店長、B to B営業、サスティナブル企画。 ファッションを通じて新しい挑戦を続ける。
株式会社ニイガタスタイル 営業部/PRIVATE & PUBLIC / 田口 麻衣

2022.11.16 Wed
PROFILE
田口 麻衣
株式会社ニイガタスタイル 営業部/PRIVATE & PUBLIC 店長
NSGグループの服飾小売・ショップ運営を行う株式会社ザ・ミンツに入社し、新潟市内の百貨店のファッションブランドのショップに配属されて販売員を務める。入社して6年目に店長へ昇進。14年間勤務した株式会社ザ・ミンツは2021年、同じNSGグループの株式会社ニイガタスタイルと合併し、営業部へ配属。オーダースーツショップでは店長、営業部内で企画・広報を担当している。
カリスマ店員に憧れ、アパレルの世界へ。
百貨店のブランドショップ店員・店長として14年間勤務。
その後、NSGグループ内の組織再編による企業合併で新しい環境での挑戦が始まる。
オーダースーツショップの店長、B to Bの営業。
ファッションを通じて自らの可能性を広げる。
さらには時代のキーワード「サスティナブル」な企画に取り組む。
変化に対応してイキイキと輝き続けている。
そんな田口さんが夢見る未来とは。

組織再編で、新規ファッションビジネスに挑戦中

今までどのような業務に携わってきましたか?

今年5月までは、販売代行契約をしているファッションブランドのショップ店員として百貨店に勤務し、14年間に渡り販売員・店長を務めました。今年6月にNSGグループ内の組織再編による企業合併で(株)ニイガタスタイルの営業部に配属され、オーダースーツショップPRIVATE[&]PUBLICの店長に就任しました。今までの販売の経験を活かし、新鮮な気持ちで新店舗の運営に取り組んでいます。現場を任せてもらっているので、とてもやりがいを感じていて、毎日充実しています。

BtoBのお仕事も担当との事ですが、具体的にどのような業務ですか?

私が所属する営業部はユニフォーム事業も手掛けており、例えば、学校関係では実習着や体育祭の時のTシャツ、一般企業ではサービス業等のスタッフユニフォームから現場の作業着など幅広い業種に対応しております。オーダースーツの方でも、東京・銀座や京都・嵐山にあるホテルやレストランでスーツを採用いただいていたり、新潟アルビレックスBBのオフィシャルスーツも手掛けております。人生初のB to Bの仕事なので、まだ少し戸惑いもありますが、企業の方と関わることで刺激をもらうこともあり、勉強になります。今後はこの事業の受注をもっと増やしていきたいですね。

 

新しい体制になり良かったことは?

ファッションブランドのショップで働く店舗運営部の社員が、B to Bの仕事にも携わることができるようになったので、仕事の幅が広がりました。ファッションの知識や接客で得たノウハウを活かして、企業の方々にも新しい提案ができるように、日々頑張りたいです。

未来のために、サスティナブルな取り組みを企画

新しい取り組みにチャレンジしていることはありますか?

日本だけでも年間30億着の服が生産され、半数くらいの服は売れ残り廃棄されているそうです。これはファッションを生業とするものとして、目を背けてはいけない問題です。そこで弊社も、オーダースーツをはじめ、ユニフォームなど、すべての衣服にサスティナブルな取り組みができないか考えるようになりました。NSGグループ全体でファッションを通じたサスティナブルな活動を提案できるようにしていきたいです。

業界的にサスティナブルな活動は主流になっているのですか?

主にハイブランドでは当然のこととして取り組んでおりますし、国内の大手アパレルブランドでも取り組んでいるブランドは非常に多いです。弊社においても、不要衣料の回収事業を計画しております。また再生繊維にも注目しています。そういった環境にやさしい素材をスーツやユニフォームに使っていきたいですね。

どのような取り組みをイメージしていますか?

NSGグループは多岐にわたる事業を行っており、社員の皆さんはシャツやスーツ、もしくは作業着やユニフォームを着ている社員の皆さんが多く存在しています。それらの服を例えば再生繊維で作れないかと思案中です。将来的には「NSGグループ全体が再生繊維素材を使用した洋服を着てファッションを楽しんでいる」。それが理想ですね。そんな理想が叶うと嬉しいですね

 

サスティナブルな活動の一歩として、行なっていることはありますか?

毎年、スーツの生地BOOKを購入していますが、そのシーズンが終わり生地が売り切れてしまうと不要になります。そのまま捨てるのはもったいないと思い再利用できないかと考えました。そこで生地の端切れを蜜蝋でコーティングして、鉢植えのカバーを制作。まだまだ試作品の段階ですが、商品化に向けて完成度を高めていきたいですね。このほか、店頭に飾ってあるぬいぐるみも不要のスーツ生地の端切れから作られています。今できることは少ないかもしれませんが、少しずつ増やしていきたいですね。

オーダースーツにこだわって、独自の展開を

なぜ「PRIVATE & PUBLIC」はオーダースーツにこだわるのですか?

オーダースーツは、自分で生地やデザインを選び、大量生産品より少し高い金額を支払って購入するものです。こだわって作ったからこそ、愛着も出ますし長く大切に着る。オーダースーツはハードルが高いというイメージがありますが、「自分の好みの物が作れる」という認識に変えていけたら、もっと選んでくれる方が増えるのではないかと考えています。これこそサスティナブルファッションにも繋がると思っています。

 

ファッションの販売では、どんなところにやりがいを感じますか?

お客さまから「この前買った服、好評だったよ」と言っていただくことですね。また「田口さんに選んでもらいたい」といった声も嬉しいです。あとは長年やっていると、お客さまのお子さんが高校生から大学生になり、大学を卒業して、結婚して子供が生まれる、といったことがあります。そういった人生の節目に携わって、「えっ結婚されたのですか!」「じゃあ結婚式のスーツはこういうのがいいですね」と、お客様の人生を一緒に共有できる瞬間も、やりがいを感じて楽しいですね。

ファンを増やして、新店舗のオープンが目標

SNSの発信にも積極的に取り組んでいますね

今は洋服を買う時にブランドに魅力を感じてお店に行く、というお客様が多いと思いますが、ECサイトの普及も進み、これからは「この人だから買いたい」といった、人軸での購買動機にシフトするのではないかと言われています。SNSのインフルエンサー等が分かりやすいですね。だからPRIVATE [&] PUBLICも、単にオーダースーツを販売するのではなく、SNSでの発信が大切だと思いました。そこに共感してくれた方が、当店を選んでくれると思っています。そしてオーダースーツは「高い、作りづらい、イメージが湧かない」とよく言われますが、それを払拭して、男女問わず、幅広い世代の方にオーダースーツを楽しんでいただきたいですね。

今後はどのようなことを提案していきたいですか?

オーダースーツを作るだけでなく、コーディネートも併せてお客様に提案していきたいと考えています。また店名がPRIVATE [&] PUBLICですから、ビジネススタイルとオフスタイル、どちらも提案していきたいです。

組織再編で再出発、新しい会社での目標は?

ニイガタスタイルとしては、サスティナブルな取り組みをしていきたいです。PRIVATE [&]PUBLICに関しては、知名度を上げて、ファンを増やし、まず新潟でもう1店舗出したい。ここはショールームのような形にして…まだまだ課題は多いですが、それが私の夢ですね。

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