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福祉施設などに出向いて洋服を販売。 シニアの方にオシャレと笑顔を届けたい。

2023.03.09 Thu

NSGグループでオーダースーツやユニフォーム事業、リース・リネン事業を行う株式会社ニイガタスタイルでは、介護施設や老人ホームといった福祉施設等への洋服の移動販売事業「古町ハイカラ」を実施しています。気軽にお店へ訪れることが難しくなったシニアの方々にとって、くらしの場が「洋服のお店」となり、楽しいお買い物の雰囲気が味わえると好評です。

なぜこのような販売スタイルを企画するに至ったのか、また実施までの苦労や、今後の改善点、将来の展開などを、株式会社ニイガタスタイル 営業部 山崎龍士さんと事業企画室 田口麻衣さんに伺いました。

お話しを伺った事業企画室の田口麻衣さん(左)営業部の山崎龍士さん(右)

 

 

学生と共同でシニアのオシャレをサポートする企画を。

― 「古町ハイカラ」はどのような思いで立ち上げたのですか?

山崎 私には祖母がいて、その祖母の買い物に付き添ったときのことです。いっしょにお店に行ってブラウスやセーターを鏡に映して似合うかどうか選んでいるときの表情が実に楽しそうで。当時は90歳近くだったと思いますが、何歳になってもオシャレは人を笑顔に出来るのだと感じました。それが印象に残っていて、シニア世代のオシャレをサポートする企画ができないか社内で検討を始めました。

田口 その後、2021年にニイガタスタイルで開志専門職大学 事業創造学部の販売実習を受け入れることになり、シニア向けの移動販売の企画を学生と一緒にブラッシュアップして行きました。そんな中、学生から「古町ハイカラ」というネーミングの提案があり、社内でも「いいね」という声が上がり、「古町ハイカラ」という具体的な企画として動き始めました。

山崎 社内で検討していた企画が学生の実習をきっかけに動き出した感じですね。

 

 

コロナ禍、初めての移動販売、試行錯誤の連続でした。

― 企画を実行していく中での課題はありましたか。

山崎 ニイガタスタイルでは福祉施設へのユニフォームの販売やリネンのリース事業を行なっており、まずはお付き合いのある施設様に、「洋服の移動販売を考えているのでトライアルでやらせてもらえませんか」と声をかけました。コロナ禍であったのと、そのような前例がないため調整に時間が必要でした。2つの施設で実施することが出来ましたが、今後、実績を重ねて、内容を充実させて行きたいと思っています。

田口 実際に販売してみて、私たちがおすすめしたい洋服と、ご利用者様が求めるものについて若干のズレが生じていると感じました。そこで現在は、施設様のご協力のもとアンケートを行わせていただき、どういうアイテムが求められているか検討しています。また、これまではレディースをメインで実施していましたが、これからはメンズも入れていきたい。男性のご利用者様も楽しみにしてくれていたのでそういった方に対応していきたいですね。

― 実際に利用者様に接してみて感じたことは?

山崎 皆さん笑顔が印象的でした。同じ施設内の顔見知りの方達や、デイサービスの仲間とワイワイとおしゃべりしながらお買い物できて、本当に楽しそうで。そんな顔を見ていると、また実施したいと思いますよね。施設の方からは、「次は衣替えの時期に来てくださいね」と言っていただきました。

田口 「また来るのよね、楽しみだわ」と利用者様から次の実施を楽しみにしてもらうことが出来ました。定期的に開催することが出来るようになれば。古町ハイカラが施設の中で話題の一つになり、職員の方とご利用者様の会話が弾むきっかけとなればうれしいですね。

 

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