ご存じですか? リエゾンサービス。高齢者の二次骨折予防にワンチームで取り組み国際的にも高評価

2020.01.7 Tue

「再骨折予防手帳」で予防効果拡大へ
リエゾンサービスで再入院患者も減少へ

この骨粗しょう症マネージャーを中心に、同院では、患者さんを含め多職種が再骨折予防に取り組むためのツールとして、チーム医療参加者全員で知恵を絞り、「再骨折予防手帳」を開発、運用を続けてきました。

手帳には、患者さんの骨密度や身長・体重などの記録や治療歴などのほか、薬や栄養、運動や住環境などについてのアドバイスも記されています。退院後の際の連絡帳的な役割を果たしてくれる手帖なのです。

「骨粗しょう症による骨折は、二次骨折を引き起こしやすいのですが、予防には患者さんの日々の生活改善が欠かせません。患者さんやそのご家族に改善内容を継続していただくためには、第三者のきめ細かなチェックや励ましが必要だと思います」と、山本院長。「当院で今までリエゾンサービスを利用された患者さんは1000人近く。平均年齢は80代前半で、女性は男性の3倍以上になります。女性はホルモンの関係などから骨粗しょう症を発症しやすいので、注意が必要です」とも。

この再骨折予防手帳のほか、随時、骨への関心を促すフライヤー類などを発行し、広く一般の方にも、骨に対する関心を高めてもらおうと工夫しています。

二次骨折予防には継続治療が必要になりますが、その際の連絡帳的な役割を果たしてくれる手帖です。

 

他の病院でも使いたいという要望があり、全国各地の病院に配布されています。

 

地域医療の現場から患者さんを見つめてきて、リエゾンサービスによる退院後の継続治療の必要性を強く感じたという山本院長は、自ら率先して骨粗しょう症認定医となり、チーム医療を進めてきました。海外ではこのリエゾンサービスの取り組みが効果を上げているということもあり、「なんとかしたい」と思ったそうです。

「寝たきりにならないために、骨折しないような体を作るという意識を広く浸透させていくことも、私たちの使命のひとつ」という新潟リハビリテーション病院では、骨粗しょう症の基礎研究において国際的な活動も行っている新潟骨の科学研究所を併設しており、臨床の現場では予防医療の一環として、骨粗しょう症検査や、メディカルフィットネス ロコパークの運営なども行っています。

リエゾンサービスを開始して5年、「退院してまた入院するというように、病院と住まいを行ったり来たりするような患者さんは確実に減ってきています」と山本院長。

同病院では、今後も骨粗しょう症に継続的に取り組んでいきます。

新潟リハビリテーション病院

〒950-3304 新潟県新潟市北区木崎761番地
TEL 025-368-7400 FAX 025-388-3010  URL: http://www.niigata-reha.jp/

 

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