• ニュース&トピックス

【株式会社新潟人工知能研究所】AIが杭伏図・追出し図の作成を数分で自動化建設現場向け支援システム「A-column(エーコラム)」販売開始

2025.10.10 Fri

株式会社新潟人工知能研究所(新潟県新潟市、代表取締役 黒田達也)は、地盤調査・基礎地盤対策の専門集団であるオムニ技研株式会社(新潟県長岡市、代表取締役 久保田宏)と共同開発した地盤改良 杭伏せ作成支援AIシステム「A-column (エーコラム)」の販売を正式に開始いたしました。

株式会社新潟人工知能研究所とオムニ技研株式会社が共同開発した地盤改良 杭伏せ作成支援AIシステム「A-column (エーコラム)」のイメージ画像

背景

建設現場、特に地盤改良の分野では、杭伏図や追出し図の精度が工事全体の安全性を左右します。従来はベテラン技術者の経験に大きく依存しており、小規模な現場でも作図に数十分から場合によっては数時間を要し、さらにヒューマンエラーによる品質のばらつきが課題となっていました。
「A-column」には、オムニ技研と新潟人工知能研究所が共同で開発・特許登録した 独自技術(特許第7545679号「要素自動配置システム及び要素自動配置方法」) を搭載。設計図面に含まれる柱芯・フーチング情報をAIが自動解析し、最適な杭配置図を瞬時に生成することを可能にしました。

 

■解決する課題と効果

「A-column」を導入することで、以下の効果が期待できます。

・ 図面作成に要していた数日間の作業が、わずか数分で完了

・ 自動化により、人為的なミスやばらつきを排除し、見やすく均一な品質の図面を実現

・ 報告書用の図面も即時に生成でき、工期短縮とコスト削減を同時に達成

 

実際の施工現場では、杭伏図に基づいた「追出し図」が即時に出力されるため、測量・位置出し作業が効率化され、現場の生産性が飛躍的に高まります。

 

主な機能

・ 杭伏図自動生成

 基礎伏図データを解析し、最適な杭配置を自動で生成し、杭の座標抽出、配置間隔の補正、杭本数の最適化を実行します。

株式会社新潟人工知能研究所とオムニ技研株式会社が共同開発した地盤改良 杭伏せ作成支援AIシステム「A-column (エーコラム)」のイメージ画像
図1:自動で杭伏図を作成

・ 追出し図自動作成

 杭伏図から各杭の座標・斜距離を計算し、測量に必要な情報を即座に図面化し、杭ナンバリング・間隔チェック機能で施工ミスを大幅に低減します。

株式会社新潟人工知能研究所とオムニ技研株式会社が共同開発した地盤改良 杭伏せ作成支援AIシステム「A-column (エーコラム)」のイメージ画像
図2:自動で追出し図を作成

今後の展開

今後、全国の地盤改良会社・基礎杭施工業者を中心に展開を進め、将来的には設計事務所や建設会社への活用も視野に入れながら、建設業界全体のDX推進に貢献してまいります。

 

当社は、AI技術をはじめとするデジタル技術を効果的に活用し、当社独自のサイエンス&テクノロジーを更に強化することにより、様々な業界のデジタル化ニーズに応えるため、最適なソリューションを迅速に提供できるよう取り組んでいきますが、AIデジタル技術に頼りきりになることなく、問題がないか、技術者の目で確認することが重要であり、今後もこれを徹底していきたいと考えています。

 

■特許情報

特許番号:特許第7545679号
発明名称:要素自動配置システム及び要素自動配置方法
出願日:2024年5月10日
登録日:2024年8月24日
発明者:新潟人工知能研究所、オムニ技研

 

<新潟人工知能研究所について>

「人と地域と地球に寄り添うAI」をコンセプトに、人工知能を活用したプロダクトの開発や、企業に眠る様々なデータの総合的な分析やレポーティングにより、お客様の課題解決や意思決定のサポートを行っています。また、セミナー開催や、大学、専門学校、スクール等、教育機関との連携事業や教材開発など、AI人材の育成にも力を入れています。

 

株式会社新潟人工知能研究所

所在地:新潟県新潟市中央区米山3-1-46 事業創造大学院大学2F                 

代表者名:黒田達也

URL:https://www.nai-lab.com/