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学生がプランニングする‟ひまわりウエディング″ 「wishの皆さんで良かった」の言葉が何よりの喜びに

2018.08.19 Sun

太陽に向かって花開く大輪のひまわりと澄み切った青空が広がる津南町「津南ひまわり広場」を舞台に、7月29日(日)「ひまわりウエディング」が執り行われました。

この結婚式をプロデュースするのは、国際ホテル・ブライダル専門学校 ホテル・ブライダル科プランナーコースの2年生。25名の学生たちが役割分担し、オリジナリティーあふれる結婚式を作ります。
14回目となる今年も新郎新婦を公募し、津南町役場の方と連携して当日を迎えました。今回のリーダー・関矢凪沙さんと、サブリーダー・野村彩花さんに打ち合わせエピソードや式に込めた想い、そして今後の目標について聞きました。

第14回「ひまわりウエディング」のリーダーを務めた関矢凪沙さん(左)と野村彩花さん(右)
ふたりとも「挑戦したい」という強い思いで立候補し、25名を率いるチームのまとめ役に

 

式のテーマは「羽ばたく」
3カ月の準備でふたりの想いをカタチに
式の準備は約3カ月。今年は2人の男の子を育てる新潟市在住のご夫婦がひまわりウエディングの主役に選ばれました。「授業でやってきた模擬挙式と違って、本物の新郎新婦と関わるのは初めてなので、一回目の顔合わせは本当に緊張でした。でも、とてもフレンドリーで話しやすくて、おふたりの出会いの話から発展して、恋愛アドバイスをもらったりして…(笑)楽しくヒアリングできました」と野村さん。

ヒアリングを経て、学生たちが決めた挙式のテーマ・コンセプトは「羽ばたく」「wings of thank~2人の天使とつくる未来~」。ご夫婦の2人の子どもたちの名前に「羽」が入っているということ、そして新婦が出産の日に「羽」型の雲を見つけたなど、ふたりの羽にまつわるエピソードに注目し、テーマを決めました。「羽に感謝を乗せて、大空に羽ばたかせようという想いを込めました。おふたりにテーマを伝えた時はとても喜んでもらえて嬉しかったですし、素晴らしい一日を一緒に作りたいという気持ちが大きくなりました」と関矢さん。

二回目の打ち合わせではドレスや式次第、演出の決定など細かい打ち合わせも始まり、ヘアメイクや衣裳を担当するファッションコース、ビューティーコースの学生とも協力しながら当日に向けて準備を進めました。

「二回目の打ち合わせの時期はちょうど他のイベントなども重なっていてバタバタしていた時期で、反省点も多かったです。このときに改めてチーム内での事前の打ち合わせの大切さに気付きましたね」。学生同士で行う練習とは違い、本物の新郎新婦の結婚式に携わる緊張感を味わったと話してくれました。


「ヒマワリが倒れた!?」強風に打ち勝ち、
内緒で進めた新婦へのサプライズも大成功!
「実は当日、台風接近中で風が強くて…。せっかく準備したテントが倒れてひまわりが折れそうになったり、大変だったんです」と関矢さん。それでも学生たちと津南町の皆さんで力を合わせて立て直し、約30名のゲストが見守る中、人前式がスタートしました。

バージンロードをまずは新郎が入場し、新婦がお父さんと入場すると突然、新郎から新婦に向けたサプライズプロポーズが。この演出はプランナーの学生たちと新郎が、新婦に内緒で進めていたのです。打ち合わせ時に新郎から「実はちゃんとプロポーズをしていない」というエピソードを聞いた学生たちがサプライズプロポーズを提案。最初は恥ずかしいと言っていた新郎も、当日は素敵なプロポーズの言葉と「家族みんなで行こう」とディズニーチケットをプレゼントしました。「もうこの時点で涙が出ちゃいました(笑)」と野村さん。
その後も学生たちが一緒にアイデアを出した結婚宣言や、バルーンリリース、バンケットスタッフの学生が考案した特製カクテルでの乾杯など演出が盛りだくさん。

メインセレモニーでは、テーマである「羽」をモチーフにしたボードを新郎新婦が持ち、ゲスト一人ひとりが書いた羽のメッセージを貼ってもらうという、全員参加型の演出を用意。完成の瞬間、ゲストから一斉にシャボン玉シャワーが送られ、会場はより幻想的な空間に。
これもまた、学生たちの新郎新婦に向けたサプライズだったのです。クライマックスではひまわりと羽のシャワーでふたりは退場。ここにも「羽毛の優しさで、ふたりの未来を包んでほしい」との意味が込められています。


「新郎謝辞であった『wishの皆で、本当に良かった』という言葉が本当に忘れられません。車までおふたりを見送った際にも、最後までずっと手を振ってくれていて『ありがとう』の言葉をたくさんいただきました。私はバルーンリリースのシーンで、新郎新婦、ゲストの皆さん、そしてスタッフ全員が笑って上を向いているシーンが印象的です。皆すごく幸せな瞬間で、この景色は思っていたよりも何倍もキレイなものでした」と関矢さん。

予期せぬ悪天候にも見事打ち勝ち、おふたりにとって、そして学生たちにとって最高の一日になりました。

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