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アメリカへ留学し、帰国後劇団に入り俳優への道を歩み出す。
その後、表現の舞台を生涯教育の教室へと移す。
俳優業で学んだ演技力・笑顔を駆使して人気講師に。
時代の変化を見据えたチャレンジにも積極的に取り組む。
教室という舞台で、自由闊達に活躍する。
そんな坪内さんが歩み出す、ネクスト・ステージとは。
人の前に立って表現をしたい。多くの人たちを喜ばせる仕事がしたい。
講師になる前は俳優という異色の経歴だそうですね。
私は思い立つと、すぐに実行したくなる性格で、高校を卒業する前には、東京の有名な劇団で演じる仕事がしたいと思い、オーディションを受けましたが、その時は残念ながら結果は不合格でした。その後大学に入学し、在学中にシアトルに留学し1年半ほど過ごしていたのですが、海外で生活をしている際に、あらためて自分は何がやりたいのだろうと考え、「人の前に立って表現をしたい」、「多くの人たちを喜ばせる仕事がしたい」というのが自分の本当に進みたい道ではないかという思いに至りました。そこで思い浮かべたのが、以前挑戦した役者としての道。そしてもう一つが、学校の先生でした。
まずは俳優を目指されたのですか?
はい。帰国して再挑戦しました。東京にある劇団のオーディションを受け合格し、舞台、映画、テレビ、CMなどの仕事を10年ほど務めました。長い間俳優という仕事をして、自分のこれからの人生をふと考えた時に、「先生になりたい」という、もう一つの夢を思い出したんです。すぐに行動に移しました。そして、情報収集をしている際に、教育に関わることのできるチアリーからオファーをいただき入社が決まりました。
チアリーに入社してどのような業務を担当しましたか?
入社直後はパソコン教室のインストラクターなどをやっていたのですが、社長から「君は人前で表現する仕事の方が向いているのではないのか」との言葉をかけてもらいました。そこから、自身がカメラの前に立ち、映像教材の講師をしながら、教材制作に関わるようになりました。自分がやりたかったことである、先生になるという夢を実現できると思いうれしかったですね。この仕事に辿り着くまで遠回りだったような気もしますが、歩んできた道が全てつながった結果として今があるので、間違っていなかったと心から思っています。
分かりやすく、飽きさせない教材作りに励む日々。
現在の具体的にどのような仕事を?
今は教務部で教材制作チームのチーフを務めています。私は受講生に見ていただく映像教材の制作を行っており、その映像の中に講師として出演もして、パソコンの操作などをレクチャーしています。つまり教材制作かつ講師が、私のメインの仕事です。それ以外はチーフとして、チームのメンバーが行うテキスト制作や映像編集の管理業務を担当しています。
教材を作る上でこだわっていることはなんですか?
「飽きさせず、面白いものを作る」ことですね。面白いといってもお笑いというのではなく、見ていて興味が湧くような内容にすることがポイントです。例えば「先生が言ったことが今までに聞いたことがなく、ちょっと気になる」というところを盛り込んでいます。特にジュニア向けの教材は、それがないと視聴を継続してもらえませんからね。
教材制作におけるやりがいはなんですか?
受講生から、「坪内先生、いつも見ています」「わかりやすいから、パソコンを使いこなせるようになりました」などと会員サイトのブログに書いていただいたり、お子さんからは直接お手紙が届いたりすることも。それらを見ると大変やりがいを感じますし、この仕事をやって良かったと思いますね。
俳優の経験を活かし、笑顔で見る人の心に届ける。
カメラの前で教えることは、以前の俳優業が活かされているのでは?
カメラの前に立って喋ることは、普通の人にとってはあまり経験したことがないので本当に大変だと思いますね。対面での授業は目の前に受講生がいるので、コミュニケーションが成り立ちますが、映像の場合、撮影中のコミュニケーションはなく、あくまで見ている人がいる想定で授業をしますので。私の場合、そこをすんなりとできたのは、俳優業の経験を活かすことができているからだと思います。いかに見る人の心に届けるかを、常に考えて表現しています。
講師として話す時に心がけていることはなんですか?
一番重要なのは、笑顔でいることです。もし困った顔や不安な顔を見せたら、見ている方も不安になってしまいます。受講生が授業を楽しむためにも、講師が笑顔でいることが絶対に必要だと思います。私は役者時代に、モデルもやっていましたので、「笑顔のスイッチ」というものが自分の中にあります。笑顔でいることも得意なことの一つですね(笑)
笑顔は社内で他のスタッフと接する時にも重要ではないでしょうか?
そう思います。「本当に坪内さんはよく笑っているよね」と普段からよく言われます。だから話しかけやすく、コミュニケーションをしやすいのではないでしょうか。「坪内さんは面白いよね」とか「何かやってくれるよね」というようなこともよく言われます。親しみやすいというのは、仕事をする入口としてはとても大切だと思いますね。
教室というステージを楽しみながら挑戦を続ける。
これから仕事を進めるうえでの課題はありますでしょうか?
コロナの影響が大きく、単純に今までと同じことをやっていてはダメだと感じています。教材作りにおいても、今のように教室に来て受講するスタイルは当面は残るとは思います。しかしこれからはオンラインが主流になり、近い将来にはメタバースなどに…というような変化に対応して授業ができる仕組みを考え、早急に整えていく必要があります。教え方もそうですが、すべてにおいて、何か少しずつでも変えていかないと時代に乗り遅れてしまいます。その点、チアリーは様々なことにチャレンジできる会社 なので、非常にありがたいなと思っています。これについてはNSGグループの色というか特色が出ているなと感じますね。
逆に今後も変えずにいきたいことはありますか?
そうですね。やはり面白いことをやりたいですね。「人生は一度きり」とよく言いますが、自分にとって面白いことをやり続けていけば、自分も楽しいですし、他の人も楽しいはず。また楽しいことを仕事でやり続けるということは、それ自体がチャレンジングなことが多いと思います。先ほども話しましたが、当社はそれを受け入れてくれる社風があります。その姿勢は変えずにいきたいですね。
最後に表現者としてのポリシーを聞かせてください。
チアリーの心得の一つが「教室はステージだ」です。講師はステージの上に立っている気持ちで、受講生に伝えたり、サポートしたりする。このようにホスピタリティの心を持って、あらゆることにトライする。そんな我が社のポリシーを大切にしながら、私も教室というステージで輝き続けたいですね。
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