リアルイベントの価値を再認識~ウイズコロナにおける変化の中で~

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先日、NSGグループの専門学校グループNSGカレッジリーグの大運動会がリアル開催されました。また新潟医療福祉大学でも学園祭がリアル開催されました。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年より、リアルで開催するイベントは激減しました。2022年に入りまだその終息が見えませんが、地域のお祭りや花火大会、アーティストのライブなど、今まで開催を見送っていいたイベントがリアルで開催されるというニュースを耳にする機会が多くなりました。NSGグループの発祥の地でもあります新潟市古町でも8月に「明和義人祭」が3年ぶりにリアル開催され、9月には「にいがた総おどり」が有観客で開催されるなど、身近なところでもリアル開催のイベントが戻ってきたことを感じられるようになりました。

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新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、様々なものがオンラインで実施されるようになりました。オンラインになることで、移動の時間などを考えると、リアルでは参加しづらかったイベントにも容易に参加できるようになりました。また、会議や打ち合わせなどもオンラインが増え、対面が当然と考えていたものが必ずしもそうである必要がなかったものもあるということにも気づきました。一方で、今まで当たり前すぎてそれほど気にしていなかったリアルの価値を、より一層感じるきっかけになったとも思います。改めてリアル開催の価値について考えてみたいと思います。

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待ち望んだライブイベント

先述のNSGカレッジリーグ大運動会は、29校の専門学校の学生約6,500人が参加し、アルビレックス新潟のホームスタジアムでもあるビッグスワンにて実施されました。これだけ多くの学生が一堂に会したことはとても価値あることだと思います。その場に足を運び参加したからこそ感じられるエネルギーや空気感、またそれを会場の多くの仲間と共有する体験ができることは、リアル開催だからこその魅力だと思います。また、同じグループの別な学校で学ぶ高校時代の同級生との再会や、普段あまり接する機会のない他校の学生とのコミュニケーションも生まれていたようです。
また、新潟医療福祉大学の学園祭「伍桃祭」でも、クラブ・サークル団体発表や屋台やキッチンカーの出店、卒業生によるイベント、ゲストライブやパフォーマンスショーなど様々なライブイベントが開催され、大いに盛り上がりました。学生だけでなく、一般で参加された方々と一緒に、同じ時間に同じ場所で体験を共有できるということはとても意義があり、そしてこのように対面で一緒に活動することは、学校や地域のコミュニティの中でコミュニケーションの機会を生むきっかけとなると思います。

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リアル開催の醍醐味とは

オンライン化が進み様々な面で利便性が高まりました。以前は東京に足を運ばないと聴講することが難しかったセミナーなども、今ではその多くがオンラインで受講できるようになりました。そういった事例は他にも数多くあります。一方でオンライン開催では視覚・聴覚の情報が中心になってしまうため、五感で感じるということは難しいですし、ちょっとした変化が伝わりづらいという難点があります。
リアル開催の魅力には、熱量のやり取りやその場の空気やほんの少しの変化から感じ取ること、一堂に会した人たちと体験を共有する機会などがあると思います。音楽やスポーツなどのライブイベントで、その熱量を会場全体で同時に共有し熱狂するという非日常を体験できることがリアル開催の醍醐味ではないでしょうか。

対面でのコミュニケーションの大切さ

またコミュニケーションにおいて、オンライン会議やビデオ通話は電話と比べれば交換する情報量は多く十分事足りるという場合も多くありますが、人と人とが対面でコミュニケーションをとることのメリットに改めて気づかされました。対面では表情、ジェスチャー、視線などの非言語的な要素も含め行き交う情報量が多いため、オンラインでは伝わり切れないその場の空気が共有されやすく、相手に思いが伝わりやすいと思います。オンラインは目的を持った会話になりがちです。今年の春以降、様々な会合に出席する機会が増えてきていますが、会議の前後の懇談や懇親会などで発見があったり、偶然の出会いが生まれたり、新たなビジネスに発展するきっかけが生じたりすることもありました。

コロナ禍がきっかけで生じたオンラインでのコミュニケーションが後戻りする事はなく、メタバースなども含めて今後ますます進歩してくことでしょう。そのメリットを享受し、有効活用してビジネスを加速させていく事は、今後も重要なポイントであり続けると思います。一方で外国人観光客受け入れの規制緩和、旅行割、イベント割など社会がコロナとの共存を受け入れ、今後ますますリアル開催のイベントは増えていくとも思います。リアルで体験する事を人々が求めていることの現れと言えるのかもしれません。
コロナの感染が全くなくなったわけではなく、注意、警戒は依然として必要ではありますが、感染予防に努めながらも、リアルな体験の大切さやその価値を意識した上で、日々の生活を過ごし、事業活動を行っていきたいと思います。     〆