脳梗塞の後遺症をあきらめない! 新潟県内初の脳梗塞リハビリセンター

2017.09.28 Thu

平成29年8月11日、JR新潟駅ビル内に「脳梗塞リハビリセンター新潟」がオープンしました。株式会社はあとふるあたごが首都圏でリハビリ事業を展開する株式会社ワイズ(東京)と提携し、脳梗塞などによる動作や言語の後遺症へのリハビリ対応に特化した運営に当たっています。県下初の施設であり、株式会社ワイズ初の地方展開事業でもある同センターを率いる柳沢敏郎社長に、この新たなチャレンジについて伺いました。スタッフの皆さんが仕事にかける思いも併せてご紹介します。

新潟駅南口広場に面したエスカレーター脇の入り口を入るとすぐ。
通路に面したウインドウには明るいグリーンとピンクのディスプレイが。
黒とオレンジを基調にした入り口。

 

医療と介護の制度を補完する
新たなリハビリサービスを創造

日本では脳梗塞や脳卒中等脳血管疾患は死亡原因の4番目、しかし、介護の原因では一番目となっています。命は助かっても後遺症に苦しんでいるという患者さんやご家族が多いのです。
「日本には医療・介護保険制度がありますが、2006年の診療報酬改定で保険適用期間の制限などが変わり、その結果、リハビリが十分でなくとも退院をせざるを得ないケースが多くなっているんです」と語るのは、センターのオープンまで先頭に立って積極的に事業を進めてきた柳沢社長。2016年の暮れ、株式会社ワイズの講演会に参加した際に、「これだ!!」とひらめき、事業に惚れ込んだそうです。

「保険適用で提供できるサービス内容は健康保険法や介護保険法で決められているため、適用期間や施療内容に限りがあり、リハビリも“ある程度のところ”で終わってしまうケースが多い。患者さん自身がもっと回復できる可能性に気づかなかったり、命が助かっただけでありがたい…と思い、さらなる回復をあきらめてしまったりする場合もあります。でも、一方で、自分でパソコンを入力したい、以前のように仕事を続けたい、介護や介助をするご家族の負担を減らしたいと、さまざまな願いを持っている人も少なくないのです。脳梗塞リハビリセンターは、そういう社会の要請に応えられる意義ある事業だと思っています」。

柳沢社長は、人材コンサルタントとして活動していた縁で、2016年、株式会社はあとふるあたご常務取締役に就任。脳梗塞患者の現状や脳梗塞リハビリセンターの事業を知れば知るほど「社会的な意義、事業としての可能性、ずっと人財畑を歩いてきた私からすると人財育成の面でも有意義な事業だと確信しました」。以来、交渉や説得、開設の準備などを精力的に進め、2017年には代表取締役社長に就任。オープンの運びとなりました。「患者さんにも選択肢は必要です。これからまだまだニーズは増えると考えています。市外・県外・国外からの問い合わせもあるので、2施設目、3施設目…と考えていきたいですね」。

保険がきかないサービスだからこそ
質が問われる

NSGグループでは、医療福祉分野について、これまで主に医療・介護保険制度に即した事業を展開してきましたが、今回は、公的保険制度に頼らない新たなビジネスです。保険制度外ということで、利用者からいただく対価だけで運営することになります。「医療機関の診療点数などに鑑み、適正な価格をご提案しているつもりです。でも、病院とほぼ同等といっても、1割とか3割とかの負担ではなく、全額を利用者が負担になりますから、やはり、お金を払うに値する効果、高い満足度を感じていただけなければ立ち行きません。ですから、スタッフ全員、日々、研さんに余念がありません」と柳沢社長。
「目の前のお客さん(利用者)にいかに喜んでもらうか、いかに施療の効果を上げるか、自らの努力や工夫をモチベーションに繋げることができる。だから、現在も、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの国家資格を持ったセラピストたちから、働きたいという応募をもらっています」とも。

柳沢社長が誇るスタッフの方々にも話を聞きました。

左から、須藤本部長、理学療法の唐沢先生、鍼灸の田中先生、土井先生。
本を出したり、講演をしたり、さまざまな活動を展開している唐沢先生。新潟にいるうちに、新潟の地酒を全部飲むこともチャレンジ目標のひとつなのだとか。

理学療法士の資格を持つ唐沢先生は、株式会社ワイズの取締役で、現在、立ち上げたばかりの新潟センターのサポートに来ています。「新潟はお酒もごはんもおいしくて、ついつい食べ過ぎてばかりです(笑)」という唐沢先生、「脳梗塞の後遺症については、少しでも早くリハビリを行い、長期的に継続していくことで、機能回復への可能性が開かれます。しかし、可能性を追求していくリハビリサービスの存在を知らないまま生活を続けられている方が非常に多いようです。だから、利用者をサポートするのはもちろん、一人でも多くの方に、施療のこと、センターのことをお伝えしていきたいですね」と、普及啓もうにもチャレンジしています。

同じく東京のワイズから指導に来ている土井先生は、患者さんからの信頼も厚い鍼灸師です。「鍼灸治療は保険制度の対象外となっていますが、非常に多くの可能性を持っています。自分の技術を磨くのはもちろんですが、さまざまな症状やその対応、原因などもっと広く深く勉強を重ねて、患者さんのお役に立っていきたいと思っています」と、勉強へのチャレンジに余念がありません。

 

その土井先生を師として一歩でも近づこうと頑張っているのが田中さん。「鍼灸整体院での経験しかありませんでしたが、ここは脳梗塞を中心にした後遺症の治療に特化しているので、西洋医学も含め専門的なことを深く学ばなければいけません。西洋医学と東洋医学、両方を学びながら、患者さんに喜んでいただける施療ができるよう頑張ります」。

そんな先生方を支えているのが須藤本部長。この日も駅通路のディスプレイを手配するなど、「施療以外のことは何でもやる“何でも屋”です」という縁の下のキーマンです。

インターネットで調べて来院したという患者さん。「先生と一緒に回復にチャレンジしていきます!」とのことで、先生方に全幅の信頼を置いている姿が印象的でした。

まだスタートしたばかりの新しい事業であり、新潟では初めての施設です。関係者はもとより来院者にも、希望と、よりよい未来に向かって頑張る思いが感じられました。

〈脳梗塞リハビリセンター新潟〉
住所/新潟県新潟市中央区花園1-1-1 新潟駅ビルCOCOLO 1階南口側
TEL/025-228-5000 担当:須藤
営業時間/木・金・土 9:00~18:00

〈気軽に試せる特別プログラム体験〉
◆身体リハビリ:鍼灸、理学療法または作業療法による施術、トレーニングといった施設内リハビリと、リハビリ計画を提案するカウンセリングで、初回のみ (1回120分)5,000円(税抜)、初回含む3回 (1回120分)25,000円(税抜)
◆言語リハビリ:鍼灸治療、言語聴覚療法とカウンセリングで 1回(120分)5,000 円 (税抜)
〈60日間改善リハビリ〉
◆鍼灸、理学療法または作業療法による施術、トレーニング、カウンセリング、リハビリ計画、自主リハビリ計画表、自主リハビリ課題、ご家族向け自宅リハビリ介助指導ご家族向け自主リハビリ補助・生活介助の指導、相談など施設リハビリ全16回 (1回120分)を含む60日分(体力や体調に応じ休息日をとる場合あり)275,000円 (税抜)

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