第一志望合格率を3年間で2倍に。 大学受験予備校19校を統括する若きリーダー。
株式会社NSGアカデミー / 茅原 祐也

2021.08.06 Fri
PROFILE
茅原 祐也
株式会社NSGアカデミー NSG大学受験事業本部 本部長
他社が運営する予備校で6年間勤めた後、2013年にNSGグループの株式会社NSGアカデミーにキャリア入社。東進衛星予備校の新潟駅前校の責任者として校舎運営全般を務める。2017年に大学受験事業本部の本部室に異動し、室長として全体の広報や教務活動に関する仕事へ従事。2020年に新潟エリアの責任者を務めた後、2021年に37歳で大学受験事業本部の本部長に抜擢される。
高校時代に出会った予備校の先生から影響を受け、教育業界へ。
大学受験予備校の校舎責任者として運営全般に携わる。
異動した部署で大学受験の第一志望合格率アップに成功。
コロナ禍でも試行錯誤して生徒をサポートする仕組みを整える。
実績を積み重ね、若くして本部長に抜擢。
現在、新たなエリアへの進出も計画中。
そんな茅原さんの今後の展望は?

実績を積み重ね、若くして本部長に抜擢

現在どのような仕事を?

私が担当するNSG大学受験本部は、映像授業を駆使した教育サービスを主に現役高校生に提供する東進衛星予備校を新潟県、福島県、山形県で19校展開しています。2021年4月から本部長を拝命し、現在は運営全般のマネジメントを担っています。直接生徒や保護者の方と関わる社員の方々にどのようにしたら気持ちよく働いてもらえるか、経営的にどうやったら実績を上げられるか、広報活動はどんな展開をしていこうかと、全体を俯瞰して事業を進めるのが仕事です。

若くして抜擢されましたね。

現在37歳ですが、本部長の中では一番の若手ですね。自分がうまく仕事をこなせているか、役職をまっとうできているか不安ではありますが、楽しんで仕事に取り組んでいます。

なぜ抜擢されたと思いますか?

自分でこれまで会社に一番貢献できたと思うのは教務活動のレベルアップです。生徒は勿論志望校に合格したくて当校に通って来ているので、これまで以上に職員の教務面での業績を評価する指標をより分かりやすくしました。そこで改めて目標として据えたのが、「第一志望合格率の向上」です。高校3年生の8月に行う模試において生徒が第一志望に書いた大学、学部に合格させる事ができるか。全職員あげて努力をした結果、3年間で第一志望合格率が2倍になりました。その実績は自分でも達成感がありましたし、1つの実績だと考えています。

マネジメント能力の向上を図りスキルアップ

もともと教育関係の仕事に興味があったのですか?

私が高校生の時に進路や成績に悩み予備校へ通ったのですが、夏期講習で劇的に成績が上がりました。まるで魔法にかかったようで、改めて先生の力はすごいと思いました。それが頭に残っていて、自分が教える側ではなくても、高校生の悩みの解決や成績向上に貢献できることを仕事にしようと決意しました。

NSGに入社してからはどのような仕事を担当してきましたか?

授業カリキュラムの選定や模試の結果を分析しての進路指導、保護者面談など、まさに受験のコーチのような役目でした。まずは新潟でいちばん大きい校舎である新潟駅前校で4年間働き、最後は校舎責任者も務め、マネジメントにも携わりました。その後、大学受験事業本部の本部室で3年間、全体の広報や校舎ごとの教務活動を底上げする仕事に従事しました。

仕事をしていく中で大変だったことは?

自分にはマネジメント能力が不足していると感じていました。だから本部室へ異動になった時にビジネス書を読んで勉強し、研修にも積極的に参加しました。3年間取り組んだおかげか、エリアの責任者をやらせてもらった時、部署の中で自分より年上の方が多い中でもリーダーシップを発揮することができるようになっていました。壁にぶつかっても逃げずにチャレンジしたことが、その結果につながったと思っています。

 

コロナ禍で校舎は休校しても生徒のサポートは継続

印象に残っている仕事のエピソードはありますか?

コロナ禍で全国的に高校が休校になり、それに合わせて校舎も休校とする中、どのようにして生徒のやる気を高めて、学習に向かえるよう指導するか、保護者の方の不安を解消し、満足度を上げていくか。そんな未知の課題に取り組みました。当校は映像授業なので自宅でも受講できますが、生徒に声がけして直接話すということができない。いつもなら模擬試験の成績表を返却する時に必ず面談をして、勉強に関するアドバイスをするのですが…。そんな中で生徒が目標に向かえるようサポートする仕組みをつくることが、いちばん苦労しましたね。

 

厳しい状況の中、どのように対応したのですか?

電話と定期的な郵送物でフォローしていましたが、それも途中からデジタル化しました。例えばスマートフォンにメッセージ送り、常に担任の先生とコンタクトが取れるシステムを導入しました。休校期間は2ヶ月半ほどあったのですが、こういったコミュニケーションツールで乗り切ることができました。テレビ会議での生徒面談もチャレンジしています。校舎に通えなくてもサポートできるように、休校期間が終わった後も、こういった新しいコミュニケーションツールを導入して対応を工夫しています。

生徒に将来の目標を意識させるための指導法とは?

進学校に行く子は学力は高いのですが、「将来これをやりたい」という明確な目標がある高校生は少ないようです。しかし、そのまま高校の3年間を過ごすのはもったいない。1年生の時に様々なことに興味を持ち、色々と見たり調べたりすると、結果的に「将来なりたいもののために、あの大学であれを学ぼう」と明確な目標ができていきます。そこに導くのが、指導者の役目だと思っています。

そういう思いや目標があると、成績の伸びは違うものですか?

そうですね。なんとなくの努力は大きな成果に繋がらないと思います。目標ができると、勉強への熱意が変わってきます。スポーツもそうですよね。私の場合、高校時代は野球部でしたが、甲子園に行くことを目標に掲げて練習に取り組んでいたので、すごく充実していました。ただ何となく野球をやっていたら、あんなに一生懸命練習していなかったと思います。目標一つで、成長の度合いは違ってきますね。

今までの経験を活かし、他の分野に挑戦したい

大学受験本部のこれからの目標は?

現在の職務においては、新たなエリアでの展開や新規開校をしていきたいと思っています。「どこに、どういう観点で開校するか」を日々分析しています。そこの地域の子どもたちが一人でも多く、第一志望校に入ることができたら嬉しいですね。今は新潟県、福島県、山形県で展開していますが、できれば近県から進めて、首都圏まで展開できればと思っています。

茅原さんの将来的な目標は?

これまで仕事を通して培ったスキルや経験が、教育とは違う業種、分野で通用するか試してみたいですね。NSGグループの中には、多くの企業があります。私は職種問わず、お客様の顔が見えて、その方に喜んでもらえる仕事にやりがいを感じます。将来的には、ぜひそういった観点で他の分野にもチャレンジしてみたいですね。

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