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迷うことは、
悪いことじゃない。
その先に答えがあるから。

#新電力
#役に立てた実感
#夢はまだ模索中

迷いながら、進んでいく。

新電力新潟株式会社
髙橋 祥生

秋田県出身。新潟大学卒業後、2024年に新卒で入社し、新電力新潟株式会社で法人向け電力の営業を担当。また、展示会対応や新規顧客開拓、大学に太陽光発電のPPAモデル(太陽光発電設備を導入する方法の1つ)を導入する大規模案件も経験。趣味はスポーツ観戦。

これまでのキャリア
入社前
大学ではマクロ経済学を学ぶともに、就活を通じて地域活性化に関心を持つようになる。
1年目
小売電気事業や企業の環境経営支援などを行う新電力新潟株式会社で法人向け電力の営業に加え、大学に太陽光発電のPPAモデルを導入する大規模案件を担当。
2年目以降
法人向け電力の営業と併せて、PPAモデル導入後のフォローアップや新規顧客の開拓に奮闘中。

苦手だと思っていた場所に、立ってみた。

大学を卒業するとき、地元の秋田に戻るか、新潟に残るかで迷ったが、学生時代を過ごした土地に、もう少し関わってみたいと思った。アルバイト仲間がNSGグループの学習塾でも働いていて、その話を聞くうちに自然とNSGグループを知った。会社説明会で見たのは、教育だけでなく、医療・スポーツ・エネルギーなど、多彩な事業を展開する姿だった。ひとつの企業グループで、地域のさまざまな課題に向き合っている。そのスケール感に惹かれた。新潟という地域の中で、長く働くイメージが少しだけ見えた。入社後の配属は新電力新潟。電力の営業という仕事はまったく未知の世界だった。最初のロールプレイでは何も話せず、先輩の前で頭が真っ白になった。肩に力が入って、何を伝えるにも、なかなか言葉が追いつかない。思うように伝えられない日が続いた。それでも次の日も会社で練習をした。数を重ねるうちに、少しずつ話の流れを掴めるようになった。数か月後、初めて一人で訪問したお客様は、穏やかに話を聞いてくれる方だった。緊張で資料を持つ手が少し震えたが、途中でそのことを忘れていた。提案の最後にお客様から「このプランでお願いします」と言われた瞬間、ようやく呼吸ができた気がした。結果よりも、自分の言葉で話ができたことがうれしかった。

意見を持つという責任。

1年目の夏からは、翌年の稼働開始に向けた太陽光発電のPPAプロジェクトにも関わった。大学の屋根に太陽光パネルを設置し、長期的・安定的な電力供給を支援する案件。自分の役割は、大学と施工会社、そして社内をつなぐこと。立場が違えば、優先することも違う。間に立つと、誰の言葉も正しく聞こえる。どこに基準を置けばいいのかわからなかった。最初は報告のたびに社長に「どうしますか?」と聞き、判断を待った。ある日、「髙橋くんはどうしたら上手くいくと思う?」と問われた。答えられなかった。静かな声だったが、その言葉が頭から離れなかった。それからは、できるだけ自分の意見を添えるようにした。「こうしたいと思います」「こういうリスクがあります」。そう伝えるだけでも、話の進み方が変わった。現場にも足を運び、パネルを吊り上げるクレーンの動線を確認し、安全確保を一緒に考えた。細かい調整が思っていた以上に多い。通ううちに、施工会社の職人さんらとも冗談を交わせるようになった。プロジェクトは半年かけて完了。数字としての成果も出せた。だが、それ以上に大きかったのは、自分の意見を持つことの意味に気づけたこと。人に判断を委ねて働くのと、自分で考えて動くのとでは、積み重ねた先の景色がまったく違う。正解を求めるのではなく、自分の考えを持ち、責任をもって動く。その違いに早く気づけたことが、一番の収穫だと思っている。

探しながら、生きていく。

営業の仕事は、いまも正直、得意とまでは言えない。展示会で声をかけても、すぐに立ち止まってくれる人は多くない。新規営業では名刺だけ置いて帰ることもある。結果が出ない日が続くと、自分のやり方に問題があるのか、方向性が間違っているのか、と考えすぎることも。それでも、この仕事はきっと誰かの役に立っている。電力はビジネスや生活を支えるインフラだから。そんな想いで、整理がつかないままでも、まず会いに行くようにしている。机の上では見えなかったことが、相手の表情ひとつでわかることがある。「電気代が下がって助かったよ」と言われると、少しほっとする。自分が役に立てたという実感ほど、モチベーションを高めてくれるものはない。調子の良い日もあれば、何をしてもうまくいかない日もある。でも、無理に気持ちを上げようとは思わない。続けていくうちに、自分のやり方が少しずつ見えてくるはずだから。将来について聞かれても、まだはっきりとした夢はない。入社当初はスポーツビジネスにも憧れていたが、今は別の形で人の役に立てている。それが自分らしいと思えるようになった。自らが地域の課題解決に取り組むことで、仕事をはじめてからは、新潟で暮らす日々にも、より愛着が湧いてきた。食べものが美味しく、自然が近い。休日にふらっと出かけるだけで気分が変わる。特別なことはしていないが、この場所にいることがうれしい。焦らず、嘘をつかず、今できることを丁寧にやる。いまは、それでいい。

※所属表記・記事内容は、取材当時の内容に基づいています。
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