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子どもにはスイッチがある。
人生ががらっと変わるスイッチだ。
そのチャンスをつくるのが、僕の目指す教育である。

#塾、学校そして起業
#ある少年との出会い
#現代版寺子屋

夢を叶える教室を開業。

株式会社DreamAdvance
喜多村 哲平

株式会社DreamAdvance代表取締役。山形大学人文学部卒。2000年新卒入社。入社前より子供たちの可能性を伸ばす学び舎をつくる夢を抱く。学習塾、専門学校、本社企画部を経て2013年起業。高知県出身。

これまでのキャリア
1年目
NSG教育研究会新津校に配属。
2年目
NSG教育研究会五泉校の校舎責任者に抜擢。
11年目
新潟ビジネス専門学校に異動し、教務を担当。
14年目
NSGグループ企画本部に異動。新規事業設立の準備。
15年目
株式会社Dream Advanceを設立。代表取締役に就任。
20年目
同社にて新規事業となる学童保育事業を開始。

本物のプロから、本物を学べる寺子屋。

夢教室「Dream Advance」。一つの場所で複数の習い事が習える教室。現在はそろばん・暗算、書道・硬筆、英語、絵本・工作、マンガ、華道、折紙など。子どもたちの「夢を叶える力」を育てたい。本物の指導にこだわった。その想いが伝わり先生方は協力してくれた。書道であれば将棋のタイトル「棋聖戦」の対局時の掛け軸を任されるほどの山森木艘先生。そろばんは珠算6段・暗算6段、日本珠算連盟新潟県珠算振興会理事の佐藤博明先生。絵本・工作なら絵本作家の福永美和先生、マンガ創作はプロの漫画家の陽華エミ先生。華道はいけばな小原流1級家元教授の赤川淳麗先生。

折紙なら日本折紙協会認定折紙講師の石本幸子先生、といったそうそうたる講師陣。塾とも違う。学校とも違う。かつて、この国の文化創成の礎ともなった現代版寺小屋のイメージ。本物のプロから、本物を学んでほしい。本気のプロから、本気を学んでほしい。幅広い世代の子どもたちがここで人間的に成長できる環境をつくってみせる。今、地方都市はシャッター街ばかり。人口が減り、子どもたちの人数が減り、街がどんどん廃れていく。かつてのように、子どもたちが生き生きと輝く場所をつくる。それは大人たちの社会的な責任だ、と思っている。

子どもの勇気を目の当たりにした。その瞬間から僕には新しい夢が生まれた。

学生時代、バイトで個人塾の講師をしていた。そこである小学生と出会った。目を合わさない。なかなか心を明かさない子だった。心を開くまでに時間がかかった。あるとき、ぼそっと話してきた。長い間いじめにあっている、という。改善策を立てた。でも、本人はなかなか実行できないでいた。ある日、彼は勇気を振り絞って「人のいやがることをするな!」といじめを突っぱねた。その一言で周りの彼を見る目が変わった。応援してくれる仲間もできた。目を合わせて話すようになった。

そこから勉強もぐんぐん伸びた。中学でも活躍し、高校も受かって、彼女もできて、ギターやって。大学に進学して、就職もした。先日、結婚式に呼ばれた。人生はたった1度変われば大きく変わる。やる気のスイッチが入る瞬間に立ち会える喜び。子どもたちの胸に火をつけてあげたい。そして、いつかそんな教育施設をつくりたい。僕に夢ができた瞬間だった。会社説明会で、本気の会社を見つけた。人の可能性を信じて、周りがそれをサポートする仕組みとか風土とか。ここなら夢が叶えられる。僕はこの一社に絞った。それがNSGだった。

「夢教室ドリームアドバンス」をまず5校。やがて全国に広めたい。

最初は学習塾に配属。自分は上司運がいい。1年目からガチガチに向き合ってくれる人と出会えた。授業の後で毎日反省会が夜中まで続いた。あの時に鍛えられたことが今の教室運営のベースになっている。5年目くらいからは毎回事業計画書を提出していた。昇格試験でもレポートに自分の起業案を書いた。若手でも頑張ればチャンスをくれる。専門学校へ異動し3年後のある日、人事本部長から呼ばれた。「こんな事業計画があるけれど、やってみるか」。

それはまさに自分が考えたプランと同じだった。学習塾で10年、専門学校で3年、企画本部で1年。そして、起業。現在、生徒数は120名。やっと黒字化の目処がたってきた。自らの意志で、夢をかなえる。そんなチカラを育む教室。たった1度の変化を生み出す場所。その思いはずっと変わらない。本気のスイッチが入ったときの子どもたちの凄みを僕はなんども見てきた。目標はまずは新潟市内に5校つくること。1校300名として1500人のスイッチを入れたい。そこから県内、県外、そして日本中に広めたい。

※所属表記・記事内容は、取材当時の内容に基づいています。
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