自社開発のアプリでお客様の多様なニーズに答えられるサービスを提供したい。
株式会社ジェイ・エス・エス / 五十嵐 純

2022.05.23 Mon
PROFILE
五十嵐 純
株式会社ジェイ・エス・エス トータルエクスペリエンス部 部長
新潟市出身。東京の大学を卒業後Uターンし、新潟市内のIT系の会社にシステムエンジニアとして入社。その後、2017年に自社開発アプリを制作していた点に興味を持ち株式会社ジェイ・エス・エスへ転職。イノベーション戦略部でセールスフォースやオフィス365等のクラウド製品の外販営業を担当。その後、新規事業を手掛けるトータルエクスペリエンス部へ異動。身分証アプリ「MyiD」や学校業務支援システム「サクラ」の企画・開発・営業など幅広い業務を担う。現在、当部の部長を務める。
常に面白いことにチャレンジし続けたい。
そんな思いから、自社製品を展開している(株)JSSに転職。
現在、次代を見据えた新規事業を手掛ける部署に所属。
時代に先駆けた身分証アプリの企画・営業を展開している。
様々な経験を通して、進化し続けることがモットー。
そんな五十嵐さんが考えるITビジネスの近未来とは。

顧客の課題を解決する自社開発のアプリを展開中

現在の業務について教えてください。

トータルエクスペリエンス部の部長として、主に自社開発製品の新規事業を手掛けています。この部署では、自社開発の「MyiD(マイディ)」というアプリや、「サクラ」という学校業務支援システムを主軸にビッグデータ解析を行うBIツール(※)なども扱っています。新規営業をはじめ、マーケティング、展示会出展、受注後の運用サポート、お客様への使い方の説明など幅広い業務内容です。また自社パッケージですから、製造、テスト、品質チェックも行っています。

※ビジネスインテリジェンスツール。企業に蓄積されたデータの可視化などを行い経営における意思決定をサポートするツール。

自社開発のMyiDは、どのようなアプリなのでしょうか?

MyiDはあらゆる身分証をスマホで利用できるデジタル身分証です。日本ではあまり身分証のデジタル化が進んでいない状況ですが、アメリカの大学ではiPhoneを使用したデジタル学生証の導入が行われるなど、世界で身分証のデジタル化が進んでいます。

常に面白いことにチャレンジしていたい

ジェイ・エス・エスに入社した動機は何ですか?

大学卒業後、8年間IT系の会社にシステムエンジニアとして勤めていました。開発の現場での仕事をしていくなかで、自分が作ったものが誰のどういう課題を解決しているのか。開発に至る前段階や、開発した後のことが気になるようになりました。そういった考えから、何か違うことをやってみたいと思い始めたのをきっかけにIT関連でどのような会社があるのか、情報を集めていたところ、ジェイ・エス・エスが自社開発アプリを作っていることを知り、独自性があってやりがいがあると感じました。

自社開発をしているところが、面白いと感じたのでしょうか?

その通りです。ジェイ・エス・エスでは製品企画の段階から携わることができます。こういうものを作ったらみんな使ってくれるんじゃないか?というところから開発が始まるのは面白そうだと思ったんです。また、アプリの自社開発を行っているという点以外にも、フリーアドレス、フレックス、テレワークなど働く環境などを含めて、柔軟に変わり続けるといった社風が見受けられました。この会社なら常に面白いことにチャレンジできるのではないか、と感じましたね。

「面白いことがやりたい」という発想が生まれた原点は?

仕事をする上でモチベーションは最も大事だと思っています。そのエネルギーとなるのが、面白いかどうか。何か難しいことにチャレンジする時も、面白くなければ続かないし、面白くなければ成功しない。そして仕事にポジティブに取り組み、「誇れるものを残したい」と考えています。

 

顧客と時代のニーズに対応して進化を続ける

入社後、どのような仕事に取り組んできたのですか?

入社当時は既存のクラウド製品を扱っている部署で、主に外販営業の仕事をしていました。お客様の声を聞くことで、「こういった点を求めているのだな」と、気づくことが多々ありました。営業は初めてでしたが、良い経験になりましたね。この経験が今の自社サービス開発の企画につながっていると思います。

例えばMyiDではどういった顧客ニーズを実現しているのでしょうか?

まずは、手間やコストの削減ですね。身分証の発行はこれまで物理的なカードなどだったので、印刷などの制作にコストも時間もかかっていました。例えば学校であれば毎年入学してくる学生さんがいますので、そのタイミングに何千枚も用意するといったことが発生します。しかも1枚1枚印刷内容が違いますから。それが、デジタルになることでかなり簡素化できます。ただ身分証として使えるようにするには、デジタル身分証そのものの認知も必要で、それが課題でもあります。

また、スマートフォンアプリでのサービスなので、身分証としての役割以外の機能を付加することもできます。例えば現在のMyiDでは、コミュニケーションツールとしても使えるようになっています。学内や社内での連絡などの一斉送信が可能です。スマートフォンに通知もでますし、既読の確認もできますので、メールでの一斉送信などと違い、抜け漏れのないコミュニケーションが実現できます。

よく言われる話ではありますが、お客様が欲しいと思っているものを超えた提案ができるサービス作りが重要だと思っています。MyiDもまだまだ発展途上ですし、時代に合わせて変化していく必要もあると思っています。

グループメリットを活かして視野を広げたい

今後の五十嵐さんのビジョンはありますか?

現在は新規事業を中心に手掛け、会社としての挑戦を形にする部署におります。MyiDなど、形として展開できているものもありますが、まだまだ課題もあり、これからも継続した挑戦が必要不可欠です。NSGグループのチャレンジを歓迎する風土がそれを可能しているとも感じます。今後は、自身の手がける事業が会社の軸になるようにしていきたい。それが数年先までの目標ですね。

そのためには、何か新しい視点や刺激が継続的に必要だと思っています。以前システムエンジニアから営業職になったときも、それまでになかった視点が持てるようになって視野が広がりましたし、それらの経験がまた今の仕事にも良い影響を与えていると感じています。「留学」ならぬ「留職」という一時的に別の会社に従事する研修制度を設けている会社があるようですが、NSGグループであれば、わざわざ一時的に別の会社に留職しなくとも、幅広い分野で事業を行うグループ企業がありますし、コミュニケーションの場もありますので、非常に良い環境だと思いますね。

ジェイ・エス・エスとはまったく違う業種・職種の方々とコミュニケーションをとることで、きっと今までにない発見や刺激があるはずです。そういった環境で自身の視野を広げることで、よりお客様の多様なニーズに答えることのできるサービスを作る担い手になれると考えています。

 

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