教育のデジタル化を通じて、子ども達の成長をバックアップしたい。
株式会社ウイネット / 成田 宗太郎

2022.08.29 Mon
PROFILE
成田 宗太郎
株式会社ウイネット ICT運営支援センター
燕市出身。大学を卒業後、新潟県内の高校で数学教師に。その後、東京の教科書の出版社に入社し、編集の仕事を5年間務める。2018年にUターンして株式会社ウイネットに入社。検定の教材を制作するコンテンツ制作部に配属。その後、企画マーケティング部、新規商品企画部に異動し、2022年の5月からICT運営支援業務を務める。
高校教員、小中学校の教科書の編集、検定の教材制作…
そして学校に向けてタブレットの設定、配布といったICT教育のサポート。
常に教育畑を歩み続けてきた成田さん。
最先端のツールを活用して、新しい授業スタイルの実現を目指す。
これからも“教育”にこだわり、挑戦を続けていく。
そんな成田さんが実現したい、教育の未来のカタチとは。

ICT教育推進の中心部に

現在、取り組んでいるメインの仕事を教えてください。

主に新潟市のICT教育を推進するICT運営支援センターでの業務です。今、新潟市の学校を中心に、1人に1台のタブレットが配布されていますが、これを先生と生徒が使いやすいように設定・カスタマイズしたり、日々のお問い合わせやトラブルの対応をしています。現在、小・中・高校合わせて170校ほどの対応を行っています。

ICT運営支援センターの中での成田さんの役割は?

新潟市教育委員会の担当者様と活動プランを決め、当社の社員や外注先と協力しながら業務を組み立てる役割です。タブレットを使用している数は6万人にものぼるので実作業はとても大変です。特に入学や進級のある春先は登録や運用サポートで多忙を極めます。それらを取りまとめて、うまく機能するようにコーディネートするのが私の仕事です。また現場を巡回している支援員から上がってくる学校サイドの困り事をまとめて教育委員会に報告するのも当センターの役目。合わせて学校に対し、タブレットの使用方法の提案もしています。

タブレットを活用することでどんなメリットが?

教科書などの書籍がデジタル端末で読めるということだけでなく、豊富な図や画像、動画などを利用した、教科書だけでは表現の難しかったものが、タブレットによってわかりやすくなります。現場の先生がうまく活用することで、教育の質を向上させることが可能です。またインターネットを利用することで、“学校に行けない子も、自宅から教室の授業に参加できる”といった新しい授業のスタイルも可能になりました。いろいろな生徒へのサポートができるようになったことは、やっていて良かったと思うところです。タブレットの活用状況が他県に比べて高い面もあり、この業務を率先して推進することで、新潟がICT教育のモデル地域になれるように。という意識も持っていますね。

教育の課題解決を通じて子ども達の成長をサポート

ウイネットに入社する前はどんな経歴をお持ちですか?

大学を卒業後、新潟県内で教員を務めた後に、東京にある小中学生の教科書を制作する出版社に転職しました。5年間勤めましたが、東京での経験を活かしてふるさと新潟で編集の仕事をしたいと思いUターンを決意。今の会社には2018年に入社し、コンテンツ制作部で検定教材の制作に携わりました。その後、企画マーケティング部、新規商品企画部に異動し、2022年の5月にICT支援業務に配属となりました。

一貫して教育に携わられていますが、その根幹にはどのような思いが?

教員をしていた時は学校現場で生徒の指導に携わり、編集者時代は子ども達への理想の教科書を追い求め、現在は最先端のICTツールを使用した教育を支援しています。思い返してみると、教育の課題解決を図りながら、人の成長の役に立つ仕事をしたいと思ってきました。初心を貫き続けられていることに関しては、とても満足していますし、毎日が充実しています。
NSGグループは学校、教育という面では幅広い事業展開をしているので、グループ内の関連各社との連携図れるのもありがたいです。

常にエンドユーザーである子ども達のために情熱を注いでいるわけですね。

その通りです。子どもが困っていると放っておけない性分なのです。教育の現場で困ったことが発生している。それは子どもが困ることになります。ですので、そういう時にきちんとフォローできる仕事をしたいと常に考えてきました。だから質問や相談が届いたら、それは子どもたちのその日の学習に関わることなので、少しでも早く対応して解決するように心掛けています。

教育のデジタル化を今の業務で加速させたい

今後はどのようなビジョンをお持ちですか?

今の業務に就いてあらためて思ったことがあります。それは学校で子どもたちが学習している環境を、さらにデジタル化することが良い教育に繋がるということです。生徒が学習する時に、教室で椅子に座って本を開いてノートをとってという勉強の仕方だけでなく、町探検や職場見学といった体験的な学びの機会の創出というのは今でも行われていますし、今後も必要だと考えます。しかし、離れた地域の様子やその場では物理的に体験できないことが、デジタル端末で疑似的に行うことはできます。場所や時間に捕らわれず生徒が学んでいるものに触れられる…そんな日は、そう遠くないと感じています。

学校の状況に合わせて、そういうツールの進化をすぐに現場と情報共有できるようにしていきたいですね。例えば先生には「こうすると授業で使いやすいのでは」とか「こういうやり方の方が案内しやすいですね」というように、これまでの教育現場になかった学習の仕方を提案したり。そういったチャレンジはやりやすい環境だと思っています。
まだまだ模索中ではありますが、これからの時代の教育環境の充実に寄与できるよう挑戦していきたいと思います。

各種リンク