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葛塚まつり豊栄大民謡ながしに初参加、新人賞受賞! 地域の一員として、豊栄に根付いた活動を!

2017.09.15 Fri

新潟市北区の旧豊栄地区で、2014年5月に開所した「特別養護老人ホーム 新潟北愛宕の園」。高齢人口の増加に伴い、不足していると言われている特養ですが、旧豊栄地区といわれる地域に根差して3年。現在、入居者は100人で満床。20名のショートステイも含め、常時120人のお年寄りが生活しています。“特養”ということで、入居している方はいずれも介護が必要な方ばかり。年をとってもそれぞれの方が自分らしく生活できるようお手伝いをしていこうと、スタッフは日々奮闘しています。

「ひとりひとりの豊かなくらしを大切にします」「おたがいに認め合い、絆を大切にします」「よりそい分かち合う心を大切にします」が、同園の基本理念です。


開園3年、地域の大民謡ながしに初参加

仕事の合間にみんなで練習

「お年寄り一人一人が、その人らしい生活を送れるように、できる限りのお手伝いをしたい」という後藤施設長。しかし、それぞれに病状や暮らしぶり、考え方も異なる100人の入居者をケアするのは大変な仕事です。常に細やかな配慮を欠かさないよう、スタッフはそれぞれの持ち場に分かれて複数人で連携を取りながら業務にあたっています。
仕事中は明るく笑顔で、でも、気を抜くことはできません。
そんな仕事の合間を縫って、「葛塚まつり・豊栄大民謡ながし」の練習会が開かれました。
「入所している方は地元の方が多いんです。ご家族の方をはじめ、地域の方たちにもよくしていただいています。開所以来、今まで、必死に駆け抜けてきた感じですが、3年を経て、地域の方々との関わりもより深めていきたいと、豊栄大民謡ながしの参加を決めました」とのこと。
民謡ながしでは、「豊栄おどり」と「ざりがち唄」の2つの踊りを交互に踊ります。「初めて踊る」というスタッフがほとんど。「小学生の頃、踊ったことがあるけれど…」という同地区在住のスタッフも「もうすっかり忘れてしまった…」と戸惑い気味。
でも、講師の先生の指導で、1時間の練習時間が終わるころには、皆さん、見様見真似で踊っていました。複雑な動きも前後左右の人を見ながら、何とかカバー。「お上手ですよ」と声をかけると「いやー、まだまだ練習しないと」「手と足がバラバラ…コントロールできません」と、楽しそうに照れ笑い。練習後には「当日は頑張ります!」と、力強い言葉が口々に聞かれました。

地域参加の活動を通して
スタッフ同士の交流も活発に

長寿社会の訪れとともに、愛宕の園のような地域の高齢者施設の重要性が増しています。「見知らぬ土地へ行くより、地元で暮らしたい」というのは、多くの人に共通した思いではないでしょうか。また、親の世話をしたい気持ちがあっても、実際に仕事をして生活を続けていく上では、自宅で介護しきれない場合も多くあります。そんな時、高齢者本人や家族に寄り添ってくれるのが地域の高齢者施設です。しかし、私たちは往々にして “その時”が来ないと、なかなか行動を起こさないもの。日ごろから相談に訪れるなど、施設に慣れ親しんでおけば、いざというとき、慌てたり不安になったりすることも少ないのでしょうが、何か機会がないと、なかなか……という人が多いものです。
後藤施設長は「私たちの施設には、いつでもお気軽に見学においでいただけますが、やはり、垣根が高いようです。それで、私たちの方から地域の活動に参加して、少しずつでも顔をつなぐなど、親しみやすい関係を創っていかなければならない」と考えています。
その働きかけのひとつが、今回の大民謡ながしへの参加です。
24時間体制の仕事なので、スタッフ全員参加、とはいきませんが、近隣のグループ施設である特別養護老人ホーム「愛宕の園」をはじめ、障がい者支援施設「松潟の園」、障がい者就労支援施設「ドリーム」「はろはろ」「ドリームネクスト」「ドリームカレッジ」からの参加者も加わり、30人以上で参加することとなりました。
「普段はそれぞれ仕事の担当や時間が決まっているので、接点がないと知らない同士だということもありますが、こういった地域参加の活動を通して、スタッフ同士の親睦も活発になっているようです」とも。また、スタッフだけでなく、一部入所者も参加。「地域と触れ合うことは入所している皆さんにとっても気晴らしになり、自信にもなるのではないでしょうか」と、同園では考えています。

当日は新人賞受賞の大熱演

時間をやりくりしながら練習に励み、地域の人とともに地域のおまつりを盛り上げた新潟北愛宕の園の皆さん。努力のかいあってか、その踊りは、大民謡ながし本番で、新人賞を受賞しました! すばらしい踊りの様子は、ぜひ動画でご覧ください。

 

〈特別養護老人ホーム 新潟北愛宕の園〉
住所/〒950-3324 新潟県新潟市北区前新田甲74番地1
電話/025-384-6601(代)、居宅介護支援事業所直通電話 025-384-6611
FAX/025-384-6602
メール/niigatakita@atago.or.jp
ホームページ/http://www.atago.or.jp/kita/
アクセス/JR豊栄駅南口から車で約5分、新新バイパス競馬場ICまたは豊栄ICから車約15分。
事業内容/特別養護老人ホーム運営のほか、ショートステイ新潟北愛宕の園や居宅介護支援事業も運営。

全室個室の「ユニット型特養」と多床室を備えた「従来型特養」の施設を備えています。施設からは田んぼや山並みなどが見渡せます。
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