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ご存じですか? リエゾンサービス。高齢者の二次骨折予防にワンチームで取り組み国際的にも高評価

2020.01.07 Tue

患者さんやそのご家族、医療者間をつなぐ
重要な役割を担う骨粗しょう症マネージャー

 二次骨折予防のため気を付けるポイントは4つ、「薬」「運動」「栄養」「環境」です。
医師は、持病の有無や年齢、生活状況など総合的な見地から一人ひとりの患者さんに最適な薬を選びますが、患者さんは退院後も、薬だけでなく、日ごろの運動や偏りのない栄養に配慮し、転びにくい生活環境を整えて過ごすことが大切になります。しかし、入院しているときと同じように4つのポイントに注意しながら自宅や施設で暮らすのはそう簡単ではありません。

骨粗しょう症マネージャーは、退院後も患者さんとこまめに電話などで連絡をとり、転倒リスク評価などを行っています。「医療チームに結果をフィードバックして治療に生かしてもらうのはもちろんですが、ご家族やケアマネージャーさんなど、患者さんの生活の場にいる方々に状況を理解していただくことがとても大切です」と、大腿骨担当の骨粗しょう症マネージャーである星野美和さん。星野さんは2015年に骨粗しょう症マネージャーの認定を受け、新潟リハビリテーション病院におけるリエゾンサービスの草分けとして業務を模索してきました。

2017年、骨粗しょう症マネージャー認定を受け、椎体骨の患者さんを担当している横堀由美さんは、「電話だけのやりとりでは、十分にコミュニケーションがとれない」と、外来勤務のほかに病棟勤務を申し出て、より密な連携にあたっています。

新潟市北区にある新潟リハビリテーション病院ですが、患者さんの中には区外、市外、時には県外から来院されている人も少なくありません。遠方の方の場合は、その地域の医療・介護関係者との連携も必要になります。

「退院後に何かあった場合、誰に相談したらいいかわからない、ということにならないよう、私たちがいます。退院後の困りごと相談窓口として頼っていただければ」と、星野さん、横堀さん。

 

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