、手元に300万円あり、開業準備に300万円をすべて使ってしまったらどうでしょうか。

 

お店は完成しても、

翌月の家賃や仕入代金を支払うお金が残っていない

ということになりかねません。

 

起業資金を考えるときは、

  • 事業を始めるためのお金
  • 事業を続けるためのお金

を分けて考えましょう。

 

「始められるか」だけでなく、「始めた後も続けられるか」が大切です。

 

  1. 売上がすぐに入ってくるとは限らない

 

事業を始めると、

「商品が売れれば、そのお金で次の支払いをすればいい」

と考えてしまうことがあります。

しかし、実際にはそうならない場合があります。

 

■具体例

例えば、企業向けにサービスを提供して、

4月に100万円を売り上げた

とします。

しかし、お客様から実際に100万円が振り込まれるのは6月かもしれません。

その間にも、

  • 4月の家賃
  • 5月の家賃
  • 人件費
  • 外注費
  • 通信費

などの支払いは発生します。

帳簿上は「100万円売れた」となっていても、銀行口座にはまだその100万円が入っていません。

 

つまり、

売上があることと、今使えるお金があることは同じではありません。

 

そのため、

  • いつ売上が発生するのか
  • いつ実際にお金が入ってくるのか
  • その間にどんな支払いがあるのか

まで確認しておく必要があります。

 

起業するときには、「どのくらい売れるか」だけではなく、**「いつお金が入り、いつお金が出ていくのか」**まで考えておきましょう。

 

  1. 起業資金を全部使わない

 

起業するときは、

「せっかく始めるなら、良いものを揃えたい」

と思うかもしれません。

 

例えば、

  • 良い店舗にしたい
  • 最新の設備を入れたい
  • 立派なホームページを作りたい
  • 広告をたくさん出したい

と考えることもあるでしょう。

しかし、起業前の段階では、実際にどのくらい売れるのかはまだ分かりません。

 

例えば300万円の資金がある場合、

「300万円で何ができるか」

だけではなく、

  • 事業を始めるためにいくら使うのか
  • 事業を続けるためにいくら残すのか
  • 予想外の支出に備えていくら残すのか

を考えます。

 

事業を始めると、

  • 売上が予想より少なかった
  • 設備が壊れた
  • 追加の仕入れが必要になった
  • 想定していなかった費用が発生した

といったことも考えられます。

 

そんなとき、手元にお金が残っていることが事業を続ける力になります。

「いくら使えるか」だけでなく、「いくら残しておくか」も起業資金を考えるうえで重要です。

 

  1. 「本当に最初から必要なのか?」を考える

 

必要なお金を書き出したら、もう一度その一覧を見てみましょう。

そして一つずつ、

「これは本当に最初から必要なのか?」

と考えてみます。

 

例えば、

  • 店舗を借りる前に、イベントへの出店や間借り営業で試せないか
  • 商品を100個作る前に、10個だけ作って販売できないか
  • 高額な設備を購入する前に、レンタルできないか
  • 従業員を雇う前に、必要な業務だけ外部にお願いできないか
  • 立派なホームページを作る前に、SNSなどで反応を確認できないか

と考えてみます。

 

こうすると、最初に必要な資金を減らせる可能性があります。

起業資金を抑えることは、単に節約することではありません。

 

まだ売れるか分からない段階では大きなお金を使わず、小さく試しながら、必要なところにお金を使っていく。

これも大切な考え方です。

 

  1. 事業のお金と生活のお金を分けて考える

 

もう一つ忘れてはいけないのが、起業する人自身の生活費です。

事業のお金だけを考えて、自分の生活に必要なお金を忘れてしまうと、売上が安定する前に生活が苦しくなってしまうことがあります。

 

例えば、

  • 毎月の生活費:25万円
  • 起業後、十分な収入が得られないと想定する期間:6ヶ月

なら、

25万円 × 6ヶ月 = 150万円

の生活費が必要になります。

 

もちろん、実際に必要な金額や期間は人によって異なります。

 

重要なのは、

事業のお金と生活のお金を分けて考えることです。

 

起業資金を考えるときには、

  • 事業を始めるためにいくら必要か
  • 事業を続けるためにいくら必要か
  • 自分が生活するためにいくら必要か

の3つを確認しておきましょう。

 

  1. まとめ

 

起業資金を考えるとき、

「起業するためにいくら必要か」

だけを考えてしまいがちです。

 

しかし、本当に大切なのは、

「事業を始めて、その後も続けるためにいくら必要なのか」

という視点です。

 

資金に余裕があるからといって、最初から大きく使う必要はありません。

 

逆に、資金が少ないからといって、すぐに起業を諦める必要もありません。

「どうすれば少ない資金で試せるだろう?」

と考えることも、事業をつくる大切なプロセスです。

 

まずは紙やパソコンに、

「起業するとしたら、何にいくら必要だろう?」

と書き出すところから始めてみてはいかがでしょうか。

 

  1. 次回予告

 

次回は、

「利益が出なければ続かない|収益モデルの作り方」

をテーマに、

  • 何を売って収入を得るのか
  • いくらで販売するのか
  • 1個売ったらいくら残るのか
  • 毎月どのくらい売れば事業を続けられるのか
  • 一度だけの売上ではなく、継続して収入を得るにはどうすればよいのか

など、事業がお金を生み出す仕組みについて具体的に解説します。

 

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