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【国際自然環境アウトドア専門学校】世界のトップマウンテンリゾートを目指し7月にオープンしたEN Resort Grandeco(福島県)に、学生から新たなコンセプトや体験価値を授業の一環としてプレゼン

2023.07.24 Mon
NSGグループの国際自然環境アウトドア専門学校(新潟県妙高市)は、2023年7月4日(火)〜7月7日(金)にかけてEN Hotelなどを運営するThe COURT株式会社(※1)が新たに手掛けるEN RESORT Grandeco Hotel (※2)と周辺の自然フィールドの視察および資源調査を行い、アウトドアを学ぶ学生ならではの視点で検討した新たなコンセプトや体験価値についてプレゼンテーションを実施いたしました。

本産学連携事業は、同校のアウトドアプロインストラクター学科(2年制)2年生の実践的授業として、4月よりホテルの運営に入った同社の全面的な協力の下実現いたしました。同社とは、昨年秋から、今後のリゾートの在り方や学生の就職先に関する情報交換からスタートし、自然と人が共生する時代を見据えた世界のトップマウンテンリゾート構想に共感が得られたことから本格的な連携が実現いたしました。

 

本事業は、「プログラム企画実践」という実習科目として行われ、学生たちは4月からの半期をかけてこの実践の為に、アウトドア市場・企業の動向や考察、アドベンチャートラベルの有識者によるオンライン講義、ネイチャーポジティブ(※3)やヘルスケア・ワンヘルスなど、最新の社会動向を押さえた上で自分たちの世界観、自然観、人間観をアップデートしてきました。そして、現地にてフィールド調査、アクティビティ調査、ホテル運営スタッフへのヒアリングを通して、日本における「世界のトップマウンテンリゾートとは?」という問いに向き合い、総支配人をはじめとした各部署の責任者の方々に向けた最終プレゼンに臨みました。

提言は主に3つのパートに分かれ、①学びの得られる旅行(リゾート)の提言、②自然と共生する(ネイチャーポジティブな)リゾートの提言、③山岳国家であり自然と文化の多様性に富んだ日本ならではのリゾートの提言、を行ないました。

 

①は産学連携ならではのアイデアということもあり、「楽しい」「リフレッシュ」「癒し」の先にある自己変容や気づきを旅行者が得られるコンセプトを、昨今の社会人の学び直しや人的資本経営(※4)、レスポンシブルツーリズムやアドベンチャートラベルの背景を受けて提言させていただきました。

 

②は2022年12月生物多様性条約COP15にて採択された、2030年までの新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組(※5)」を受けたネイチャーポジティブ(自然再興)において、これからのリゾートが果たす可能性や体験コンテンツのアイデアについて提言させていただきました。

 

③は、ホテルを中心とした裏磐梯エリアの、自然と共生した将来ビジョンを一枚の絵に可視化した学生作成のスライドも交えながら、当校の視点から日本の自然環境の有するポテンシャルや特徴、特に山岳国家として育まれてきた山岳信仰や神道にもまつわる日本の文化に着目し、分断の進む自然と人、都市と地域をもつなぐ役割を担うリゾートの新たなあり方や未来について提言させていただきました。

最終プレゼン終了後の意見交換会では、アクティビティ責任者の方より「(このイラストは)まさしく当リゾートの3年後5年後のステップをイメージしたものと一致していた。この会社が目指していることを見抜いて描いてくれている」、また総支配人からは、「日本では山岳信仰のように、アクティビティの中に精神的なものを見出す文化があることに気づかされました。今回の提案の中には身体を動かすだけではなく、心を動かす、心の強度を高めるようなコンテンツの提案もいただき、私はそういう領域までたどり着いたら良いなと考えていたことを思い出しました。今回は我々が持っていない、もうちょっと大きな自然からの視点や世界観を頭の中に入れることができました。」と言った声も聞かれ、40分の活発な意見交換が行われました。

 

 アウトドア活動や自然体験を通じて、人間力の回復や地球環境保全につなげるプロフェッショナルを育成し続けている当校では、自然の価値を探求し、その専門性を活かした社会課題の解決に取り組んでいます。VUCAな社会において、残存する社会課題の解決には様々な視点の活用によるイノベーションが必要です。

当校では、自然からの学びを実社会に還元できるよう、カリキュラムの中から外部企業、団体との連携を通じ、リアルな課題を通した即応用可能な実践知の獲得を目指しています。当校では、今後も、学生には学びの機会を、連携先さまには新たな視点と価値を、社会(地域)には課題の解決とより良い未来を提供・提案し、自然や他生物もステークホルダーに取り込んだ四方良しの実現(※6)を目指して取り組んで参ります。

※1:https://www.courthotels.co.jp

※2:https://resort.en-hotel.com/grandeco/ja/

※3:https://www.env.go.jp/content/000116996.pdf 「ネイチャーポジティブ経済の実現に向けて」

※4:https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinteki_shihon/pdf/report2.0.pdf 「人的資本経営の実現に向けた検討会 報告書~人材版伊藤レポート2.0~」

※5:https://www.env.go.jp/content/000107439.pdf 「昆明・モントリオール生物多様性枠組(仮訳)」

※6:https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/bunyabetsu/kankou/AT/indexAT.html 「四方よし 北海道アドベンチャートラベルの理念」

<国際自然環境アウトドア専門学校のこれまでの取り組み>

・日本能率境界マネジメントセンター(以下JMAM)​LEARNING WORKATION モニターツアー「想定外のある大自然の中で、生きるマインドを養う」
https://hatarakikata.design/news/688/

・妙高ワーケーションセンター ツラい「サバイバル研修」との違いとは? 自然が「ビジネスの学び」に変わる仕組み」

https://myoko-workation.jp/column/i-nac/

・日経ワーケーション会議 in 妙高 「新しい働き方と自然を生かす地域創生」

https://drive.google.com/file/d/1Jf_Oul_Csqzf_6rM0TzUBOEOlZTkPOdh/view

・「野遊び」を社会に広める人材の育成事業に、アウトドアの専門学校がコンサルティングを始めます!

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000546.000032951.html

・新潟県スポーツ公園で2年連続となる「都市公園でテント宿泊するキャンプ」を開催キャンプデビューのハードルを下げ、公園が自然と触れ合う入り口に
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001094.000032951.html

・産学連携企画「妙高はねうまイノベーションカレッジ」に参画し社会課題の解決へつながる商品/サービスの提言を行います
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001106.000032951.html

国際自然環境アウトドア専門学校

法人名: 学校法人国際総合学園

所在地: 新潟県妙高市原通70

学校長: 大瀧則雄

URL: http://www.i-nac.ac.jp/

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