一歩を踏み出すことに、
勇気なんていらない。
頑張る人の背中を押す仕事。
2022年新卒入社。社会人や大学生を中心に資格取得の支援を行う株式会社クレアール(東京都千代田区)教育事業第二部勤務。入社以来、教材開発や公認会計士や簿記検定の取得を目指す受講者の継続学習、モチベーションアップを推進する業務などに従事。学生時代のアルバイトやボランティア経験から、目標に向けて努力する人を支える仕事を志す。
挑戦する人を支えたい。社会人教育事業を志した。
中学生の頃から漠然と教育に携わる仕事を考えるようになった。きっかけはバスケットボール部の顧問だった恩師の存在。教頭という忙しい立場でもありながら、毎日の朝練や引退後の進路相談にも親身に寄り添ってくれた。「こんなふうに誰かを支えられる人になりたい」。そんな想いが芽生えた。幼少期からピアノに親しみ、高校卒業後は保育士資格と幼稚園教諭免許が取得できる大学に進学。塾講師のアルバイトにも取り組んだ。学習面だけでなく生活面の悩みにも一緒に向き合ったのは、恩師の影響だと思う。ときには負担に感じたこともあったが、生徒の頑張る姿を見られることがそれ以上にうれしかった。就労支援のボランティアでは、軽度の知的障害を持つ人たちの自立を支える職員さんたちの姿に感銘を受けた。「自分も目標に向けて努力する人を支えたい」。この想いが就職活動の軸となった。NSGグループを受けた当初は学習塾事業でこれからの未来を担う子どもたちを育成する仕事を志していたが、社会人教育や資格取得支援の分野があることを知り、「大人になってからも、自分の世界を広げるために時間と資金を投じて学ぼうとする。そんな人を支える仕事こそ、自分の理想に合っている」と考えるようになった。そこからは迷いがなくなった。
相手は年上の人ばかり。最初は緊張の連続だった。
入社後は株式会社クレアールで公認会計士講座や簿記検定講座に関わる教材開発や受講者の継続学習、モチベーションアップを推進する業務を担当。受講生からの問い合わせ対応や講師とのスケジュール調整など、役割は多岐にわたる。心配なことが一つあった。受講生も講師も自分より年上の方ばかり。どう会話を始めればいいのか悩んだ。ある日、ベテランの講師に、思い切って声をかけた。「いつもそのコーヒーを飲んでいらっしゃいますね」。その一言から距離が縮まった。相手に興味を持って近づけば、心を開いてもらえることに気づいた。そこから受講者対応では、「この人はどんな背景があって今、学習しているんだろう」。そんな視野で会話を重ねることで受講者それぞれの事情も見えてきた。ある受講生は家庭の事情で毎朝5時に起き、2時間だけ勉強時間を確保していた。その状況を踏まえ、受験日から逆算した具体的な学習プランを提案。メールでやり取りしながらサポートを続けた。いつしか、その受講生からの呼びかけも「担当者様」から「坪井さん」に変わった。合格の報告を受けたときは、心からうれしかった。クレアールには、受講生一人ひとりに寄り添うサポート体制がある。論文添削や質問は回数制限なくでき、残念ながら合格できなかった場合にも、次に向けて特別な演習を提供する。挑戦する人の夢を支え、その過程に伴走する。いま、やりたかった仕事ができている。
さまざまな業務改善を提案。やってみろと応援してくれる風土。
一方で、入社直後からお客様目線で受講のハードルを下げるとともに、社内の業務効率を高める提案を次々としてきた。最初は受講生向けガイドブックの再構築。それまでの資料では、「パスワードがわからない」「動画の見方が不明」といった学習以前の問い合わせがあった。資料の見た目を整え、内容をシンプルにまとめたことで、単純な質問は激減し、業務の効率化にも貢献できた。次に挑んだのは質問受付フォームの改善。ラジオボタンやプルダウンを活用して、関連教材のページを選択可能に。手書きメモの添付ができるなど、利用者の利便性を高めた。これにより質問数が約1.5倍に増加した一方で、的を射た質問が増え、回答する講師にとっての負担が減少した。入社してもうすぐ3年。「細かい改善の積み重ねが大きな成果を生む」、そんな経験を数多くしてきた。今後の目標は、学習計画を自動で生成するシステムをつくること。多くの受講生が学習を始める前の計画段階で時間と労力をかけすぎている。もっとスムーズに学習に入れるようにしたい。さらに、質問を受けてからの回答までのリードタイムを縮め、受講生の悩みを即座に解消できるようにもしたい。受講生と向き合う中で新たなアイデアが次々と生まれる。ありがたいことに、この職場では「一歩を踏み出す勇気」は必要ない。提案すれば必ず「やってみろ」と応援される。その風土が自分の成長を支えている。