ピンチのときこそひらめきが…。20年来の夢をカタチにしたら新たな可能性が見えてきた

2017.07.28 Fri

“現代の寺子屋”ともいえるワンストップ習い事スクール「夢教室Dream Advance」。そろばん、英語、書道、よみかき、算数、国語、マンガ、いけばな、プログラミングほかさまざまなレッスンがそろいます。子どもたち自らが通いたくなる学びの場を創設したいと、4年前にこのスクールを創設したのは、自身も小学生の娘を持つ喜多村哲平さん。今、子どもたちの育成の場というだけでなく、親御さんや地域を巻き込んで、新たな動きが始まっています。

理想はイエナプラン+伝統の寺子屋
バランスのとれた人間を育みたい

大学は人文学部でしたが、塾講師のアルバイトもしていて、その頃から、総合的な教育の場を創りたい、という夢は持っていました。うれしかったのは、こちらのアプローチで子どもが変わること。顔つきや取り組みが変わる、本気になる姿に出会えることは、成績や合格率が上がるということよりずっと大きな感動がありました。一方、当時から感じていたのは、子どもたちの夢が現実的になっているなぁ、ということです。ヒーローになりたいなんて言う子は少なくなっています。でも、子どもは可能性の塊であり、好奇心の塊。もっともっと夢を見ていいんじゃないか、と。


僕自身、よく言えば好奇心旺盛、悪く言えば少々飽きっぽい子どもで、あれこれ手を出して試していました。自分は中途半端だというコンプレックスもありましたが、いろんなことを体験してから、これが好きだ、これが得意なんだ、ということを見つけた時は、すごく嬉しいし、自信になりました。その気持ちを、子どもたちにも味わってほしいなと思っています。
いろんな夢を見て、いろんなことを体験して、好きなことや得意なものを見つけていけばいいんじゃないかと思うんです。

当教室では、「自分で考え、自分で選択し、未来を創る力を育む」をモットーに、いろんなレッスン内容から子どもたちが自ら好きなものを選んで参加しています。だから、子どもが自分から行きたがる習い事教室(笑)。かっちりしたカリキュラムとかマニュアルはありません。
オランダで盛んなイエナプランという教育法があるのですが、このイエナプランと、江戸時代からある町場の寺子屋を合体したような場所にできたらと思っているんです。

資金繰りなど経営力はまだまだですが
追い込まれて思いついたプランが奏功

僕は、大学を卒業してNSGグループに入社。塾講師、専門学校講師、企画本部を経て、起業しました。塾時代はブロック長にも抜擢いただき、予算管理を含めた事業の運営について、いろんなことを学ばせてもらいました。もちろん、起業に当たっては、資金面をはじめ、本当に多くの方にお世話になりました。入社から起業までを通じて、本当に多方面でスキルアップを図れる仕組みのあるグループだと実感しています。

ただ、自分なりに学んで準備して立ち上げた教育事業ですが、やはり経営は難しいですね。子どもの教育に対する夢と、収益という現実の間でバランスをとらないといけない。気がつくとお金のことばっかり考えていたり…(笑)。
でも、ピンチのときこそひらめくものです(笑)。
初めは、そろばんならそろばん、書道なら書道、みたいにコースごとに生徒を募っていたのですが、いろんなレッスンがあるんだから、ひとまとめにして好きなものを学んでもらえばいいじゃないか、と。ワンストップスクーリングですね。これで募集を始めたら、おかげさまで生徒の数がぐっと増えて、今まで何とかやってこられてます。

子どもを中心に広がる親、地域、社会の輪
多胎児ママのカフェが少子化対策事業に

僕は究極の教育法は「教えないこと」だと思っているんです。こちらから教えなくても、子どもの方から学びたくなる。そのためには、大人が子どもをよく見ることが必要ですよね。
うちに来てくれる子どもたちの親御さんは、ボランティアなどにも積極的に参加してくれます。子どもに指図するわけではないけど、何らかの形で積極的に関わってくれる。ありがたいと思っています。

うちにスタッフとして応募してきてくれた女性に、双子のお母さんがいるのですが、彼女を中心に、一昨年「親子の夢教室ドリーム広場」を立ち上げました。双子、三つ子など、多胎児のお母さんたちに、たまにはゆっくりおしゃべりしたりしてほしいと、定期的に「ツインズトリプルカフェ」という集まりを開いています。お母さんがカフェに参加している間、子どもさんたちはボランティアで見守りをしています。これは、県の少子化対策モデル事業になっています。


この活動を通じて、教育=エデュケーションだけでなく、保育=ナーシングについても勉強することができました。今後は教育と保育を合体させたナデュケーション ―造語ですが ― を追求したいと思っています。この分野において、特に、女性は力があるなぁと思います。出産しても子育て中でも、また、子どものいない方や退職された方でも、女性が無理なく社会参加できる場を創れればいいな、と。

また、さまざまな習い事を用意しているせいか、うちには、中学生、高校生や、ご年配の生徒さんも通ってきています。年齢や立場を超えたコミュニケーションが生まれているんです。目の前の子ども、というだけでなく、親御さん、地域、社会とのつながりも広がってきています。

 

新たな場づくりに向けて
チャレンジは続く

僕らの活動は、(財)にいがた産業創造機構(NICO)さんの「新規創業サポート支援事業」認定もいただいています。多くの方の支援・協力のおかげで、自分が始めた「夢教室」のような場は、あちこちで求められているのではないかと気づいたんです。お母さん方は孤独な子育てをするのでなく、社会と関わりながらみんなで子育てができたら…と思っているのではないでしょうか。

収益という面ではまだこれからだと思います。今、2つ目の教室を準備しているところです。2~3歳児を預かるプレ幼稚園、小学生の学童保育、そして、今まで続けてきている習い事教室、この3つが一体となったナデュケーションの場にしたいと思っています。そして、できたら、この事業モデルを全国展開していきたいですね。まだまだ、ますます頑張ります!

<プロフィール>
喜多村哲平(きたむら・てっぺい)
1975年高知県生まれ。幼少時より、研究者である父の仕事に伴い、仙台、盛岡、アメリカ、つくばなどさまざまな地での生活を経験。山形大学人文学部卒。2000年(株)NSGアカデミー入社。専門学校教員や起業準備期間を経て2013年株式会社ドリームアドバンスを立ち上げ、代表取締役社長に就任。1つの教室で10種類の習い事ができ、親子が安心して通える教室「夢教室ドリームアドバンス」を中心に、地域社会の子育て活動を推進。

<夢教室ドリームアドバンス>
住所/新潟市西区青山1丁目1-17 ヤマトビル2階
電話/025-201-7562(月~土曜の10時~19時)
■夏休みレッスン
1レッスン60分で4回6,480円~
■夏休みイベント教室
◇パステル工作教室 えんぴつ立てをつくろう 8月8日(火)11時~12時 小学生以上 レッスン料1500円+材料費500円
◇おとうふ教室 8月20日(日)10時~ 親子・兄弟姉妹・友人 ペアで2000円(お土産付き)※子ども1名追加につき+500円
◇夢教室ではじめての「理科の実験」 8月27日(日) 小学生 レッスン料1500円
ほか詳しくは夢教室ドリームアドバンス☎025-201-7562に問い合わせを。

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