夢は新潟を舞台にしたアニメを作ること。 アニメでこの街を元気にしたい。
株式会社ガタケット / 高橋 大介

2022.12.07 Wed
PROFILE
高橋 大介
株式会社ガタケット 代表取締役
新潟県三条市出身。大学で建築・デザインを学び、ハウスメーカーに就職。その後、長岡市のコミュニティFMラジオ局や新潟市のFMラジオ局で放送企画全般に携わる。その後、三条市の作業工具専門店に入社し、自社のホームページの制作などを手掛け、ニッパーの擬人化キャラクターが注目される。2020年、新潟を舞台にしたアニメを作ることを夢見て、NSGグループの(学)国際総合学院に入社しマンガ・アニメ映像推進室に配属。2021年にNSGグループの株式会社ガタケット代表取締役に就任。株式会社オレンヴェールの代表取締役、株式会社ファンタジスタの取締役も兼務する。
前職で商品を擬人化したキャラクターを発信し注目を浴びる。
いつかは新潟を舞台にしたマンガ・アニメを作りたいという夢を抱く。
それを叶えるために、NSGグループに入社。
マンガ・アニメのイベントやコンテンツを発信する企業の代表に抜擢される。
クリエーターからプロデューサーに転身して新たな可能性を探る。
幼い頃から好きだったマンガ・アニメで、新潟を元気にしたい!
課題が整理され、可能性が見えてきた。
そんな大きな夢を描く高橋さんがプロデュースしたい時代とは。

新潟を舞台にしたアニメを作りたいという目標を持って入社。

NSGグループに入社する前の経歴を教えてください?

 ハウスメーカーやラジオ局で働いてきましたが、30歳になった時に地元 三条市の作業工具専門店に転職しました。もともとマンガやアニメに興味があって、商品の擬人化キャラクターを制作。SNSで拡散され、驚くほどの反響があり、商品の売り上げも伸びました。その後、キャラクターの商品化やゲーム化などを通してライセンスビジネスを学ぶことができました。そうした経験を生かして仕事のフィールドを広げたいと考えていたところ、NSGグループとの出会いがありました。

どのような経緯で入社されたのですか?

現在、代表を務める(株)ガタケットが実行委員会に参画している新潟市のイベント「がたふぇす」に協力したことがきっかけで、NSGグループの方と親しく話す機会を持つようになり、「いつかはキャラクターを使って新潟でコンテンツを作りたい」という夢を語りました。NSGグループならその夢を実現できる可能性があると思い、入社したいという意思を伝える事にしました。その後話が進み入社が決ままったという流れでした。

その夢は具体的にどのようなこと?

新潟を舞台にしたアニメの制作です。NSGグループの専門学校から多くのクリエーターが輩出されています。しかし新潟で作る、新潟を舞台にした作品がないのが現状です。京都や富山、茨城などは作品を通してアニメの街として全国はもちろんのこと、諸外国からも注目されています。だから新潟から作品が生まれると、その影響で制作会社が増えて、結果、新潟発のアニメが生まれる。そうした街になれば活気が生まれます…そんな思いを面接で熱く語りました。前職で描いた夢の続きをNSGなら叶えられる。言い換えれば、それができる場所は、新潟ではここしかないと思ったから入社しました。

 

代表に就任してクリエーターからプロデューサーへ転身。

まず2020年の9月に入社して配属されたのはどこでしたか?

(学)国際総合学園のマンガ・アニメ映像推進室で、マンガ・アニメ系の会社とのシナジー創出が主な業務。具体的には「がたふぇす」の実行委員会としてイベントの運営や、にいがたマンガ・アニメ情報館の企画など、さまざまな案件に携わってきました。その後、2021年4月に(株)ガタケット代表取締役に就任。当時はまさにコロナ禍で業績的にも課題が多く、事業の立て直しが必要でした。経費削減やイベントの見直しによる収益のアップや新しい商材の開発などで、ビジネスは軌道に乗るようになりました。

新しい商材とはどのようなもの?

当社は同人誌の展示発売会のイベントを企画・運営してきましたが、新規事業として「コンテンツ事業部」を立ち上げ、マンガ出版社から依頼を受けて作家と連携して制作・編集を手掛けています。また企業から宣伝用の漫画の受注や社内で漫画のストーリーをゼロから作り上げる企画も進めています。新しい可能性の場を広げるとこができて、今では人手が足りないくらい。まさに嬉しい悲鳴ですね。私はプロデューサーという立場でイベント事業とコンテンツ事業の全体の管理・進行に務めています。

プロデューサーというのはどのようなお仕事でしょうか?

アニメ業界のプロデューサーには2種類あり、絵を管理するのは制作プロデューサーで、お金を集めてきて座組みを整えるのは製作プロデューサー。いま新潟に足りない人材は製作プロデューサーで、それを育てていくことが課題です。NSGグループの開志専門職大学院大学のマンガ・アニメ学部の教授陣には第一線で活躍する現役の製作プロデューサーもいらっしゃいますから、そのような人材を輩出してくれることを期待しています。

アルビレックス新潟のアニメを手掛け、夢に一歩近づく。

高橋さんが最近関わった仕事を教えてください。

正直、今でもクリエーターの最前線で制作に励みたいという思いはありますが、今は現場に適任者を配置して一歩引いた立場でいるようにしています。最近の仕事では、Jリーグのアルビレックス新潟のオリジナル短編アニメと絵本制作プロジェクトを手掛けました。物語を通して子どもたちに「持続可能な環境保全」について楽しく、気軽に知ってもらいたい。そんな思いで立ち上げたプロジェクトで、私は製作プロデューサーとして携わりました。仕事の流れとしては、企画を作り立ち上げ、クラウドファンディングで資金を募り、アニメスタジオとの交渉、チームとロイヤリティに関する契約書の作成などです。これから他にもオリジナルアニメを作っていく上でとても勉強になりました。

新潟でアニメを作る上での課題はなんですか?

これまでの経験で学んだのですが、アニメを作る上で資金を管理する製作プロデューサーがイニシアチブを握ることが大切で、それがあって初めてビジネスとして成り立ちます。先ほども話しましたが、今の新潟にはコンテンツを生み出す制作の現場はありますが、ビジネスをプロデュースできる人材や会社がない。スポンサーから資金を引っ張ってくる会社が不可欠です。

 

課題解決のために取り組んでいることは?

アニメの製作プロデュースは特殊な分野なので、ノウハウが無ければ簡単にその立場にはなれません。そこで、まず専門の製作会社とアライアンスを組むことが現在の当社における現実的な解決策です。その経験を通じて多くのことを学び、ゆくゆくは製作をプロデュースができるようになれれば…そうなったときに初めて、「アニメが作りたいなら当社に任せてください」と胸を張って言えます。夢の入口に立つことができたのでこれからですね。

 

新潟を元気にするためにチャレンジを続ける。

NSGグループ内で連携して実現たいことはありますか?

NSGグループに在籍する学生だけで、総合的なエンターテイメントコンテンツを立ち上げてみたいですね。例えば、学生が歌い、ステージを展開して、それをマンガ・アニメと絡める。学生は卒業しても、下の学年に受け継がれるようなコンテンツを展開してみたいです。新潟の若者がつくるオリジナルコンテンツとして注目されるのでないでしょうか。

高橋さんのモチベーションの源泉は?

アニメで街を元気にしたいです。新潟を舞台にしたアニメで地域が盛り上がる、その景色が見たくてチャレンジを続けていきます。

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