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【新潟コンピュータ専門学校】「アトムの夢、AIの現実 ~AI・ロボットが創るビジネスの新世界~」創立40周年記念パネルディスカッションを開催

2025.11.18 Tue

学校法人国際総合学園 新潟コンピュータ専門学校(所在地:新潟県新潟市/学校長:田中 良)は、2025年11月1日(土)に創立40周年記念パネルディスカッションを開催。生成AIやロボティクスが映像制作・エンタテインメント・ビジネスに与える影響について、各分野のスペシャリストを招き、最新の事例をもとに議論が行われました。

学校法人国際総合学園 新潟コンピュータ専門学校で開催された創立40周年記念パネルディスカッションの様子
新潟コンピュータ専門学校が創立40周年記念パネルディスカッションを開催

■開催趣旨

近年、AIやロボットは急速に進化し、映像制作やエンタテインメント、サービス分野など多様な領域で活用が進んでいます。本イベントは、技術革新と文化的創造の融合を体感し、未来のクリエイティビティについて考える機会として開催されました。

 

日時/会場: 2025年11月1日(土)/ホテルイタリア軒(所在地:新潟県新潟市)

テーマ: 「アトムの夢、AIの現実 ~AI・ロボットが創るビジネスの新世界~」

登壇者: 

手塚 眞 氏(ヴィジュアリスト・映画監督)

山口 ヒロキ 氏(映画監督・AI映像アドバイザー)

吉崎 航 氏(ロボット研究者・開発者)

 

■当日の様子

パネルディスカッションでは、まず日本人が抱いてきたAIやロボットへの夢について語られました。手塚氏は、「鉄腕アトム」などの漫画・アニメ作品が現代の技術者に与えた影響に触れ、フィクションが現実の技術開発を刺激してきたことを紹介しました。

学校法人国際総合学園 新潟コンピュータ専門学校で開催された創立40周年記念パネルディスカッションの様子
手塚 眞 氏(ヴィジュアリスト・映画監督)

山口氏は、ほぼ全編を生成AIで制作した短編SF映画『グランマレビト』の制作過程を紹介。AIの活用により制作コストや手間を大幅に削減できる一方で、完成にはクリエイターの試行錯誤や統合的なスキルが不可欠であり、複数のAIを組み合わせて作品を生み出す「AIディレクター」という新たな専門職の可能性を指摘しました。

学校法人国際総合学園 新潟コンピュータ専門学校で開催された創立40周年記念パネルディスカッションの様子
山口 ヒロキ 氏(映画監督・AI映像アドバイザー)

ロボット工学分野では、吉崎氏が18mの動く実物大ガンダムの開発を例に、日本独自の文化が技術設計に影響を与えることを解説。他国が効率重視で設計する一方、日本ではロボットに友達やパートナーとしての役割が期待され、遊び心やエンタテインメントが技術革新の原動力になることが紹介されました。

学校法人国際総合学園 新潟コンピュータ専門学校で開催された創立40周年記念パネルディスカッションの様子
吉崎 航 氏(ロボット研究者・開発者)

会場では「ロボットが俳優として映画に出演する未来」など、ユニークな質問も飛び交い、AIやロボットと共に創造する未来に関心が集まりました。

学校法人国際総合学園 新潟コンピュータ専門学校で開催された創立40周年記念パネルディスカッションの様子

議論は、AIやロボットは人間の創造性を拡張するパートナーであり、単に仕事を奪う存在ではないという結論で締めくくられました。映画制作や巨大ロボットの事例を通じ、AIやロボットが新たな表現手段として、人間の想像力をさらに広げる可能性を示す内容となりました。

 

■新潟コンピュータ専門学校の展望

新潟コンピュータ専門学校は、40年間培ってきた「技術×創造性」の融合教育をAI時代に最適化し、生成AIやロボティクス、映像・XR・ゲームなどを横断する学習環境を整えています。各分野で生成AIの学習を推進するとともに、ロボットの開発や制御を実践的に学ぶことで、AIやロボットと協力して新しい価値を創造できるクリエイティブ人材の育成に取り組んでいきます。

 

■登壇者について

手塚 眞 氏(ヴィジュアリスト・映画監督)
1961年東京都生まれ。1985年『星くず兄弟の伝説』で商業映画監督デビュー。1999年『白痴』がヴェネチア国際映画祭で上映されデジタル・アワード受賞。2020年、父・手塚治虫原作の『ばるぼら』が全国公開。AIを使って手塚治虫の漫画を描く「TEZUKA2023」プロジェクトでは総合ディレクターを務める。

 

山口 ヒロキ 氏(映画監督・AI映像アドバイザー)
1978年京都府生まれ。『グシャノビンヅメ』『メサイア』『血まみれスケバンチェーンソー』などを監督。近年はAI映画制作でも注目され、2025年には全編生成AIによるオムニバス長編映画『generAIdoscope:ジェネレイドスコープ』の1作『グランマレビト』を公開した。

 

吉崎 航 氏(ロボット研究者・開発者)

1985年山口県生まれ。ロボット制御システム「V-Sido」の開発者。2014年には安倍晋三首相主宰の有識者会議「ロボット革命実現会議」の委員に任命。横浜・動く実物大ガンダムのシステムディレクターを務め、2022年より東京大学先端科学技術研究センター身体情報学分野のアドバイザーを務める。

 

■新潟コンピュータ専門学校について

新潟県新潟市にあるIT系専門学校です。IT、AI、サイバーセキュリティ、ゲーム、eスポーツ、CG、イラスト、メタバース、映像、デザイン業界で必要なITスキルと知識を備えた人材を輩出しています。「rinna株式会社」「株式会社dott」と連携協定を結び、生成AIを活用した教育カリキュラムを授業に導入するなど、産学連携による先進的な教育に取り組んでいます。

 

学校法人 国際総合学園 新潟コンピュータ専門学校

所在地:新潟市中央区古町通 7 番町 935 NSG スクエア 7 階

代表者名: 田中 良

新潟コンピュータ専門学校公式サイト: https://www.ncc-net.ac.jp