アクティブシニアの個別ニーズに応じた 満足度の高いサービスを展開中。
医療法人愛広会 新潟リハビリテーション病院アクティブデイできじま / 金子 順(かねこ はじめ)

2021.12.15 Wed
PROFILE
金子 順(かねこ はじめ)
医療法人愛広会 新潟リハビリテーション病院アクティブデイできじま 生活相談員
1991年生まれ。新潟医療福祉大学 社会福祉学科に入学。在学中に社会福祉士の資格を取得。卒業後、2014年に医療法人愛広会に入職。介護老人保健施設「尾山愛広苑」で2年間介護業務に従事。3年目に通所介護施設「アクティブデイできじま」へ異動して生活相談員に。2021年3月に施設の管理者(所長)へ就任。リハビリセラピストによる個別機能訓練を施設の特徴として打ち出し、他との差別化を図っている。
両親に聴覚障害があり、幼い頃から手話の技術を取得。
将来は福祉関連への就職を目指し新潟医療福祉大学へ入学。
社会福祉士の資格を取得し、介護施設で社会人生活をスタートする。
3年後に機能訓練特化型の通所施設へ異動し、生活相談員として利用者の支援にあたる。
その後、施設管理者として魅力ある施設づくりに取り組む傍ら、
NSGグループのメリットを活かして、幅広い事業を構想。
そんな金子さんが理想とする、地域社会における福祉施設のあり方とは。

特技の手話と福祉の知識を、社会のために役立てたい

医療や介護の道を志したきっかけは?

私は聴覚に障害のある両親のもとで育ちました。幼い頃から手話が身近なコミュニケーション手段で、自然と身につきました。そこで自分の特技である手話を社会のために生かせないかと考え、新潟医療福祉大学社会福祉学科に進学。卒業時に社会福祉士という国家資格を取得し、NSGグループの医療法人愛広会に入職しました。

愛広会では、これまでどのような仕事をしてきましたか?

まず介護老人保健施設 尾山愛広苑で、介護職として2年間勤めました。社会人としてのイロハを学ぶと共に、福祉・介護業界で働くことの意義を学ぶことができました。

3年目に機能訓練特化型のデイサービスセンター「アクティブデイできじま」へ異動。生活相談員として働きはじめ、2021年の3月から施設の管理者を兼務しています。

 

今は主にどのような業務にあたっていますか?

 生活相談員は主に、当施設を利用するにあたっての利用者の方々の相談窓口を担っています。具体的にはまず、契約などの手続き関係や、お宅を訪問して、体の調子の聞き取りなどを行います。あとは関係機関との連携です。利用者の方々はケアマネージャーや地域包括支援センターからの紹介を経て来られるのですが、そうした機関との窓口として打ち合わせなどを行っています。

アクティブシニアに対応した施設特性の強化を

施設の管理者(所長)になって特に取り組んでいる事は?

リハビリセラピストによる個別機能訓練のアピール強化です。集団体操や運動機器を使っての機能訓練を行っていますが、マンツーマンでの訓練を望む利用者様が多いため、担当制を導入しました。利用者の方々、一人ひとりの特徴を十分把握した上での指導は好評をいただいています。

個別の機能訓練をしている施設は他にあまりないのでしょうか?

近隣では当施設しかありません。おかげ様で喜んで利用していただいています。アクティブシニアと呼ばれる方々が増えてきたのも要因の一つです。そういう活動的な高齢者の、今の生活を維持したいというニーズに応えていくのも我々の役目だと思っています。

そのほかに他施設との差別化を図るうえで、力を入れていることは?

やはりホスピタリティです。職員の対応、接遇の面で利用者の満足度を高めていきたいと考えています。あとは、愛広会で運営する新潟リハビリテーション病院の強みを生かし、機能分野に特化したリハビリを展開していきたいですね。そういった面で、ケアマネージャーさんや地域包括支援センターさんなど関係機関の方々から高い評価をいただいています。

NSGグループ内で法人の垣根を越えて連携したい

グループ内の福祉関連法人との連携は?

福祉・介護事業を営む「はあとふるあたご」や「愛宕福祉会」との連携を考えています。私は事業創造大学院大学に通わせてもらいました。その時にNSGグループのスケールメリットを生かした“地域包括ケアシステムの展開”の事業計画を立てました。法人の垣根を越えてつながることが、それぞれの施設にとってメリットがあると思いますし、今後の大きなテーマです。地域福祉の充実のためにも挑戦していきます。

金子さんの特技である、手話を生かせる事もありますか?

最近、聴覚障害をもった方が利用されました。その方は、「手話ができる生活相談員がいる」とケアマネージャーさんから紹介されて、来られました。

実際にお話をして、「手話で自分の意思を伝えることができるので安心して通える」と言っていただきました。現在、新潟の介護業界で手話をできる方は少ないと思うので、その特技を今後も生かしていきたいと思います。また、「手話ができる生活相談員」がいることも知っていただき、聴覚に障害をお持ちの方でも安心して利用していただけるようにしていきたいです。

 

施設管理者としての目標は?

 機能訓練特化の施設ですので、利用者の方々に「ここに来たから良くなった」と言ってもらいたいですね。今でも利用者の方々からの口コミを聞いて、新たに通ってもらえることがあります。そんな評判がどんどん広がるように努力していきます。あとは職員一人一人が働き甲斐のある施設を意識して日々の業務に当たっていきたいです。

今後取り組んでみたいことはありますか?

将来的には管理部門にプラス福祉の多方面で活躍をしたいという思いもありますが、その際は現場の声を大切にしたいです。やはり、質の高い施設を目指す上で、利用者の方々、そして現場で働く職員の思いを尊重する事が大切だと考えています。また、NSGグループは様々な分野の事業が集まったグループです。医療や介護、福祉業界ではない、異業種の法人とも連携し、他にはない特色を出していきたいです。

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