開志エンジェルファンド1号を設立

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昨年末、開志専門職大学の学生・卒業生の起業支援を目的とした「開志エンジェルファンド1号」が設立されました。総額1億円を目標とし、事業創造キャピタル(株)が運営します。開志専門職大学の創業支援センターと事業創造キャピタルが協力し、事業構想や起業準備の段階から法人設立、事業展開に向けて様々な角度から一気通貫した支援を行っていきます。

イノベーションの担い手として学生ベンチャーに期待

ここ数年、起業にチャレンジする人が増加し、第4次ベンチャーブームと言われてきました。新型コロナウイルスの影響で停滞も危ぶまれましたが、変革の時代にベンチャー企業が起こすイノベーションは社会にとって必要で、ベンチャーの支援はより一層重要になったように感じています。
コロナによって経済・社会活動は大きなダメージを受けていますが、その一方で、生活様式や行動習慣の変化によりビジネスチャンスが生じています。コロナ以前より、DXによって従来型のビジネスモデルから脱却するという大きな流れがあり、その流れはコロナによって加速されました。
また、少子高齢化や人口減少、マーケットの縮小、労働力不足といった課題は私たちの目の前に存在していて、コロナ禍であろうがなかろうが乗り越えていくためのイノベーションを起こしていかなければいけない時代です。学生ベンチャーはイノベーションの担い手として大いに期待されている存在です。今回設立した開志エンジェルファンド1号は、開志専門職大学による学生ベンチャー育成の大きな目玉となる取り組みです。

起業家を目指す若者を育成する開志専門職大学

開志専門職大学は、2020年に事業創造学部と情報学部の2学部で開学し、2021年にアニメ・マンガ学部を開設した日本初の総合専門職大学です。教員の半数が産業界で活躍する実務家教員で構成され、600時間を超えるインターンシップを行うなど実践的な教育を行う事を特色とし、起業家を目指す若者の育成と各分野の将来の日本を背負うリーダーの輩出を目指しています。学内組織の創業支援センターは、学生起業家の創業支援を行います。
大学発のベンチャーを支援するファンドは他にも例がありますが、起業家を育成する正規の授業があり、それと並行して、起業経験がある実務家教員が、意欲ある学生を起業アイデア段階からベンチャー設立、成長まで実践的に支援する仕組みは、これまでにない全く新しい取り組みです。

開志ビジコンのグランプリ受賞者に最大500万円のサポートを決定

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昨年11月には、開志ビジネスアイデアコンテストも行いました。在学生を対象とした事業アイデアを募るコンテストで、グランプリ受賞者は開志エンジェルファンドから最大500万円の出資を受ける事ができ、在学中の起業を目指していきます。他にも優れた事業アイデアをプレゼンした学生2名には、2年以内に事業化を志し決断した場合に出資金もしくは準備金を受ける権利が与えられました。残念ながら賞には選ばれなかったアイデアの中にも、考え抜いていけば素晴らしい事業になる可能性を感じるものはたくさんあり、これから多くの学生ベンチャーが生まれてくることへの期待が高まりました。
前述の少子高齢化などは、日本国内の視点で見れば、直面している解決しなければいけない喫緊の課題ですが、グローバルな視点から見れば、世界に先駆けて日本は課題に向き合っているともいう事ができると思います。日本はそうした課題に対する先進国であり、それに対するソリューションビジネスを開発できれば、間違いなく世界に打って出るチャンスが広がります。また、コロナでダメージを受けている産業分野であっても、今は厳しい状況ではありますが、変革を起こすことで大きく回復、反転攻勢に出れる可能性を秘めた分野と捉える事もできると思います。

先日のビジネスアイデアコンテストで、若い皆さん達が見せてくれた、社会が抱える課題に対して問題意識を持ち、それぞれのアイデアで課題解決にチャレンジしようという姿は非常に頼もしく、地域に、そして日本に必ず明るい未来が訪れると思う事ができました。
こうした若者のチャレンジを、開志専門職大学をはじめ、NSGグループは全力でサポートしていきたいと思います。