41歳で転職、翌年社長に。信じ切ることで、組織を動かす。

リーデック株式会社 / 澤 貴純
2026.02.05 Thu
PROFILE
澤 貴純
リーデック株式会社 代表取締役
新潟県出身。自動車業界に入り、営業職として県内外で経験を積む。2024年にリーデック株式会社へ転職し、営業部長に就任。社員と向き合いながら、組織改革に取り組む。入社翌年、42歳で代表取締役に就任し、中古車販売の強化などを通じて業績向上を実現。「人を信じ、前に立つ経営」を信条に、選ばれる会社づくりに挑み続けている。
41歳で中途入社し、ふるさと新潟へ。
営業部長として現場に立ち、事業の成長に挑んだ日々。
会社の空気を変える行動力、信じ切る姿勢。
42歳で社長に就任し、経営の責任を引き受けた。
正直さを武器に、お客様ファーストを貫く。
そんな澤さんの次なる挑戦とは。

「一緒にやろう」の一言で動いた、新潟での再スタート。

NSGグループ、そしてリーデックに入社された経緯を教えてください。

正直に言うと、最初は「NSGグループに自動車関連の企業がある」ということを知りませんでした。ただ、「故郷の新潟で営業として働きたい」という気持ちが強くなっていて、たまたま求人を見つけたのがきっかけです。私は愛知県で働いていて、リモート面接が進む中で、NSGグループの商社その他サービス事業の執行役員で当時リーデックの社長を務めていた高橋さんから「一度、直接会いたい」と言われました。ただ、当時勤めていた会社がかなり多忙な環境だったため、「新潟に行く時間は取れません」とお断りしたのです。
すると高橋さんは、「じゃあ、私が行きます」と言って、本当に愛知まで会いに来てくれました。新規事業として始めた事業を軌道に乗せようと取り組んでいる会社の状況を、課題も含めて率直に話してくれました。そして、最後にこう言ったのです。「一緒に、会社を成長させよう」―その一言が、背中を押しました。

その言葉が、最終的な決め手になったのでしょうか。

はい。条件面の話ではなく、「一緒にやろう」と言ってくれた。その言葉に、不思議と気持ちが動きました。それに高橋さんは、重責を担う立場でありながら、驚くほど物腰が柔らかい。こちらの話をきちんと聞き、意見を受け止めてくれる。その姿勢に強く惹かれました。「この人と一緒に仕事がしたい」「この人の夢を一緒に実現したい」と思えたことが、入社を決めた一番の理由です。

インタビューに応えるリーデック株式会社 代表取締役 澤貴純氏

現場で前に立ち続けた、営業部長としての姿勢。

現場ではどのような役割を担っていたのでしょうか。

入社時の肩書きは営業部長でしたが、数字の管理や営業戦略を見る以上に、重視していたのは日々の現場の空気です。朝の表情、会話のトーン、小さな変化に気づくこと。誰かが何かを諦めかけていないか、負担を抱え込んでいないか。「ここは自分が矢面に立とう」「この判断は自分が引き受けよう」――責任の所在を自分に集めることで、現場が少しでも前を向ける状態をつくる。それが自分の役割だと思っていました。

最初に取り組んだのは、どのような課題でしょうか。

まず変えたいと思ったのは、「やり方」ではなく「マインド」でした。スキルや技術以前に、自分たちの仕事に自信を持てていなければ、結果は出ません。「明るく、楽しく、やりたいことを言っていい」「小さな成功を、きちんとみんなで喜ぶ」。そうした姿勢を軸に、社員一人ひとりのチャレンジを承認しながら、成功体験を積み重ねていきました。

インタビューに応えるリーデック株式会社 代表取締役 澤貴純氏

信じ切ることから始めた、空気と数字を変える挑戦。

入社して一年で社長就任となりましたが、特に意識したことはありますか。

言葉だけでは、人は動きません。だからこそ、役職に関係なく、自分が先に動くことを徹底しました。掃除もするし、店頭ののぼり旗も片付ける。「社長だから」ではなく、「一緒にやる人間でありたい」。その姿勢を行動で示し続けることで、少しずつ社内の空気が変わっていったと感じています。
振り返ると、成長軌道に乗せられると誰よりも強く信じていたのは、自分だったと思います。結果よりも、「信じ切れるかどうか」が分かれ道だと思ってやり続けました。その後、結果が出始めたとき、数字以上に残ったのは、「信じてやり続ければ、本当に変えられる」という実感でした。

中古車販売の強化を成功させたと伺っています。

当社は整備部門がNSGグループ内の需要で安定している一方、一般のお客様に向けた中古車販売、いわば「外から稼ぐ部分」が課題でした。まずはそこを成長軌道に乗せようと考えました。営業のやり方や在庫の考え方を見直し、「どうすれば選ばれるか」を徹底的に考える。その積み重ねによって、中古車販売の売上は大きく伸び、経営改善につながりました。数字以上に大きかったのは、社員が「自分たちのやってきたことは間違っていない」と思え、自信を得たことです。

インタビューに応えるリーデック株式会社 代表取締役 澤貴純氏

「車」よりも「人」を売る、変わらない仕事の原点。

そもそも自動車販売の仕事を選ばれたきっかけは何だったのでしょうか。

21歳でカーディーラーに就職しました。入社前は、これといってやりたいことも見つからず、ただ日々を過ごしていました。車の知識もほとんどないままのスタートでしたが、やってみたら不思議と面白かった。今でも「車が好きか」と聞かれることがありますが、私にとって仕事の中心にあるのは、車そのものよりも、「自分を信頼して選んでもらっている」という感覚ですね。

営業として、また社長としてのやりがいを教えてください。

営業としては、負けず嫌いな性格なので、やるからには一番を取りたいという思いがありました。お客様から「あなたでよかった」と言ってもらえる瞬間は、今でも強く印象に残っています。社長になった今は、社員が褒められている姿を見ることが、何よりのやりがいです。そこに、新しい喜びが生まれました。

インタビューに応えるリーデック株式会社 代表取締役 澤貴純氏

リーデックの今後の展望を教えてください。

まずは新潟でしっかりと基盤を固めること。その上で、福島などNSGグループの基盤がある地域から、県外展開を目指していきたいと考えています。車はどこでも買えます。でも、「どこで買うか」が選ばれる時代です。5年、10年先を見据えて、「選ばれるお店」であり続ける。そのための挑戦を続けていきます。

最後に、1年経ってNSGグループの印象は?

1年経ってみて、NSGグループは本当に挑戦しやすい環境だと思います。年齢や立場は関係ありません。地域やお客様のためになることなら、背中を押してくれる文化がある。私自身、その文化に何度も背中を押されてきました。だからこそ、「チャレンジしてみたい」という気持ちがある人には、それを受け止めてくれる土台がある。そう実感しています。

ロゴの前でほほえむリーデック株式会社 代表取締役 澤貴純氏