自分が好きになれないものは、人には勧められない。半日型デイサービス開発に込めた哲学

株式会社ベスト・ケアー / 竹島 孝明
2026.07.30 Thu
PROFILE
竹島 孝明
株式会社ベスト・ケアー 事業開発準備室 室長
21歳で携帯電話の営業会社に就職するも、体調を崩し退職。飲食店勤務を経て、知人の誘いで介護業界へ。一度は収入を求めて不動産営業に転職するも、「介護が一番合っている」と感じ復帰。介護福祉士の資格を取得したのち、2021年にベスト・ケアーへ入社。福祉用具部門での営業やデイサービスの管理者を経験。2025年9月から事業開発準備室の室長として、新規事業の立ち上げを担う。
高齢化が進む今、竹島さんが目指すのは
また来たくなる介護サービス。
VRやディスコフロアなど、前例のない発想で
半日型デイサービスの可能性を広げる竹島さん。
「自分が好きになれないものは、人には勧められない」
その言葉の裏側にある挑戦と仕事観を聞いた。

営業、居酒屋、介護、不動産を経てたどり着いた「自分に合う仕事」

介護業界に入ったきっかけは何だったのですか。

以前の仕事で知り合った方から「新しくデイサービスを立ち上げるので、一緒にやらないか」と声をかけられたのがきっかけです。介護の知識はありませんでしたが、面白そうだと思い、介護業界に飛び込みました。約4年間勤める中で、管理者も経験し、現場運営を学びました。一度は別の業界へ移りましたが、人と関わることが好きな自分には、この仕事が一番合っていると実感しました。そこでもう一度介護業界に戻ることを決め、介護福祉士の資格を取りました。

ベスト・ケアーへ入社した経緯を教えてください。

資格を取った頃はいつか自分のデイサービスを立ち上げたいという夢もでき、物件を探したこともありました。ただ、当時はまだ経験も自信も足りないと感じ、もう一度現場で学ぼうと考えていた時に出会ったのがベスト・ケアーでした。面接で、「半年後に新しいデイサービスを立ち上げるからこれまでの管理者経験を生かしてほしい」と言われ、将来のビジョンを具体的に示してもらえたことが、入社を決める大きな理由になりました。

入社後は、どのようなキャリアを歩んできたのでしょうか。

最初は福祉用具部門の営業として、新規開拓を任されました。簡単ではありませんでしたが、地道な取り組みを評価してもらえたのだと思います。その後、2022年3月にオープンした半日型デイサービスの管理者に就き、2025年9月から現在の事業開発準備室の室長を務めています。

「行ってみたい」を形にする、前例のない半日型デイサービスへの挑戦

事業開発準備室の業務内容を教えてください。

主な業務は、新規事業の企画や既存事業の改善など、会社の未来につながる挑戦を形にすることです。企画だけでなく、事業が軌道に乗るまで伴走するのも私たちの役割です。私を含めて2人の小さな部署ですが、会社にとって大きな役割を担っています。新しいことに挑戦できるというワクワク感をもって、日々の業務に取り組んでいます。

新規事業の企画では、どんなこだわりを取り入れていますか。

今までにない半日型機能訓練デイサービスを目指しています。一般的な施設は、トレーニングマシンや電気治療器でのリハビリが中心ですが、それだけではまた行きたいと思ってもらいにくいと感じていました。そこで、楽しく体を動かせることをテーマに、さまざまなアイデアを取り入れています。

例えば、天井から身体を支える器具で安全に歩ける「スペースワンダー」にVRシステムを組み合わせ、景色の中を散歩する感覚で歩行訓練ができる仕組みを導入しました。また、1970〜80年代の音楽を流し、照明を落としてミラーボールを回すことで、ディスコのような雰囲気を感じられる空間もつくっています。介護施設というより、「楽しい場所へ来た」と感じてもらえるような施設を目指しています。

苦しさの先につかんだ、心の強さという確かな成長の実感

サービスづくりで、一番大切にしていることは何でしょうか。

自分自身が楽しいと思えるサービスをつくりたいという気持ちが一番強いです。営業時代に教わった「自分が好きになれないものは、人には勧められない」という言葉を今でも大切にしています。だからこそもう一工夫できないか、もっと楽しくできないかを常に考え続けながら、新しい挑戦をしています。

仕事を通して、成長したことや学んだことはありますか。

一番変わったのは、自分自身の心の強さです。以前は仕事で壁にぶつかると落ち込みやすい性格でした。変わるきっかけになったのが、初めてデイサービスの管理者を任されたときでした。新規オープンで想像以上の忙しさで、見学対応や契約、介助、送迎、スタッフの管理などが次々と舞い込み、余裕のない毎日が続きました。

そこから、どうやって乗り越えたのですか。

悩んでいたときに「これが産みの苦しみなんだよ、この経験を乗り越えた時に、社会人として成長できるよ」という言葉をかけてもらったことが、印象に残っています。その言葉をきっかけに、頑張ってみようと思えました。続けていくうちに、不思議と忙しさや苦しさを感じなくなっていきました。気づけば冷静に考えられるようになり、今では昔よりずっと強くなったと実感しています。

ほかにも、印象に残っている学びはありますか。

NSGグループの次世代経営人財育成制度も、大きな学びになりました。自分は何が得意で、何が足りないのかを振り返り、分析する習慣が身につきました。以前は「うまくいかなかった」で終わっていたことも、今は原因は何だったのか、次はどう改善するかと考えられるようになりました。一つの会社だけでは経験できない学びや人とのつながりを得られるのは、グループならではの魅力ですね。

※次世代経営人財育成制度…グループおよび各法人の将来を支える次世代経営人財の候補者を早期から研修やOJTを通じて育成し経営幹部として登用、抜擢していく制度。

「やってみたい」を後押しする社風から見えるベスト・ケアーの魅力

ベスト・ケアーの魅力はどんなところにあると思いますか。

やってみたいという気持ちを大切にしてくれるところです。なぜ必要なのか、どうすれば実現できるのかを考え、チームの納得感を得ることができれば、どんなアイデアでも採用されます。「面白そうだね、やってみよう」と、仲間が一緒になって考えてくれるところが、この会社の一番の良さだと感じています。

これから挑戦していきたいことや目標を教えてください。

まだ経験したことのない仕事に、積極的に取り組んでいきたいです。事業開発準備室では、今後M&Aなどに関わる機会もあると聞いています。未知の分野ですが、だからこそ一から学び、自分の力にしていきたいです。介護業界に入ったときも、デイサービスの管理者になったときも、事業開発準備室へ異動したときも、不安より「面白そう」という気持ちの方が大きかったです。これからも、その気持ちを大切にしていきたいですね。

その実現のために欠かせないことは何でしょうか。

新しい事業を立ち上げることも、一人ではできません。たくさんの方の協力があって初めて形になります。だからこそ、多くの方を巻き込み一丸となってプロジェクトを成功させるたびに自分も成長できるし、関わったメンバーも成長する。それが会社の成長にもつながっていくと信じています。最終的な目標は、ベスト・ケアーを、もっと多くの方に選ばれる会社にすること。そのために、これからも新しい挑戦を続けていきます。