学力向上や志望校合格だけでなく 子どもたちの夢を実現するために より良い教育環境を提供したい
株式会社NSGアカデミー / 小川 善弘

2023.04.06 Thu
PROFILE
小川 善弘
株式会社NSGアカデミー 代表取締役社長
東京の大学を卒業後、1999年に故郷である新潟へUターンし、NSGグループに入社。NSGアカデミーが運営する学習塾NSG教育研究会 長岡本校に赴任して、2年間講師、担任、校舎運営業務を務める。その後、柏崎校の校舎責任者を経て、エリアマネージャーに就任し経営面を司る仕事に就く。入社10年目に、個別指導ブランドのNSG PLATSのブランドマネージャーを務め、教育システムの変更などの新しい取り組みに挑戦。2022年にNSGアカデミー代表取締役社長に就任する。
やりたいことに挑戦できる企業風土があると感じNSGグループへ。
塾の講師、校舎責任者、エリアマネージャーと経験を積みながら経営面の仕事も任される。
お客さまのニーズ・ウォンツを掴み、個別指導システムの改革に取り組む。
チャレンジ精神を後押しする社風の中、数々の成果を残す。
2022年、46歳で代表取締役社長に就任。
次代を見据えて、企業の新しい価値・指針を設定する。
さらには社内に“ミライプロジェクト”を立ち上げ、挑戦を続ける。
そんな小川さんが自らに課したミッションとは。

企業のトップとして、目指すべき新しい方向を示す。

企業のトップに就任して一年経ちました。最初に取り組んだことは何ですか?

まず新たな「バリュー」を定めました。「NSGアカデミーにしかできない、私にしかできないよりよい教育、よりよい教育環境を探し求め、実現します。」、「お客さま一人ひとりの成長のための方法を「自分ごと」として提案・提供します。」。この2つですが、なかでも『私にしかできない』が重要です。教育サービスのノウハウをマニュアル化して一定水準をキープすることは勿論大切ですが、マニュアル通りに提供するだけでは子どもたちの心には響かないし、感動を生み勉強を頑張ってみようとは思わない。一人ひとりの社員が自分の強みを明確にして、お客さまの立場に立って何が提供できるのか考え抜く。そして子どもたちのことを真剣に考え、自分事として提案・提供する。

これは、入社1年目の経験と繋がっています。より良い授業を提供するために試行錯誤していた時に学んだ「子どもの立場(目線)に立ち自分には何ができるかを考える」ことの大切さ。これからも大切にしていきたいと思っていますし、社員一人ひとりにも実践してもらいたいと思っています。

新たに企業の使命を表す「ミッション」も作られたそうですね。

はい。1つは「NSGアカデミーの学びを通して、よりよい世の中を創造できる志を持った人財を育成する」。これからの世の中をつくっていく人財の育成に関わることが、NSGアカデミーが提供する教育の役割だと思います。学力向上や志望校への合格は目的ではなく、子どもたちの夢を実現するための手段。志望校になぜ進学したいのか、そこで何に取り組みたいのか、それを将来にどのように繋げていきたいのか。それらを一緒に考えて共有できるような学習塾でありたいと思っています。

単に学力を伸ばすだけではなく、子どもの将来を見据えたものですね。

その通りです。もう1つのミッションは「一人ひとりに最適・最良の学びの場、機会をつくり、あらゆる面での学びの環境格差を解消する」。これは夢や志を持つ子どもたちが、生まれた環境ゆえに諦めることを無くしたい。そのためには、「デジタルだからできる」、「NSGアカデミーにしかできない」。それらを掛け合わせた教育を提供して、学びの環境格差を解消したい。それが実現すれば、日本全国、もっと言えば世界にサービスを提供できます。そうすれば夢や志を持った人材が育ち、それぞれの地域の活性化につながる。そんな教育による社会貢献ができれば嬉しいですね。

やりたいことに挑戦できる企業風土があると感じた。

NSGグループへの入社の志望動機を教えてください。

教育への興味・関心があり、将来は国語の教師になりたいと思っていました。大学時代には中学校の教育実習を経験し、国語の教員免許を取りました。また自営業の家に育ち、両親が商売に真剣に向き合っている姿を目にするうちにビジネスに興味を持つようになり、教育とビジネスの両方できる仕事に就きたいと思うようになりました。さらに私は故郷新潟に深い愛着を持っているので、仕事を通じて新潟をもっと活力があり魅力がある街にしたいと考えていました。志望動機としては教育×ビジネス×新潟、この3つのことに関われると思ったことが大きかったです。

数ある教育関連の企業の中からNSGグループを選んだ理由は?

「教育だけじゃない」というところも魅力でした。教育以外にも自分の可能性を発揮できるビジネスフィールドがNSGグループにはある。そして教育関連の仕事をするにしても、決められた枠組みの中だけではなく、自分がやりたいことに挑戦できる企業風土があると感じたからです。

入社5年目にエリアマネージャーとして経営面に携わるようになったそうですね?

エリアマネージャーとして予算の管理という経営面の仕事に携わるようになった時に考えさせられたのが、「教育とビジネスの関係性」です。より良い教育を提供して、より多くの高い評価をいただき、利益を生み出すことは悪いことではない。当たり前のことですが、利益がなければ教育サービスを提供し続ける事ができなくなるし、子ども達の夢を叶えるための環境を広げていくためにも、再投資して企業を成長させることは大切だということです。

個別指導のシステムを改革。挑戦を推奨する社風が後押し。

教育システムの改革にも取り組んだそうですね?

入社10年目から個別指導ブランドのブランドマネージャーに就きましたが、その時に教育システムの改革を手掛けました。当時は先生1人に生徒2人の指導でした。これまで集団指導に携わった経験から個別指導という学習システムに触れたとき、生徒の成績を伸ばせる可能性がまだまだあるのではないかと感じました。もっと生徒の学力を伸ばせる個別指導はないか…仲間と議論を繰り返し、先生1人に生徒1人の完全1対1の指導システムを会議で提案しました。

システムを変えることに反対の声はなかったのですか?

モニターを募って、1対1の新個別指導を試すと、生徒の成績もやる気も向上。そんな良い結果が出たことも改革を推進させました。根拠を提示できたことも大切ですが、NSGグループには新しいものを積極的に取り入れる企業風土があったから、新しいシステムに変えられたのだと思います。NSGグループの特徴、「風通しのいい会社」、「チャレンジできる社風」をあらためて体感しました。

テクノロジーと顧客ニーズを掛け合わせて新規事業を開発。

未来を見据え、これからチャレンジしたいことはありますか?

新しい事業を生み出していくために、2022年から「NSGアカデミーミライプロジェクト」を立ち上げました。新規事業を見出したいという社員が自ら手を挙げて集まり、社会の課題を解決するためのソリューションを考えるワークショップを開き、そこで生まれたアイデアの中から可能性のあるものは事業計画化できるよう進めています。

これから取り組んで行こうとしていることは?

先ほども話しましたが、これからの時代、新しいテクノロジーをいかに教育に取り込むかは重要な課題です。そしてお客さまのリアルなニーズ・ウォンツを掛け合わせて、新しい商品やサービスを提案・提供したいと思っています。また社員にも、「塾の講師は自分自身が商品。常に自己研鑽し、個性を際立たせる。」ということを忘れずにいてほしいと思います。今も経営者になりたてなので、初心を忘れずさまざまな事業を経営できるよう自分を磨き続けたいですね。

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