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起業家が増えれば地域が活気づく。そんな思いで起業サポート活動を展開中。

2022.08.31 Wed

長岡市で起業したい方や起業している方を応援する新潟県スタートアップ拠点「CLIP長岡」。長岡市や新潟県などと連携しながら、起業の手続き、補助金の申請、事業計画の作成まで、幅広い情報の提供と相談を実施。それらのサポート活動を通じて起業家を増やすことで、地域経済の活性化に貢献しています。

どのような思いで起業支援活動をしてきたのかを、CLIP長岡を運営する一般社団法人 新潟県起業支援センター 代表理事 高橋秀明さんに伺いました。

 

長岡市と連携して、起業を様々なカタチで支援

―CLIP長岡はどんな業務を行っていますか?

高橋 CLIP長岡は新潟県が認定した民間のスタートアップ拠点の一つで、開業して9年目になります。業務内容としては、これから起業したいという方、起業している方の相談をワンストップでお受けしています。そのほか地域の起業の気運を高めようと、様々な起業イベントや講演会を開催し、起業の手法のレクチャーなどを実施しています。

―これから起業したい方へ、具体的にどのような支援をされているのですか?

高橋 資金調達やマーケティング、事業計画書の作成など、幅広く相談を承っています。ビジネスアイディアが決まっていない方の場合には一緒に考えたりもしますよ。ただ、起業家の方へは、あえてアドバイスをし過ぎないよう心がけています。起業家は起業がゴールではありません。事業を進めていく上では自分で答えを模索して意思決定をする必要がありますから。

―毎月、どれくらい起業されているのですか?

高橋 だいたい2、3件ですね。起業家の年齢は30~40代が中心で、最近は女性が多いですね。ジャンル的には、美容系、健康系でしょうか。あとは学生の起業家も増えてきています。長岡市は起業に際して補助金でサポートしていますので、その後押しも大きいと思います。

 

起業家とのコミュニケーションの場を作ることで、起業への気運を高める

―起業の気運を高めるためにイベントを行っているそうですね?

高橋 この春に新潟県内で活動する大学・高専出身の起業家の方々に、事業内容の紹介と共に起業家間の交流を深めあう場を設けました。また女性の起業家もたくさん輩出しようということで、これから女性の社長をお迎えして講演会を予定しています。

―今後はどのようなビジョンを描いていますか?

高橋 数年前まで新潟県の起業数は全国最下位で、今は少し上向きですが、それでも下から3番目くらいです。しかし実感としては、起業への気運は、私たちが開業した9年前から着実に盛り上がってきているように感じます。起業といっても様々なパターンがあります。例えば、飲食店や美容室などを一人で立ち上げて経営するスモールビジネス。または、先進的な技術やアイデアを強みに、ゼロから市場やビジネスモデルの創出に挑戦するスタートアップです。このスタートアップには短期間で急成長する可能性があるので、こちらにも力を入れていきたいですね。

―スタートアップを増やすにはどのような環境が必要でしょうか?

高橋 まず「先頭集団を作る」ことです。今現在でもお手本になるようなスタートアップ企業は新潟に何社かあります。
そんな彼らの背中を見て、“自分も追いかけたい”と思う若者を増やし、その若者たち自身が先頭集団になるように、しっかり支援をしていく。そうすると「自分の先輩が成功した」と憧れる若者が増え、ひいては新潟で勉強して、起業したいという人も増えるのではないでしょうか。そこに期待しています。

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