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就職率2年連続100%、全国ランキング4位を達成。開志専門職大学の就職支援と実践教育。
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2025年大学実就職率ランキング(卒業生数100人以上1,000人未満/大学通信)で全国4位、私立大学では第2位という高い成果を収めた開志専門職大学。その背景には、就職支援体制の充実、企業との連携、そして「Open Gate NIIGATA」に代表される先進的な取り組みがあるといいます。
今回は、社会連携推進部 部長の淡路 雅博さんと社会連携推進課 課長の谷内田 真理さんに、学生の成長や支援のあり方についてお話を伺いました。

全教職員が一体となって支える、個別就職支援体制。
― 2年連続で就職率100%を達成されていますが、特に成果につながった施策は何でしょうか。
谷内田 何よりも、「学生の進路を支援する」という意識を全教職員が一体感をもって支援できたことが大きかったと思います。キャリアセンターが学生接点となり、状況を全教員と共有するという、学部とキャリアセンターの連携による就職率向上に取り組んできました。
淡路 加えて、専門職大学は1学年あたりの定員が80名と少人数制を特長としています。その分、学生全員の顔と名前、そして進路希望を把握して個人に合わせた支援ができるのが強みです。
― 進路支援体制の強みはどこにありますか。
淡路 大学全体での進路支援体制に加え、実務家教員が多いことも大きな特徴です。本学では専任教員の5割以上が各業界の第一線で活躍してきた実務家であり、その人脈が実習先や就職先の開拓にもつながっています。
― 実務家教員による指導は、学生の成長にどのような影響を与えていますか。
淡路 学生に「業界のリアル」を伝えることができます。例えばゲーム業界出身の先生であれば、現在の業界動向や将来の展望まで具体的に話してくれます。学生たちは早い段階から自分の将来像を描くことができ、目標に向かって行動する意識が高まります。
谷内田 また、企業人としての経験があるからこそエントリーシートの添削指導や面接練習ができることも、大きなメリットです。
― キャリアセンターでは、具体的にどのような支援を行っていますか。
谷内田 2~4年生を対象に、個別面談や模擬面接、エントリーシート添削、求人紹介などを常時行っています。学生が自分の強みや志望を整理し、自信を持って臨めるよう支援しています。また、授業での学びは学生のキャリア形成に直結しますので、学びとキャリア支援の橋渡しとして授業と連動する取り組みを各学部で展開しています。その点は、通常の大学のキャリアセンターとは大きく異なる点と言えるのではないでしょうか。
淡路 特にアニメ・マンガ学部では、作品制作と就職活動が密接に関わっています。実務家教員が持つ業界知識やつながりを活かし、企業の採用担当者に魅力が伝わる作品制作のアドバイス、添削指導をしたりしています。

現場で学ぶ、長期実習による人材育成。
― 長期の企業内実習は開志専門職大学の大きな特徴ですが、どのように成果につながっていますか。
谷内田 専門職大学では、全学生が600時間以上(およそ5〜6カ月)の企業内実習を行うことが定められており、学部によっては2回以上経験します。実習先では、実際の社員と同じ空間で業務に取り組むなどを経験し、その経験が自信につながっています。就職活動時には「学生時代に力を入れたこと」として具体的なエピソードを話すことができ、面接でも高く評価されています。
淡路 第一期生では、就職者全体の約2割が実習先へ就職しており、学生への機会提供にもなっています。実際に現場を知っている分、企業とのミスマッチが少なく、入社後の定着率にも良い影響が出ています。
― 実習先の企業からはどのような評価が寄せられていますか。
淡路 「学生が実習期間中に着実に成長していく姿が印象的だった」という声を多くいただいています。最初は緊張していた学生が、任された業務を通じて次第に主体的に動けるようになり、最終日には一人の社員のような気持ちでチームに貢献している。その変化を目の当たりにして、「学生というよりも、すでに社会人の入り口に立っている」と評価する企業が増えています。単に“学ばせてもらう”のではなく、“貢献しながら学ぶ”という姿勢が定着している点が、本学の学生の特徴です。

新潟、そして全国での活躍を視野においたキャリア形成。
― 新潟全体で取り組んでいる「Open Gate NIIGATA」について教えてください。
淡路 「Open Gate NIIGATA」は、新潟県で新しい価値を創造できる人材輩出を目指す取り組みです。開志専門職大学は実行委員会メンバーとして参画し、本学学生にも積極的に参加を推奨しています。学生が「あったらいいな」を実現可能ベースで事業提案する中で、発想力を磨きます。2025年の応募総数は県内高校・大学合わせて111組もあるなど、盛り上がりを見せています。
谷内田 新潟県は起業家輩出数がまだまだ低い県です。開志としてもこの「Open Gate NIIGATA」に積極的に取り組むことで、新潟県を盛り上げていきたいという機運を作っていきたいですし、学生の挑戦の場としても盛り上げていきたいと思っています。
― 就職だけでなく、起業家やフリーランスとして活躍する学生もいると伺いました。
淡路 はい。学生の進路は「就職」だけではないと考えています。特に事業創造学部では、起業家の輩出を大きな目標の一つに掲げ、学生が事業を立ち上げるための支援体制を整えています。学内には、学生のアイデアを磨き、事業計画を練り上げるための「起業家道場」を設けており、教員が実務的なアドバイスを行いながら、学生の挑戦を後押ししています。
谷内田 実際、在学中に起業した学生や、フリーランスとして活躍する卒業生も出ています。特にアニメ・マンガ学部や情報学部では、制作力や技術力を活かして在学中から仕事を請け負い、フリーランスになるといった就職以外での業界への貢献も見られるようになってきました。

現場経験を糧に輝きを増す学生たちの成長。
― 印象に残っている学生やエピソードはありますか。
淡路 情報学部で、企業内実習を通じてシステム開発の面白さに目覚め、自信をつけた学生がいました。任されたプロジェクトをやり遂げ、難関といわれる大手企業に内定をいただきました。成長過程を見ていて、「実践を通して学ぶ」ことの大切さを実感しました。
谷内田 先輩が後輩の自己理解を手伝う、就活アドバイスをする…といったことも出てきました。教職員が教える、指導する、ではない学生同士の自発的な学びはもっと促進していきたいですね。毎年行っている学内企業説明会では堂々と自社をPRしてくれる卒業生もいて、頼もしい限りです。
― 企業から見て、「開志専門職大学の学生はここが違う」と感じられる点はどこだと思われますか。
谷内田 社会人基礎力が高い点です。専門知識・技術はもちろんですが、一番大切なのは「ホウレンソウがきちんとできる」「自分の意見を考え伝えられる」など社会人としての当たり前。複数社で現場経験を積んでいるからこそ、この力を向上できています。学部を問わず、専門分野以外の就職が叶っているのはその証と感じます。
淡路 ある卒業生は「社会人0年生を在学中に体験させてもらった」と言っていました。受け身ではなく、自分から動いて考える学生が多いので、企業からも「開志専門職大学の学生はグループディスカッションで上位大学に負けない」「挑戦意欲が高い」等の声をいただくことが多いです。そんなふうに開志専門職大学の学生イメージが定着しつつあるのは嬉しいですね。
― 今後の展望について教えてください。
淡路 今後は、卒業生ネットワークを軸に、産学連携をさらに深化させる予定です。例えば、卒業生が在学生を支援し、企業と学校をつなぐ新たな仕組みづくりを目指しています。企業からの提案に柔軟かつ迅速に対応し、連携体制をさらに強化していきます。
谷内田 これからも就職率100%の継続達成を目指します。ただ、数字の成果だけでなく、学生一人ひとりが納得のいく進路を実現できるよう、丁寧に支援していく方針です。今後も、それぞれの夢や目標が形になるよう、サポートの充実を進めていきます。

開志専門職大学
経営学、経済学、商学、マーケティング、商品開発の最先端ビジネスを実践的に学ぶ「事業創造学部」、AI、データサイエンス、IoT、3DCG、サイバーセキュリティ、ロボット、ゲーム、アプリ開発の最先端技術を学ぶ「情報学部」、アニメ、マンガ、キャラクターデザインを制作・研究し、ビジネスへの展開を学ぶ「アニメ・マンガ学部」の3学部を設置。就職に優位となる即戦力、創造力を磨く600時間以上の長期企業内実習で産業界に求められるプロフェッショナルを育成します。
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