プログラミングを通して子どもの成長促進と社会貢献を担う

―梅津さんは「スタープログラミングスクール」の導入に関わったそうですが。 

梅津　経営企画部門の方が、「子どもたちのためのプログラミング教育を始めたい」と新規事業の計画を立てていました。私は元々小学校の教員をしていたこともあり、特に「子どもが自ら問題解決・自己表現を行えるようになる教育」というところに非常に共感して、「ぜひやりましょう」と手を挙げました。 

スタートした2015年当時は、2020年から必修化と言われても世の中的には「プログラミング教育ってまだまだ先でいいよね」なんていう声も多く、重要性を訴求するのに苦戦したのを覚えております。まずは4教室34名からスタートしました。 

―プログラミング教育が必修化された今、教室や子どもたちの様子はどうですか？  

梅津　2020年を皮切りに、学校では1人1台デバイスを渡されるようになりました。塾でのプログラミング教育導入もあって、子ども向けのプログラミングに関する習い事が一気に増えています。チアリ―でも変動はありながら、2019年に集合教室は50教室、個別で受けられる教室は86教室と増えています。 

チアリーのスタープログラミングスクールは、2016年から総務省・株式会社電通の実施する「若年層に対するプログラミング教育普及推進」事業にも選定され、新潟県新潟市の小中学校でプログラミング講座を実施するなど、実績が積み重なってきました。 

近頃は家庭でも、デバイスの使い方、セキュリティの話やICTを活用するための正しい知識を覚える必要性を感じていらっしゃる保護者の方が増えている印象です。 

昨年はPTAの方から「どう使わせたらいいか」とご相談があり、小学校に児童を通わせる20名ほどの保護者の方々に向けて、学校のPCルームでプログラミングスクラッチ体験会をやりました。 

それ以外にも、長野県東御市の教育委員会からの依頼で、小中学生に向けたプログラミングの出張体験会を3回行っています。東京都では文京区の教育委員会からの委託で出向くこともあり、地域社会の中で活動できる範囲が広がってきたのを感じます。 

―保護者の不安解消や、プログラミング教育の促進という面にも取り組んでいるんですね。プログラミングが普及するこれから先はどのような変化が予測されますか？ 

梅津　 今後、プログラミングは進学や就職などの進路決定にもより関係が深くなってくると思います。本格的なコードプログラミングを学びたいという子も増えていますし、「情報系の大学を専攻するのでその推薦のための検定合格書を出してください」という要望も出てきました。ジュニアプログラミング検定が私立の中学の選考基準になったりもしていますので、英検や漢検の様にプログラミング学習も、学習ニーズが高まっていくと思います。 

同時に、冒頭でお話した、プログラミング教育で得られる「非認知能力」や「問題解決能力」「プレゼンテーション能力」もこれからの時代を生き抜き、人生を輝かせる上で必要になるチカラだと思います。例えばカリキュラムにプレゼンの場があることで「人前で話す経験」を積むことができ、その経験が学校の授業で役に立った、日常で自分の気持ちを整理して伝えられるようになったなど、現場で嬉しい報告をきくことも増えています。 

また、学校を休みがちだという生徒がいましたが、毎週1回のスタープログラミングスクールだけは欠かさず続け、「通信制の高校に進学しました」という嬉しい連絡をくれたこともありました。プログラミングをやることで自信がつき、行動に繋がったのは嬉しいですね。 

子どもたち一人ひとりが、ここで学んだプログラミングとその成功経験を通して、困難を乗り越え、一歩を踏み出して成長できる「スター」になってくれたらいいなと思っています。 

株式会社チアリー

【大阪本部】大阪府大阪市中央区本町2-3-9 JPS 本町ビルディング2F
TEL：06-6264-3811 / FAX：06-6264-3822
【東京本部】東京都新宿区新宿1-30-11 ビルプランタン2F
TEL：03-5368-2411 / FAX：03-3355-3128

https://www.cheery.co.jp/

全世代型パソコン教室「パソコン市民講座」と小中学生向けプログラミング教室「STAR Programming SCHOOL」、児童英語教室を全国展開しています。2019年2月から新たに日本一女性と初心者に優しい教室をコンセプトに健康マージャン教室「みんなの麻雀」を開校。全ての世代の方々に「自立」と「つながり」を提供し、快適で便利な生活、楽しく充実した人生を提供します。