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出産・育児を経て母校の国際ビジネス公務員大学校情報ビジネス科の講師としてキャリア入社。
学生一人ひとりに寄り添い、きめ細やかな指導を行う。
指導した学生が、マイクロソフト主催の「MOS世界学生大会」で2年連続入賞。
自身も継続的な学習に取り組み、随時最新の資格を取得して学生への指導に活かす。
仕事と家事・育児を両立できる環境で活き活きと教務にあたる。
教員として学生のさらなる成長のためにチャレンジする毎日。
そんな高橋さんがモットーとする教育理念とは。
IT企業で培ったスキルを活かすため、母校の教員に。
NSGグループに入ったきっかけについて教えてください。
私は現在教員を務めている国際ビジネス公務員大学校の卒業生です。卒業後はIT企業でパソコンインストラクターとして18年ほど働いていましたが、出産を機に退職して育児に専念していました。ある日、国際ビジネス公務員大学校の近くを通ったときに、学生時代の恩師と偶然再会しました。その際、「仕事に復帰して、またITスキルなどを指導する講師として働きたい」と考えていることを恩師に相談したところ、学校内の関係部署に説明するなど様々なサポートをしてくれて、母校でもある国際ビジネス公務員大学校で働くことになりました。
なぜ、母校で働きたいと思ったのですか。
楽しい学生生活を過ごすことができた思い出の場所である、というのが一つの理由です。また、学生たちにも私と同じように学生生活を楽しんでもらいながら、ICTスキルやプレゼンテーション能力をはじめとしたビジネススキルなど、様々なスキルを習得してほしいと思ったからです。それに以前勤めていたIT企業で、インストラクターとして小学生からシニア世代まで幅広い年代の受講生に指導して培った経験があったので、学生の指導に活かしたいという思いもありました。
指導した学生がマイクロソフト主催の「MOS世界学生大会」で2年連続入賞。
マイクロソフト主催のITスキルを競う大会で優秀な成績を収めた学生がいるそうですね。
はい。マイクロソフトコーポレーションが主催しているMOS世界学生大会で、指導した学生が2年連続で入賞しました。これは「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)」のスキルを競う大会で、毎年日本全国から約4万人の学生がエントリーしています。当校の学生は、前回はExcel部門、今回はPowerPoint部門で入賞するなど、各20名しか入賞できない狭き門を見事に突破しました。
教員として心がけていることは何ですか。
学生が楽しく学べる環境を作ることと、保護者とのコミュニケーションも大切にすることです。クラス運営においては、学生一人ひとりの些細な変化にも気づいて寄り添いながら、小さな成功体験を重ねてもらうことで、達成感を味わってもらえるような指導を心がけています。
ご自身のスキルアップのために取り組んでいることはありますか。
私が指導している情報ビジネスは、日々進化を遂げています。学生に最新のスキルを指導するためには、自分自身もIT・ビジネス関連の資格を取得することは重要です。受験料の負担や報奨金の支給などを行う「資格支援制度」があるので、それを活用して自己研鑽に励んでいます。
学生や保護者との綿密なコミュニケーションを重視。
クラス運営に関して工夫していることはありますか。
新年度を迎えるにあたり入学前の学生と面談をするのですが、この面談を通じて学生一人ひとりの性格や特徴を把握し、それをクラス運営に活かせるよう心掛けています。例えば、新年度最初の席決めの時に活発な学生と内向的な学生を隣同士にして、コミュニケーションをとってもらうようにすることで、多くの学生がスムーズにクラスになじみやすくなると考え実践しています。また、学生がクラスに慣れた頃から月に1度の席替えを行っていますが、ルーレットやあみだくじを用いるなどして楽しんでもらえるよう工夫しています。
留学生を指導した経験もあるそうですね。
はい。非常勤講師として最初に担当したのは、留学生へのパソコン操作スキル向上の指導です。言葉の壁がある中で、表情や態度から学生の心情を推し量り、学生の悩みに寄り添い、時には励ますことを意識して指導にあたりました。例えば、朝礼の点呼の時に返事に元気がないと、「大丈夫、何かあった?」「後で話そうね」と声をかけて相談に乗るようにしていました。この経験を通じて、学生の些細な変化に気づき、寄り添うことの大切さを実感しました。留学生か日本人学生かは問わず、この時の経験が学生指導をする上で活きています。
その他には何に気をつけていますか。
学生だけではなく保護者とのコミュニケーションも大切にしています。LINEなどのSNSを活用して、何かあった時にすぐ相互で連絡を取り合える環境を整え、「心配なことがあるときは気軽に連絡をください」とお伝えしています。
仕事と家事・育児が両立できる環境で活き活きと活躍。
ワークライフバランスについてお聞かせください。
仕事と家事・育児のバランスを取ることを大切にしています。当校は、職員の夏季休業や冬季休業の期間が比較的長く、子どもと過ごす時間をしっかり取れる環境はうれしいですね。また、子どもの学校行事や、体調が悪くなったときの急な休暇の際にも、クラス運営の代行などの体制が整っているため安心して働くことができます。
教員として印象に残っている出来事があれば教えてください。
情報ビジネス科は2024年の春に初めて卒業生を輩出したのですが、学生がサプライズで写真やコメントを掲載したオリジナルの卒業アルバムを作成してプレゼントしてくれました。合わせて私への感謝の思いを綴った手紙ももらいました。教員になって本当に良かったと思った瞬間ですね。その他にも、私の誕生日に教室を装飾してお祝いしてもらったりなど、学生との交流が私の教員生活の支えになっています。
(学生が手作りした卒業アルバム)
卒業された教え子との交流はありますか。
はい。卒業後もゴールデンウイークや年末年始に集まって食事会をして、社会人としての悩みを聞いたり、学生時代の思い出話に花を咲かせたりしています。卒業後も教え子たちとの絆を感じられることも、やりがいにつながっています。
教員として成長して、学生の成長をサポートしたい。
教員としての今後の目標を教えてください。
MOS世界学生大会で入賞者は出ていますが、日本国内で1位の学生だけが参加できるアメリカで行われる決勝戦には進んでいません。約4万人の中から数名という難関へのチャレンジですが、学生の成長を後押しできるようサポートを続けていきます。
学校運営の中で取り組んでいきたいことはありますか。
前職はIT企業に勤めていましたので、その経験やスキルを期待されてICT委員に任命されました。ICT委員は学校全体のDX化を推進して、効率的な学校運営を目指しています。ICTを活用した授業の質の更なる向上や業務の効率化が出来るように、教職員研修などのサポートをしていきたいですね。
最後にこれから挑戦してみたいことは何でしょうか。
学生たちが楽しく学び、成長していく姿を見守ることが、私にとって最大のやりがいです。これからも一人ひとりに寄り添い、最善を尽くして指導します。今後も教員としての役割を全うしながら、私自身も学びを継続することでさらなる指導力アップに挑戦したいと思います。
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