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【福祉を学ぶ学生がつなぐ、地域とまちの誇り】地域共生社会を“支える力”
地域とつながる学びの実践
2025年7月23日(水)、国際こども・福祉カレッジ 福祉心理・大学科の1年生25名が新潟の夏を代表する一大イベント「新潟まつり」に向けた、地域の準備活動に参加しました。
本活動はフィールドワークという、授業の一環として、新潟市中央区古町通1番町~3番町のエリアにて地域の方々と協力しながら行われました。

まちの歴史と誇りを支える
新潟まつりは、1955年に4つの地域行事が統合されて始まった、新潟市を代表する伝統的な夏祭りです。初日の「大民謡流し」では、約1万人の市民が浴衣姿で市街地を踊り歩き、2日目、3日目には「住吉行列」や「水上みこし渡御」、夜には昭和大橋の上流にて花火大会が開催されます。市民の協力によって支えられ、地域の誇りとして継承されてきました。
今回、学生たちは商店街での提灯の取り付け、柱の清掃や草むしりなど、地域の方々とともに、新潟まつりに向けた、準備を行いました。

学びと実践が地域とつながる
活動を通して学生たちは、「地域の一員として関われて嬉しかった」、「地域の方々と協力しながら楽しく参加できた」と語っており、地域の方からは「このまつりは学生がいないと成り立たない」といった、感謝のお言葉をいただきました。教室では得られない“実践を通じた学び”がそこにはありました。
また、今回の活動では学生たちが自ら主体的に動き、現場で必要なことを見つけ、判断し、行動に移す姿が多く見られました。「誰かの役に立ちたい」、「自分たちの力で地域に貢献したい」という思いが、ひとつひとつの活動に表れており、活動の終了後には地域の方から「若い人の力は素晴らしい」、「また来年も是非、お願いしたい」といったお言葉もいただきました。
このような地域の方々との交流は地域にとっても、学生にとっても、かけがえのない時間となり、福祉を学ぶ学生としての自覚と誇りを深める貴重な経験となりました。
学生たちは福祉の専門知識だけでなく、地域と共に生きる力や、人と人とのつながりの大切さを体感しながら学んでいます。

地域共生社会の実現に向けて
地域共生社会とは地域に関わる様々な方々が互いに協力しながら支え合い、誰もが安心して暮らし続けられる地域を共に築いていこうという考え方です。
現代の日本では都市化や核家族化の進行により、地域とのつながりが希薄になっています。「誰にも相談できない」、「頼れる人がいない」といった不安が社会に広がるなか、地域共生社会の実現が求められています。誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会を実現するために、こうした地域行事への参加は、その第一歩となります。世代を越えた協働が地域のつながりを再生させ、共生社会の礎を築きます。
これからも“つながりを学ぶ”教育を・・・
国際こども・福祉カレッジでは今後も地域と連携した実践的な学びを重視し、学生たち一人ひとりの“気づき”や“行動”を大切に育んでまいります。こうした学生自身の経験が未来の地域を支え、やがて地域共生社会を築く原動力になると私たちは信じています。
学校法人国際総合学園 国際こども・福祉カレッジ
学校長:羽田春喜
所在地:新潟県新潟市中央区花園1-1-12
URL:https://www.wm-c.ac.jp/