スマート農業への取り組み。新潟の農業を持続可能なものにするために。

2020.12.14 Mon

株式会社ベジ・アビオは4年前に設立され、新潟県の農業活性化と若者の人材育成への寄与を目的に、スマート農業を行うビジネスモデルにチャレンジしている法人です。そんな株式会社ベジ・アビオの田中一幸社長にベジ・アビオの取り組みについてお話を聞いてきました。

お話を伺った田中社長


他県に依存している、「苗」。
ベジ・アビオは2つの軸で農業にかかわるビジネスを行っています。
その1つが苗の生産です。
ご存じの通り、新潟県は米に代表されるように、農業の盛んな地域です。
しかし、あまり知られていないのですが、実はその農産物の「苗」については他県から買っているという農家が非常に多いのが現状です。つまり、広い意味で新潟県は「地産地消」が出来ていないとも言えます。
地域の持続性(サステナビリティ)を考えると、この状況というのは新潟県にとっては将来的にリスクになることも考えられます。
この状況を打破すべく、ベジ・アビオでは苗を自分たちで供給できるよう、「育苗」を事業の1つの柱と考え、人工的な環境「苗テラス」を県内で初めて導入しました。
この事業はまだ道半ばですが、ゆくゆくは新潟産の苗で、新潟で育った農作物が市場に出回るようになればと考えています。もちろん新潟産の苗が、県外に買われていくようになればより望ましいですね!

コメ中心の農業
新潟の農業は何といってもコメが中心です。しかし、これもまた依存しすぎているものの一つです。隣県などもコメの産地ですが、園芸作物(野菜など)の生産量を年々増やしていっており、農家さんが複合的に農作物を作っている状態ができてきています。しかしながら、新潟ではこれがあまりうまく進んでいません。
農作物を安定的に作れる「施設園芸」(ビニールハウスなどの施設を使った園芸)に大きな可能性があります。
ベジ・アビオでは、この施設園芸を事業の2つ目の柱とし、9棟のハウスに苗テラスで作ったトマトの苗を育て、トマトを収穫しています。

ハウスには多くのセンサーや自動化された装置が設置されており、データに基づいた農業(スマート農業)を行っています。実は、我々は長年農業をやってきたベテラン農家というわけではありません。しかし、こういった装置の導入によって、1年目、2年目とトラブルなどもありながら、それでもそのデータから、分析と改善を行い、先進的な手法でおいしいトマトを作ることができるようになりました。

トマトを栽培するハウス。真ん中の大きなファンも必要になると自動で動く。

 

ハウス内を管理する端末。スマートフォンから遠隔での閲覧や操作も可能。

 

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