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生きるとは、学び続けること。
たくさんの人が教えてくれた。

#止まった時間から
#反復で掴んだ授業
#なぜ学ぶかを伝える

生徒の未来を広げたい。

株式会社NSGアカデミー
佐々木 彬徒

2020年新卒入社。中学生のときにNSGグループの学習塾に通い、子どもたちの学びに向き合う先生の姿に影響を受ける。大学3年時、事故で大怪我を負うが、約半年の入院とリハビリを経て復学。入院中に支えてくれた看護師や理学療法士の姿を通して「人の選択肢を広げる側に立ちたい」と思うようになり、就職活動を経て、NSGグループへ。現在は株式会社NSGアカデミーにて、クラス指導ブランド「NSG教育研究会」の新発田本校で校舎責任者を務める。

これまでのキャリア
1年目
学習塾事業を展開する株式会社NSGアカデミーに配属。教科指導や校舎運営などの経験を積む。
3年目
校舎責任者に抜擢され、新しい立場で教室作りに関わる。
6年目以降
移転する新校舎の責任者として、立ち上げやその後の教室全体の成長に関わる役割を担う。

止まった時間の先に見えてきたビジョン。

中学生の頃、NSGグループの学習塾に通っていた。ある日、授業後のアンケートに書いた悪ふざけを、友達がそのまま提出してしまった。先生に呼び出されて、きつく叱られた。翌日、気まずさを抱えながら質問に行くと、先生は何事もなかったように手を止め、いつも通り丁寧に教えてくれた。言葉にしにくいが、「こういう大人になりたい」と思える人に初めて出会えた気がした。それから数年が過ぎ、浪人までして入った大学では、どうしても学科の勉強に興味が持てなかった。かといって他にやりたいこともなく、なんとなく日々が流れていた。そんな大学三年の冬、交通事故に遭った。脊髄を損傷し、体が思うように動かない。病院のベッドの上で時間が止まった。半年にわたる入院生活の中で、毎朝必ず声をかけてくれる看護師がいた。「歩きたいならここまでやろう!」と課題を出し、叱咤激励してくれる理学療法士がいた。自分を支える側にいた人たちは、技術と責任で、静かに寄り添ってくれる。自分の幼さだけが浮いて見えて、恥ずかしくなった。それからは、やると決めたことを続けた。身体は少しずつ応えてくれた。歩けるようになってみせる。復学する。そして、社会に出て働く。今度は自分が誰かの未来を明るくする側に回りたい。そんな時に思い出したのは、あの時叱ってくれた先生の姿。大学に戻ったのは1年後。就活ではNSGグループの学習塾で働きたい、そう決めていた。

プロになるための反復。

入社前に思い描いていたのは、教壇に立って教えること以上に、生徒に寄り添える存在になることだった。中学生のときに出会ったあの先生のように、一人ひとりと向き合える大人になりたかった。ところが授業が始まると、教室の空気に引っかかりが残った。納得した顔が少ない。戸惑っている生徒もいる。教える力が足りないままでは、寄り添う言葉も届かない。順番が逆だった。まずは授業力を鍛えると決め、時間をつくっては先輩の授業を見学した。板書の内容、問いの置き方、間の取り方。気づいたことはすべてノートに残す。終わったあとに質問を投げ、自分の模擬授業を見てもらう。その積み重ねの中で、子どもたちの反応が変わってきた。「先生、いいですか」。声をかけてくる生徒が増えた。NSG教育研究会のなかで開催された「授業力グランプリ」で決勝まで進めたのも、その途中でつかんだ手ごたえだった。授業のあと、わからなかったところがないか一人ひとりに声をかけた。自習にきた生徒の様子を見ながら、手が止まった場所は一緒に確かめた。志望校選びで揺れるときには、保護者を交えて三日続けて話したこともある。合格発表の日、「先生がいてくれたから合格できた」と言われた。誰かの未来を明るくする側に回りたい。ほんの少し、その願いに近づけた気がした。

学ぶことの本当の意味。

気づけば入社6年目になっていた。生徒との向き合い方に手ごたえと自信が芽生えてきた頃、移転することが決まっていた校舎の立ち上げを任されることになった。最初に取り組んだのは生徒募集。まずはこの学習塾に触れてもらう機会を増やすために、思い切って夏期講習の料金を下げることになった。その施策が功を奏したのか、受講生の入塾申込は前年の倍以上まで増えた。ただ、これまで通っていた生徒だけでなく、夏期講習で新しい生徒を多く迎え入れ、2学期も既存の通塾生とほぼ同数の新しい生徒が加わったことで教室の空気が変わり、クラス運営に難しさがでてきた。それぞれの生徒が進度や目標に合った学びができるように細かく調整をしていく。もっと大切な問題にも気づいた。新潟市内から距離のある新発田市では、もっと上位校を狙える力があっても「地元の高校でいい」と考える家庭も少なくない。歯痒さを感じるたびに思う。大切なのは「どこの学校に行けるか」ではなく「なぜ学ぶのか」を知ることだ。生きるとは学び続けることであり、学ぶことで生き方が変わる。その先に広がる景色まで、子どもたちにも保護者の方にもきちんと伝えたい。校舎の責任者として教室経営や部下育成も担うようになり、校舎全体の成長を考える役割のなかで、自分の目の前にいる生徒にだけ集中できた頃とは違う難しさもある。それでも、生徒に寄り添い、迷いをほどきながら選択肢を広げたいという根っこは変わらない。そして、校舎のメンバーそれぞれが子どもたちと真剣に向き合ってくれたのなら、より多くの子どもたちの可能性が広がり、未来が変わっていくはず。新たな試行錯誤のなかで過ごすこの時間は、入社前から変わらない思いをもう一段深めるための挑戦だと思っている。

※所属表記・記事内容は、取材当時の内容に基づいています。
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