不動産業界で経験を積み、新潟の未来を切り拓くまちづくりを目指す。
株式会社国際総合計画 / 今井 雅浩

2024.01.29 Mon
PROFILE
今井 雅浩
株式会社国際総合計画 取締役 事業開発部 副部長
新潟県出身。新卒で株式会社リビングギャラリーに入社。賃貸の仲介・管理、オーナー様への土地活用の提案など、賃貸事業を担当し、ルームアドバイザー、店長、部長、取締役と経験を積んできた。2023年9月から株式会社国際総合計画に転籍。取締役 事業開発部 副部長として不動産開発・不動産売買事業に取り組んでいる。
人と関わる仕事がしたいと不動産事業を行う(株)リビングギャラリーに入社。
ルームアドバイザーから賃貸業務をスタート。
新店舗立ち上げの責任者や、大型店の店長を経験。
その後、新潟賃貸営業本部の部長として活躍する。
現在は国際総合計画に転籍し、開発事業やまちづくりに取り組んでいる。
そんな今井さんが大切にしている価値観とは。

人と関わる仕事がしたいと不動産業に飛び込む。

不動産業を選んだ理由を教えてください。

当時、「人と接する仕事がしたい」「営業をしてみたい」という気持ちがありました。不動産業界のリビングギャラリーを選んだのは、「衣食住」の中にある「住」に関する仕事なら、人の生活や人生に関わることができるのではないかと考えたからです。

リビングギャラリーで働いてみてどうでしたか?

賃貸業務全般を行うリビングギャラリーでは、幅広い年齢層の方と関わって仕事ができてやりがいがありました。例えば高校を卒業しはじめての一人暮らしを始める10代の学生さんから、20代30代で結婚して新居を探す若いご夫婦、お仕事の転勤で入居先を探している方々のお部屋をご紹介します。そして自分よりも人生の先輩にあたる年代の大家さんや地主さんとも、ビジネスとして対等にお仕事させてもらえるので、自身の成長にも繋がりました。

仕事で大切にしていることを教えてください。

不動産業で大事なのは、聞き上手になりお客様の懐に入って本音を引き出せるかが重要だと思います。そして、お客様の理想に近づけながら、現実とのギャップをどれだけ埋められるかがプロの仕事だと思っています。それを大切に接客していきました。一人暮らしをスタートする際にご契約いただいたお客様が結婚されることになって、「今度結婚するので、新居を探してほしい」と再度ご指名でご依頼をいただいたんです。さらにその数年後には、「今度転勤するので家を探してほしい」というご依頼もいただきました。直営店のない転勤先でしたが、「何とかお手伝いしたい」と不動産業界のネットワークを使って紹介させていただきました。ライフステージが変わるタイミングで私を思い出し頼っていただけたのはとても嬉しかったですね。

リビングギャラリーでの経験を教えてください。

初めて店長を任せてもらったのは23歳の頃です。従業員が4人程の少人数店舗からスタートし、その後は新店舗の立ち上げや、リビングギャラリーで一番大きい店舗の店長まで経験しました。29歳で賃貸事業の責任者として部長に昇進し、31歳で役員に選任されました。2023年9月から、国際総合計画に転籍し、現在取締役事業開発副部長という立場で、新たなチャレンジがスタートしました。

プロジェクトで深まった「まちを元気にしたい」という思い。

印象に残っているプロジェクトはありますか?

NSGグループの建設・不動産事業部門を担うNRDグループで一体となって取り組んだ学生寮プロジェクトです。現状、不動産業界を取り巻く環境は人口減少や、物件の供給過多で飽和状態となり、空室が増えているエリアがあります。いかに差別化を図って、競争力の高い物件を供給できるかが重要です。NSGグループの建設・不動産事業部門を担うNRDグループの強みは、土地の仕入れ、コンサルティング、施工、家賃保証、賃貸仲介・管理をワンストップで実現できるところです。リビングギャラリーでは学生さんの部屋探しの豊富な実績と、市場のマーケティング調査力を活かして、初めての1人暮らしに送り出す保護者様が安心できる、食事付き学生マンションを計画。建設・不動産事業部門事業一体となって事業に取り組みました。竣工してから募集はすぐに満室になって、現在も高い入居率を維持しています。

他にも「古町の賑わいを取り戻して定住人口を増やそう」と言う目的で、既存の建物の用途を変更して再利用する事業がありました。元々オフィスビルだった空きビルを、共同住宅に用途変更・改修工事をした不動産価値再生プロジェクトです。ある物件では1階をペットホテルに、共用部分にはドッグランを作り、2階から上がペット可能の住居として、希少価値の高い物件にしました。コンセプトを持ったマンションに用途変更を行うことで早期に満室になり、現在も高い入居率を保っています。こういった取り組みは、まちなか再生の推進や定住人口の増加など、地域社会への貢献の手ごたえがあり、やりがいを感じることができました。引き続き国際総合計画でも、建設・不動産事業部門のシナジーを生かした事業開発をどんどんやっていけたらいいなと思っています。

新しいフィールドでの挑戦。

国際総合計画で新たに気づいたことはありますか?

賃貸仲介管理でも他部門との連携は必要でしたが、国際総合計画では不動産部門と設計・建設部門がチームになって一つの案件に取り組みます。密に連携していくことの重要性を感じています。不動産部門が土地を仕入れて、企画や事業計画を作成する際に、ここならどのくらいの建物ができるか、建築費がいくらになるか、建物の設計にあたり必要な制限や色々な条件の整理を設計・建設部門が担ってくれます。チームとして一体とならなければ最適な土地活用を提案することができません。

法人をまたいだ異動で仕事の幅は広がりましたか?

転籍したことで、開発・売買仲介分野での業務の幅を広げることができました。キャリア形成の上でも良い機会をいただいたと思っています。個人的な成長はもちろん、会社の成長にも繋げていきたいですね。まず僕が歩んだ道と同じ道を、後輩たちが続いて歩むようなキャリアパスとなったら嬉しいです。

人の流れをつくるまちづくりで地図に載る仕事を。

今、どのようなプロジェクトに取り組んでいるか教えてください。

新潟駅南の開発プロジェクトに取り組んでいます。2025年秋竣工予定で、国際総合計画と日生不動産販売様との共同企業体で進めていて、タワーマンションや、オフィスビル・自走式駐車場といった大規模な複合開発です。新潟駅を降りてすぐに、30階建て218世帯が入居できる超高層タワーマンションが建つ予定です。目指すのは入居者に対して「住みやすいね」という満足感を提供するだけでなく、新潟のシンボルとなる場所を創り上げることです。地図に残るようなプロジェクトに、事業者として参加できる経験はなかなかないので、完成が待ち遠しく大変わくわくしています。人の流れやまちの活気を生み出すことが、開発の醍醐味であり、とてもやりがいを感じます。

最後にこれからの目標を教えてください。

新潟市民・県民が誇りに思い、自信を持てるような開発事業に携わりたいと考えています。同時に、新潟に訪れる方々がそのエネルギーと魅力に触れ、わくわく感を抱くようなまちを築き上げたいと願っています。開発がもたらす変化によって、まちの姿は一変します。常に「目の前の人を喜ばせたい」という気持ちが私の中で最も大切な価値観となっています。ですから、人々の生活がより豊かになるようなまちづくり開発に携われることは非常にやりがいを感じています。今後も様々なチャレンジを通じて、まちづくりを通じて地域社会に貢献できるよう積極的に取り組んでいきたいと思います。

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