介護の現場から、企画部へ転進。 福祉の次代を見据えて新たな挑戦を。
社会福祉法人愛宕福祉会 / 阿部 雄太郎

2023.01.27 Fri
PROFILE
阿部 雄太郎
社会福祉法人愛宕福祉会 法人本部事務局 企画部 主任
新潟県村上市出身。新潟医療福祉大学 社会福祉学部 社会福祉学科 介護福祉コースを卒業。2010年にNSGグループの社会福祉法人 愛宕福祉会に入職し、特別養護老人ホーム「豊浦愛宕の園」で介護職員として働く。2019年に社内公募で法人本部事務局 企画部へ異動。今までの介護の現場とはまったく畑違いの新規施設整備などの業務にチャレンジしている。
これからの時代、介護福祉の充実が社会で重要 と思い 大学で学ぶ。
愛宕福祉会に入職して、介護福祉士として充実した日々を送る。
現場の仕事で感じた問題意識を活かすため企画部にチャレンジし、
数々の新規施設整備を手掛ける。
さらに事業創造大学院大学に通い、新しい知識を身につけ、仕事に還元。
次代を見据えて、新規事業の構想も視野に入れて業務に励む。
立ち止まらず挑戦を繰り返すことで、自身と法人の成長、地域社会の福祉の充実を目指す。
阿部さんが取り組む、今、そして未来とは。

入職して9年目、介護職から企画部門に異動。

そもそも愛宕福祉会で働こうと思った動機は何ですか?

高校時代に、これからの世の中で介護は不可欠な仕事だと思い、社会福祉士と介護福祉士の資格を取得できる新潟医療福祉大学に入学しました。生まれ育った新潟でそれらの資格を活かせる仕事をしたいと思い就職活動を進めました。愛宕福祉会を志望したのは、たくさんの施設の運営をおこなっており、組織が整っているのと、勢いを感じたからです。

現在、企画部ではどのような仕事をされていますか?

新規施設整備が主な業務です。着任後、最初に担当したのが、障がい者むけのグループホームと通所の就労支援事業所の2棟を整備する案件でした。企画部に異動する前は同じ法人でも介護職でしたので、予算書を作るような仕事はありませんでした。また補助金の関係で行政機関の方とやりとりをするのですが、当時は説明を受けてもさっぱりわからなくて…。これではまずいと思い、無我夢中で仕事を覚えました。最初の1年間は必死でしたね。

なぜ本部の企画部に異動を希望したのですか?

介護の仕事は充実していましたし、現場で利用者様の笑顔に接することができるのは大変やりがいがありました。しかし、「この部分を改善したら、もっと良くできるのではないか」など現場の仕事の中で見えてくる問題意識もあって、そうしたことに携われる仕事に挑戦してみたいという思いもどこかにあって、企画部門の担当者の社内公募が掲示されているのを見て、やれるかどうかわからないけれど、チャレンジしてみようと決意して応募しました。当時の職場の上司や妻が、「こんなチャンスはそうないから受けてみたら」と応援してくれたのも大きかったですね。

自分で考え、学び、数々の新規施設の建設に携わる。

新しい業務をどのようにして習得したのですか?

配属になった時、上司から「聞いてくれれば何でも答えるけどまず自分で考えてみて。言われたことだけやる仕事って楽しくないでしょ。自分で考えた方が楽しいよ。」というアドバイスをいただきました。最初は戸惑いましたが、今考えると自主性を重んじる指導方針のおかげで成長できたと思います。また上司から「この仕事は結果が見えるまでの時間がかかるけど、やるか、やらないか、自ら行動を起こすことが大事。私にできたのだから、君もできるよ」と励まされました。企画部は代々部下の背中を押し、成長を見守るスタイルのようです。

企画部に赴任後、どのような仕事を担当しましたか?

当企画部の仕事は建設関係の予算書作りから開設許可申請まで業務内容が多岐にわたります。3年間で担当した施設は、村上市の障がい者グループホームの施設整備や佐渡中地域包括支援センターの運営の受託などです。現在は特別養護老人ホームの建て替えや新潟市の高齢者複合施設の公募に選定され、2024年の開設に向けて準備を進めています。

グループホームなかのくち弐号館

仕事をする上で難しいのはどのような点ですか?

上司からは「建築補助金の交付申請や予算書作成などの手続きはできるようになった。あとは調整が課題。仕事相手との折衝やコンセンサスを図る、下準備などができるようになると一人前だね」とアドバイスいただいていて、今はそれを課題として仕事に取り組んでいます。しかし調整事には相手方の意向もあるもので、正解がないのが本当に難しいですね。

仕事のやりがいを感じるときは?

企画した施設が無事完成した時や利用者様から「良い施設だね」と言ってもらえると、頑張ったかいがあったと感じます。また企画部は案件ベースで仕事を担当できるので、自分のアイデアを反映させながら仕事を進められ、やりがいを感じながら業務にあたっています。

ワークライフバランスを考えながら、充実した日々を過ごす。

大学院にも通われているそうですね。

当法人からの支援で、事業創造大学院大学に通い経営戦略や事業計画、財務諸表、マーケティングなどMBAプログラムを勉強させてもらっています。今後はぜひそれを仕事に還元したいと思っています。

オフタイムはどのような過ごし方をされていますか?

妻と子どもとの家族の時間を楽しんでいます。子どもといると心が癒されますし、想像もつかない発想をすることがあるので、学ぶことも多いですね。家族と過ごす時間を大切にしながら、仕事の成果も上げたい。そのバランスを考えながら上手に両立していきたいと思います。

地域の皆さんの豊かな暮らしに貢献するために

NSGグループの特徴は?

「新しいことをどんどんやろう」という思いに溢れ、挑戦を後押ししてくれるグループです。その一例として、当企画部から案件を公募すると、各エリアにある事業所から、「こういうサービスをやりたい」という提案が上がってきます。それを企画部や経理部で検証して実現に移すことも。このように組織の枠組みに関係なく、相互にやり取りをしながらサービスの向上に取り組んでいます。“チャレンジをよしとする環境”はとても素晴らしいと思います。そんな積み重ねがあって、組織全体として発展しているのではないでしょうか。

今後取り組んでみたいことはありますか?

今は施設の企画が中心の部署ですが、高齢者人口のピークは過ぎていますし、施設の新規開設が少なくなることが予想されます。そういったときに介護福祉事業を永続的に運営していくためのシステム作りなども考えていかなければと思います。これまで蓄積したノウハウを活用した新規業務を成功させ、当法人の成長や福祉の充実の一助になれればと。それを実現するためには、常にアンテナを張って新しいことに目を向け、積極的に挑戦していくことが不可欠です。そして介護や福祉、保育などのサービスを通して、地域の皆さんの豊かな暮らしに貢献していきたいですね。

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